目でみることば

  • 東京書籍
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487807871

作品紹介・あらすじ

「高飛車」から「くわばらくわばら」まで40の言葉の由来を写真に撮った。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉と語源の写真を見開きのページにあるが、見ていて楽しい。シーサーも阿吽の呼吸だったのは知らなかった。語源を知るのは歴史を知ることでもあるので、とても勉強になった。楽しく学ぶってこういうことなんだろうなと感じた。

  • 言葉の語源や由来は雑学やウンチクとして触れる機会が時々あります。今回写真の実物を見ることでピンとくる言葉がたくさんありました。現地へ行く、実物を見る・・・本質的な探究だと思いました。

  • この表紙、●●ぱりダコなんですね~。意外

  • (ひろみさん)

  • 大好きな見比べシリーズ
    よく考えたら、そもそものはじまりを
    読んでいなかった!のでした。

    普段、なにげなく使う言葉
    例えば「図星」お「引っ張りだこ」も
    こうして視覚からあらためて見ると
    たしかに言葉通りだわ〜と思ったり。
    「金字塔」や「鎬を削る」などの
    難しい言葉も記憶に残りそう。

    しかし私もずっと「灯台下暗し」は
    あの海上を照らす灯台だと思ってました!
    今回の写真を見て実感した。
    昔の照明器具である灯台の下は
    びっくりするくらい真っ暗だったのね。

  • 学校図書室

  • ホントは面白い「謂れ」のある言葉を、写真をつけて「見る」ことによって、さらなる発見をもたらすシリーズ第一弾。おかべたかし・文、山出高士・写真。

    興味深かったのは全40言葉のうち22。順番に並べる(言葉の意味解説は出来るだけ避けました)。

    ・「阿漕(あこぎ)」
    漕ぎ方のことではない。まさか地名だったとは!
    ・「急がば回れ」
    和歌「もののふの矢橋の船は速けれど 急がば回れ瀬田の長橋」より。場所は琵琶湖です。
    ・「ベーゴマ」
    貝独楽のこと。バイ貝にそういえばよく似ている。
    ・「うだつが上がらない」
    左官修行した身としては、唯一ハッキリ分かった言葉。でも綺麗な写真見れて良かった。
    ・「瓜二つ」
    決して2つの瓜が似ているから、ではない。とは初めて知った。
    ・「金字塔」
    ピラミッドのことだそう。ということは、つい最近の言葉だよね。
    ・「剣ヶ峰」
    剣山のことじゃない。
    ・「差し金」
    (陰から人を操ること)元は文楽人形を操るための鉄の棒、或いは歌舞伎における蝶や小鳥の竿。
    ・「試金石」
    (人や物の価値を推し測る基準)えー!この真っ黒な粘板石のことだったの?
    ・「鎬を削る」
    しのぎとは、刀の側面の1番高くなっている稜線の部分。先の面のことではない。コレを削る戦いって、どんな勝負?
    ・「勝負服」
    服の色。競馬は馬によって決まり、競艇は枠順で決まる。
    ・「図星」
    弓の的の中心にある黒い丸の事。でも、「図星を射る」とは言わない。言うのは「正鵠を射る」。何故だ?
    ・「高飛車」
    将棋で高圧的な態度でプレッシャーを与える戦法らしいが、勝率は良くないらしい。現実でもそうだよね。
    ・「蓼食う虫も好き好き」
    築地で鮎のツマとして800円で売っていたらしい。見ると、純粋葉っぱの方だった。ずっと赤い花のことだと思ってたいた。
    ・「薹(とう)がたつ」
    蕗の薹が立つことではない。花茎や花軸のこと。伸びると、野菜が硬くなり食用に適さなくなるから。そういえば蕗の薹が伸びるとそうなる。ブロッコリーもそうかな。
    ・「灯台下暗し」
    海にある灯台ではありません。知らなかった!
    ・「とどのつまり」
    北海の海馬(とど)ではありません。オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トドの、詰まり、です。改めて、ボラは語源の宝庫。「いなせ」は日本橋の粋な若者が髪を「鯔背銀杏(いなせいちょう)」に結ったことに由来するそう。
    ・「拍車を掛ける」
    (物事の進行を早める事)乗馬靴のカカト。コレを脇腹に当てて馬を早く走らせる。可哀想。
    ・「贔屓」
    中国の亀に似た伝説の生き物で、重い物を背負うの大好き。(特定の人や物を可愛がる)そうか!アイツ亀じゃなかったんだ。
    ・「洞ヶ峠」
    京都八幡市と大阪枚方市の間の洞ヶ峠(ほらがとうげ)で、筒井順慶が秀吉・光秀の形勢を見守っていたことから出た言葉らしいが、実際にはそういう話はなかったらしい。同じ山崎の合戦系列ならば、天王山の方が現実味あり。
    ・「もぬけの殻」
    モノノ怪の殻ではない。もぬけとは、蝉や蛇の抜け殻のこと。
    ・「埒があかない」
    馬場の柵のこと。不埒は柵がないこと。なるほど!
    ‥‥全部書いていたら埒があかないので、此処まで。

  • 「目でみることば」シリーズの第1作目。
    40の言葉の由来についてを言葉と写真で紹介。
    50音順。一つの言葉で4ページ。
    言葉、姿、説明と関連する情報での構成。
    コラム、撮影協力、主要参考文献有り。
    知ってるようで知らなかった言葉を写真で見たら、一目瞭然。
    「灯台下暗し」は現代の灯台じゃなかった。
    「試金石」って実在するんだ。
    「勝負服」って、競馬と競艇では違うんだ。
    歴史や風習から浮かび上がった言葉もある。
    関連する情報も楽しい。
    雉が美味しいという理由も国鳥に選ばれたって・・・食べてみたい。
    文も写真も何だか楽しいそうな雰囲気があるのが、また良い。
    日本語って面白いなぁと楽しんでしまいました。

  • 阿吽の呼吸・阿漕・頭隠して尻隠さず・急がば回れなどの言葉の語源を写真で示し解説を加えた本。ほほう、へえーと思うこと必然。写真が秀逸。
    「頭隠して尻隠さず」が雉のこととは知らなかった。けんもほろろというのも、雉の鳴き声からとか。
    「几帳面」が神社仏閣の柱の断面の形から来ているとは。几帳面な人しか作れないから。
    「くわばらくわばら」は菅原道真の領地の桑原から来ていると思っていたが、大阪の西福寺の雷井戸から来ている説も。でも、どちらも大阪だ。
    「図星」も正鵠を射るも、弓矢の的の中心から。
    「蓼食う虫も好き好き」の蓼をる実際に市場で見つけて買って写真を撮ったそうだ。
    「玉虫色」どのようにも受け取れるあいまな表現のことだが、玉虫のいろんな色に見える金属のような光沢の羽から。
    「洞ヶ峠」を決め込むというのは日和見のことだが、国道1号線にあるそうだ。
    「埒が明かない」の埒とは馬場の柵だったとは!
    全60語。

    • nejidonさん
      goya626さん。
      この本を読まれたのですね。
      レビューを見て、目の付け所って人それぞれなんだなあと思っておりますよ。
      面白いシリー...
      goya626さん。
      この本を読まれたのですね。
      レビューを見て、目の付け所って人それぞれなんだなあと思っておりますよ。
      面白いシリーズなので、もっと大勢の人に読まれてほしいです。
      そして本に載って無いことまで話が広がるといいんですけどね。
      2020/09/19
  • 写真も個性的で楽しく、語源も学べて面白かった。
    よく使う言葉なのに、ちゃんと知らなかった。
    そういったものが沢山あった。
    気軽に読めるのもいい。

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著者プロフィール

1972 年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務後、作家・ライターとして活動。
著書に『目でみることば』『似ていることば』『似ている英語』『目でみる漢字』(東京書籍)、『基礎教養 日本史の英雄』(扶桑社)、『風雲児たちガイドブック解体新書』(リイド社)などがある。個人ブログ「おかべたかしの編集記」。

「2018年 『くらべる世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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