聖地巡礼 ビギニング

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  • 東京書籍
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感想 : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487806386

作品紹介・あらすじ

出かけよう、宗教性をみがく旅へ!

思想家であり武道家の内田樹と、比較宗教学者で僧侶でもある釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再生賦活すべく、日本各地の「聖地」を旅する新シリーズ。
第1巻となる今回は、大阪の上町大地を縦走し、京都で異界のトビラを開き、奈良で日本の「子宮」ともいうべき、三輪山を訪れる。

感想・レビュー・書評

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  • 何よりも嬉しかったのは、釈先生の「とし子」の話が載っていたことである。このお話を聞いた時、ものすごく印象的で二度と忘れることはない、と思っていたのに、結構自信がなくなっていた。
    でも、これは確実に活字より先生の語りの方が心に残る。
    多分、「ええかー、とし子…」のくだりを省略することなく、しつこく繰り返されたからじゃないか。そのあとの最後の「つらかったら…」なので、もうその落差にやられた。先生、お坊さんなんやと、感心と言ったら失礼だけど、とても感動したお話だった。
    (本の感想になっていない…)
    釈先生の話といえば、家に来たお客さんの話も好きな話だったので、読めて嬉しかった。読みながら、お坊さんの説教としてのお話をまた聞きたいものだなぁと思った。
    (本の感想になっていない…)

    三輪山には是非是非行ってみたい。

  • 地元が舞台だったのですごく興味深かった。京都の不浄なものが流れ着くので大々的なお祭りを行うんだな。奈良や京都も行ったことはあるけど、深くは知らなかった。清水寺から死体を投げ込んでいたかもしれないってすごいな。まさに清水の舞台から飛び降りるみたいな、あとがないって意味なんだね。

  • 神社は上書き文化だとか、東京は南にあるべき大手町が東にあるから、南に戻ろうと北東の地から時計回りに繁華街が発展したとか、乗っけから、面白いネタが満載!残念なのは地図がついていないこと。中沢新一先生の「大阪アースダイバー」を手元に読むべきか。次回関西にいったときは、ぜひ巡礼してみたい。

  • 年末恒例の関西旅行で上町台地を歩き、その前は山辺の道で大神神社とタイムリーであった。
    となると次回は京都ですね。
    続巻、心待ちしています。

  • ・六時礼讃に世界の宗教者が感動

    ・南北のラインが重要

    ・僧侶が福井から富山に帰る際の、「とし子と老母」の話。最後だけ、辛かったらいつでも帰っておいで。

    ・昔は普通の人も土地の雰囲気を正確にキャッチする事ができたので、自然と人が集まったり、寄り付かない場所が生まれた。

    ・能は、敗者(大体が平家)が主役になる世界的にも珍しい芸能

    ・奈良は、平城京の北部は理性的な雰囲気だが、南部はもっとドロドロしている。

    ・奈良は太古の日本の雰囲気がまだ残っている。空襲を受けなかった事が大きい。


    →大阪、京都、奈良を巡った本書。一番行きたいと思ったのが奈良だった。『橋のない川』の舞台は奈良南部で、三輪山ともそこまで離れていない。穢多と言われた人達と土地の関係も気になる。

    河瀬直美監督の映画を中々観られていなくて残念。

    東京が空襲を受けなかったらどんなに味わい深い街並みになっていただろうとといつも思っているが、本書でもそれが指摘されていて胸が詰まった。

  • 本当の聖地の話。
    こっちとあっちの境界線があるという身体感覚がある場所に、神社仏閣とか入り口の石とかを置く。

  • 大坂 上町台地を特段意識したことは無かったけれど、一度歩いて確認してみたい。『村上海賊の娘』の世界を思い起こしながら読んだ。
    京都は船岡山のパワースポット、六道珍皇寺、鳥辺野、清水寺。珍皇寺近くに住んだことがあるけれど、確かにあの世的な雰囲気があったように思う。
    奈良の大神神社も未体験だけれど、ぜひお参りしたい。

    内田さん、釈さんのかけあいが、適度に霊的、宗教的で入ってきやすい。能にももっと触れてみたい。

  • 東京南西キッズ、めっちゃ共感した! 池袋や秋葉原に行くときのあの嫌な感じはこれか~なんでなんだろう。

    清水寺の裏の墓地、行ってみたいような、怖いような。

  • 2013年8月23日、初、並、帯無
    2016年9月1日、津BF

  • 聖地巡礼した場所。
    ⒈大阪・上町台地
    ⒉京都・蓮台地と鳥辺野
    ⒊奈良・飛鳥地方

    聖地巡礼をすると、その土地、その場、その空間が持つ特有の宗教性が見え、我々はその場の空間に敬意を表し、場の宗教性の振動に共鳴する。そういう姿勢が大切だと言う。

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著者プロフィール

思想家・武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長
1950年東京生まれ。専門はフランス現代思想、教育論、武道論、映画論など。
東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学院人文科学研究科博士課程中退。
主な受賞歴として、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で2010年新書大賞、第3回伊丹十三賞などがある。
教育に関する主な著書は、『街場の教育論』(ミシマ社)、『先生はえらい』(ちくまプリマ―新書)、『下流志向』(講談社)など多数。
[2021年10月現在]

「2022年 『複雑化の教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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