最新 日本言論知図

著者 :
制作 : 萱野 稔人 
  • 東京書籍
3.82
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本棚登録 : 201
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487804801

作品紹介・あらすじ

現代日本のホットな論点を見開き2ページでコンパクトに図解。取り上げるのは、原発、ベーシック・インカム、地検特捜部、高学歴ワーキングプアから、若者論、婚活、梨園の女、邪馬台国などのディープな分野まで、圧巻の151項目。さらに特別対談4本を収録。編者・萱野稔人が、藤井聡、田原総一朗、飯田泰之、上野千鶴子と「日本」を語りつくす。

感想・レビュー・書評

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  • これはすごい。エバーノートに全部ぶっこみたい。辞書的な使い方もできるし、この本をパラパラとめくるだけでも日本を俯瞰してみていることになる。ある意味現在の日本という国の全てを俯瞰できる。手元においておきたい一冊

  • 圧倒的な情報量を持った本です。この本一冊完璧に自分の血肉にすることができれば、時事に関しては少なくともだれに対しても遅れをとることはないでしょう。ただ、通して読むという風な使い方は向かないですね。

    今日はこの本をすみからすみまで読むために一日中格闘していました。圧倒的な情報量で、本来であるならば通して読むものではなく、傍らにおいて、何かわからないときに、適時該当箇所に関連するページを開いて意味を確認するという辞書的な扱い方をするのがよろしいかと思われます。

    ここに記されているのもは現代日本を読み解くためのキーワード。具体的に言うと、原発や高学歴ワーキングプアに始まり、石油や海洋エネルギーなどの資源問題。果ては2ちゃんねるや、ヤンキー論。アダルトなどのディープな分野にいたるまで、実に幅広い事象を見開き2ページに右側は解説文。左側はイラストとを用いて解説されてあって、イラストを読んでから解説文を読むか。解説文を読んでからざっとイラストを見て回るか。僕は事象によってそれを分けて読みましたが、どういう方法を使っても、自分の実にはなると考えております。

    個人的には『医療・福祉』に関するお話や、『科学・技術』に関することが弱かったので、この章を読んだことは自分にとってすごくためになりました。そして、合間合間にはさまれている編者の萱野稔人氏が言論界の著名人。藤井聡、田原総一朗、飯田泰之、上野千鶴子らと『日本』について縦横無尽に語りつくす対談も読み応えがあるものでした。その中で飯田泰之氏と編者が戦争を起点にして経済を語る対談は、僕にとってのハイライトであると考えています。

    僕はこの記事を書くために全て目を通しましたが、これを読んでみたいという方はまずイラストに目を通して、新聞などでわからないことがあったときに解説文を読む。そしてできれば編者と著名人との対談を読んで、なるほどなと、思っていただければ、いいのではないかと思っています。

  •  151項目を見開きでまとめる。
     なお、濱口さんが2011年に指摘してるように、論客らの肩書きが(ちょくちょく)おかしい。例えば、(この本で経済学者と紹介している)池田のぶおの専門はメディア論だ。


    【書誌情報】
    書名:最新日本言論知図
    編者:萱野稔人
    ISBN:978-4-487-80480-1
    本体価格:1,400円
    発売年月:2011-08-05

    現代日本の重要な論点やトピックを取り上げ,文章とビジュアルを駆使し,見開き完結で解説。日本の一番新しくホットな論点が,いまだかつてないほどに一目瞭然!
    http://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/80480/


    ■Amazonより内容紹介を転載。

       言論の世界へ
     “本書は、言論の世界を見渡すための地図としてつくられた。
     いまの日本で言論の対象となっている諸問題をそれぞれの項目に分類し、そこで何が論点になっているのか、どのような背景があるのか、誰がどのようなことを論じているのか、といったことをコンパクトにまとめている。
     使い方は自由だ。
     これから言論の世界に自分も分け入ろうと考えている人には、簡便な案内役として。
     あるいは言論の世界を外から俯瞰してみたいと思う人には、辞書代わりに。
     自分の思考を深化させていくための触媒として。
     これからの日本のかたちやビジネスの戦略を練り上げるためのたたき台として。
     さらには、学生の就活対策やレポート対策にも。
     言論の世界は、まさに日本社会の縮図である。社会が高度化し、モデルなき時代に突入するなかで、開かれた言論の場はますます重要性を帯びている。私たちは言論をつうじて「知を活かす知」をさらに磨いていかなくてはならない。「知を活かす知」の実践のために本書が活かされればと願う。”
    (本書 まえがきより)

    内容(「BOOK」データベースより)
    現代日本のホットな論点を見開き2ページでコンパクトに図解。取り上げるのは、原発、ベーシック・インカム、地検特捜部、高学歴ワーキングプアから、若者論、婚活、梨園の女、邪馬台国などのディープな分野まで、圧巻の151項目。さらに特別対談4本を収録。編者・萱野稔人が、藤井聡、田原総一朗、飯田泰之、上野千鶴子と「日本」を語りつくす。


    【簡易目次】〔※目次頁での、飯野の誤字は、原文ママ〕
    序文 なぜいま言論かのか? モデルなき時代の知の可能性について(2011月7日 萱野稔人) [003-020]
    もくじ・凡例 [021-028]

    [Dialogue]東日本復興と日本の未来 〔藤井聡×萱野稔人〕 031
    政治 050
    経済 080
    社会 108

    [Dialogue]権力とマスメディアの実像 〔田原総一朗×萱野稔人〕 153
    環境・エネルギー 178
    医療・福祉 200
    科学・技術 214

    [Dialogue]戦争の経済学 〔飯野泰之×萱野稔人〕 227
    ライフ 248
    教育 268
    スポーツ 286

    [Dialogue]「ジェンダー」の現在をめぐって 〔上野千鶴子×萱野稔人〕 309
    アート・伝統文化 336
    芸能 354
    日本史 366
    食 378
    メディア 394
    サブカルチャー 434

    引用・参考文献 [459-469]

  • w

  • 買ってから随分放置してしまいましたが、ようやく一通り読了。読み物というよりも一種辞書。あらゆる知を網羅することはできないけれど、しかしこうして整理して、形にすることの尊さよ…。価格も非常に良心的。

  • 2011年8月に発売してすぐ買って今まで2年間積んでいた本。
    僕の中では今は積み本消化月間なので読んでみた。

    本の合言葉は「知を活かす知の実践」。
    政治、経済、社会、環境エネルギー、医療福祉、科学技術、ライフ、教育、スポーツ、アート・伝統文化、芸能、日本史、食、メディア、サブカルチャーまでなんでも。

    2ページで1項目を図入りで紹介していて、憲法9条、拉致問題から、アダルト、ジャニーズまで振れ幅が大きい。
    トータル450ページ以上の分厚い本なので読見切るのは大変でした。

    いずれにせよ、話題が生ものなので2年経った今読んでも時代が少し前なので勿体無い。民主党時代だし猪瀬福都知事だし。どうして早く読まなかったんだろう。。と思える一冊。
    最新版が発売されたらすぐに読むことをオススメする。自分に。

  • こんな構成の本とは知らなかった。読み切れるかどうか心配。とりあえず対談部分だけでも読んでしまおうと思う。
    この本をざっと見てわかった気になるのが一番お粗末なんだろうと思う。

  • 試みは良いと思う。
    選挙の前に、主要な争点だけのダイジェスト版を作れば良いのでは?

  • ホリエモンが面白いというだけのことあって、これは必携の一冊。
    へんなタイトルだが、言論を行う上で整理しておきたい"知"識を見開き2ページにまとめた地図(知図)

  • (欲しい!)

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著者プロフィール

萱野 稔人(かやの・としひと):1970年生まれ。津田塾大学総合政策学部教授。哲学者。早稲田大学卒業後に渡仏し、2003年、パリ第10大学大学院哲学研究科博士課程を修了(博士・哲学)。専門は政治哲学、社会理論。著書に『新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか』『名著ではじめる哲学入門』(ともに、 NHK出版新書)、『暴力はいけないことだと誰もがいうけれど』(河出書房新社)、『暴力と富と資本主義』(KADOKAWA)、『死刑 その哲学的考察』 (ちくま新書)、『リベラリズムの終わり』(幻冬舎新書)ほか多数。

「2023年 『国家とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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