雑草手帳:散歩が楽しくなる

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  • 東京書籍
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本棚登録 : 321
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487808212

作品紹介・あらすじ

お尻を拭くのに便利なのは? 
別名は「ブスの恋」? 
マッカーサーの置き土産? 
「歯磨き粉」として使われたのは? などなど,100種類の雑草のオモシロ雑学を徹底解説! 
基本データに加え,雑草の標本写真で,葉などの細かい部分まで確認できます。散歩が楽しくなること間違いなしのハンディタイプの手帳です。

感想・レビュー・書評

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  • 仕事&専門書に埋もれていました。充実してたのか疲れたのか。良いいんだか悪いんだか。みなさんお久しぶりです。

    道端にはオドリコソウやホトケノザ、オオミヒナゲシなどがところ狭しと咲いています。私はその大体がわかるので、季節ごとの散歩が楽しいものとなっています。(ただし木はほとんど見分けられない。)
    本書は100種もの「雑草」のトリビアが詰め込んであります。花言葉や名前の由来、面白い生態など、雑草の名前を知っただけでは満足できない人にはうってつけです。
    これを読むことで、食用に出来るものがあったり、花実に特徴があったりとより雑草について知ることが出来ます。さらには雑草の生存戦略である多様性について納得できます。
    雑草は本来、人間に寄り添っていかなければ生きていけない弱い草です。強い植物の繁茂する場所では生きていけません。
    そのため、同じ種であっても発芽する時期や暑さ、寒さに対する耐性がバラバラであったりします。中には100年も休眠できる強者もいます。このようにバラバラな特性を持つ雑草は大量に育てるとなると難しいというのも興味深いところ。生存するための「均一でない強み」が腑に落ちます。
    日本には雑草がおよそ450種あるらしいのですが、そのうち100種が載っています。これだけでは正直少ない気もします。まだまだメジャーな雑草が一杯あります。
    ですので内容は良いのですが⭐3としました。本書を読んでまた四季の散歩が楽しくなりそうです。

  • 雑草は踏まれても何度でも立ち上がる…事はせず、立ち上がるムダなエネルギーを子孫を残すために使う!!

    家の雑草が気になって買いましたが、内容がユニークで楽しい。この本を読んだ後に有川浩さんの「植物図鑑」を読んでみてください、恋愛よりも雑草がきになりますよ。

  • リュックに入れて持ち歩けるサイズの美しいポケット図鑑です。
    雑草で美しい本はなかなかないので、これは小中高、どこでも買い!

    2018/03/29 更新

  • 見やすい。
    あとがきの文章が良かった。雑草について知りたりたい、調べたいという思いは満たされる。本の大きさも手触りもちょうどよい。

  • カタバミ
    別名 黄金草、鏡草、銭みがき
    片喰紋は日本十大家紋のひとつ。
    揉んで十円玉を磨くと酸でピカピカになる。
    金属や鏡を磨くために用いられた

    雑草とは望まれないところに生える植物であると定義されている。
    よもぎは畑の雑草だが草餅の材料になったりお灸として薬草にもなる。雑草は人間が邪魔者扱いしたときに初めて雑草になるのである

    アメリカの哲学書エマーソンは、雑草を次のように評した。「雑草とは、未だその価値を見出されていない植物である」

  • 小学校6年生の時、担任の先生から道端に生えている雑草にも名前があることを教わり、それ以来雑草に興味を持った。自然を慈しむ習慣のある日本人はいにしえの昔から博物学を研究している学者がたくさんいて、植物にいちいち日本語で名前が付けられ分類されていることは、日本人として秘かな誇りである。
    この本は綺麗な写真付きで眺めているだけで楽しいが、庭に生えている雑草すべては掲載されていなかった。身近にまだ知らない雑草があるのか。奥が深すぎる。

  • 半分くらいは有用or食べれる
    シロザはほうれん草より美味しいとあるがまじっすか

  • ◆きっかけ
    Amazonで雑草の図鑑を探していた時におすすめ欄に出てきて。今回はなるべく種類豊富なものを求めているので購入しないが、図書館で見かけたら読んでみたい。2017/4/15

  • イヌビユ、イヌガラシ、イヌホオズキ。有用な植物に似ていて役に立たないものに”犬”と使われる。そんなイヌタデの花言葉は”あなたのために役立ちたい”…。切なすぎて笑っちゃいました。

  • 道端で最近よく見かけるセイタカアワダチソウという雑草。黄色い綺麗な花を咲かせているけど、あいつは一体何者!?どこからきたの!?そんな雑草の名前の由来や生き方など雑草の物語が詰まった一冊。普段は気にもしない雑草の雑学がたっぷり詰まっていて、もう間もなく冬なのに散歩に行きたくなってしまった(笑)「フキ」の名前の由来がお尻を“拭き”やすいからきてるとか誤訳で名付けられた「カモガヤ」、可哀想な名前の「ヘクソカズラ」。最後は何故か雑草に感情移入して読了。雑草にもう少し目を向けてみようと思った。

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著者プロフィール

稲垣 栄洋(いながき・ひでひろ):1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する記述や講演を行っている。著書に、『身近な雑草の愉快な生きかた』『身近な野菜のなるほど観察録』『身近な虫たちの華麗な生きかた』『身近な野の草 日本のこころ』(ちくま文庫)、『植物はなぜ動かないのか』『雑草はなぜそこに生えているのか』『イネという不思議な植物』『はずれ者が進化をつくる』『ナマケモノは、なぜ怠けるのか』(ちくまプリマー新書)、『たたかう植物』(ちくま新書)など多数。

「2023年 『身近な植物の賢い生きかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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