似ている英語

  • 東京書籍
3.72
  • (18)
  • (40)
  • (38)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 394
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487809523

作品紹介・あらすじ

意外?それとも納得? 写真×言葉=一目瞭然!
言葉と歴史の雑学満載の『目でみることば』シリーズの新境地は「英語」!

日本語では同じ、もしくは似ている。でも、英語では別のことば。
どこがどう違うのか? と改めて聞かれるとわからないものってありませんか?

本書では、「ape/monkey」「big/large」「clock/watch」「grill/roast」など、38組の単語を取り上げながら、「似ている」英語の、その違いが直感的に理解できる写真を使って、解説します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 英語には、bull(雄牛),cow(牝牛),ox(去勢したオスの牛),calf(子牛)のように牛の単語がたくさんあるのは、牛への関心の日本との差という。littleとsmallの差は何?littleは小さくてかわいいもので、smallは他と比べてちいさいものだという。なるほどね。この他、いろいろな似ている英語が比べられているが、どの言語にもその言語なりのニュアンスの様相があるのだと改めて認識させられる。ただ、学生時代ははるか遠くになって英語から離れているので、ふーんなるほどという感じかな。かえって、英語の差異もちゃんと写真と解説で分かるので、違う言語を使っていても同じ人間だなあと思うところもある。

  • このシリーズ、図書館でしばしば手に取り眺めていましたが、遂に借りてきました。
    写真もいいし、解説も分かり易くて適量だし、コラムの話題にも興味をそそられます。

    「ウサギとカメ」の英訳の題名は何でしょう?と問われたら、[Rabbit and Turtle] かな?と思います。
    答えは、[The Tortoise and the Hare] または [The Hare and the Tortoise] です。
    「陸ガメ」と「野ウサギ」が、かけっこ競争する物語なんですね。
    「海ガメ」と「穴ウサギ」ではないんです。

    ウサギと言えば、日本のおじさんが大好きなのは bunny ですが、bunny は赤ちゃん言葉だったのですね。
    語尾に "y" を付けると赤ちゃん言葉になるようで、daddy(パパ) mommy(ママ) doggy(ワンちゃん) や、子猫の kittenも赤ちゃん言葉だと kitty です。

    言葉はその国の文化も教えてくれますね。
    欧米はじかに座る習慣がないのでイスは必需品です。
    その「イス」を表す言葉には sofa bench seat chair stool couch settee といろいろあります。
    食文化で重要な「ウシ」も、cow ox bull calf cattle と細かく識別しています。食材になると beef ですしね。
    一方で、主食ではないからでしょう、日本では区別している「稲」も「米」も「ごはん」も全て rice です。
    魚食文化の日本では成長過程の大きさで区別されるハマチ、ブリも、英訳はすべてYellowtailです。

    日本と欧米の文化の違いという観点で考えると、「鍵」は日本ではあまり使われていなかったのかなと思います。
    「鍵持った?」「鍵をあける」「鍵をかける(しめる)」と全て「鍵」ですませていますが、
    英語では、lock を開けるものが key と明確に使い分けています。

    以前に「翻訳できない世界のことば」を読んだときにも感じたことですが、言葉って生活に密着していて面白いですね。

    ---

    本書の内容から脱線しますが、コラムに言葉遊びの本で筒井康隆さんの「残像に口紅を」が紹介されていました。
    面白そうなので図書館で探したら、何と!凄い人数の予約待ち状態になっていました(とりあえず予約済み)。
    ブック○フにあるかな?

  • 本書は、「目でみることば」シリーズの第5作目に当たる。
    3作目までは語源探索ネタの本で、学校図書館にも一冊あるが、伸ばされて干されたタコの写真が印象的な表紙の本である(「引っ張りだこ」の語源探索に用いられたようだ)。

    本書は「似ていることばの姿を写真に撮って見比べたら面白いのでは?」という企画のもと、始まった派生シリーズ2作目。
    オールカラーで写真の被写体も味があって美しい。そして、比べた写真の後に二者の違いの詳しい解説が載っている。
    英語を始めたばかりの中学生や、小学生、もっと小さいお子さんでも親子で一緒に読みながら楽しめる。

    写真撮影に協力してくれたお店や場所などもトリビア的に解説が載っており、楽しめる。
    そういった場所を今訪れることは叶わないが、ネットで調べながら、いつか行ってみよう!と親子で計画するのも楽しいのでは?と思う。
    2020.4.21

    • nejidonさん
      ロニコさん、こんにちは(^^♪
      これ、とても興味があります!
      「目でみることば」のシリーズが大好きなんですよ。
      ああ、図書館だけでも開...
      ロニコさん、こんにちは(^^♪
      これ、とても興味があります!
      「目でみることば」のシリーズが大好きなんですよ。
      ああ、図書館だけでも開いてくれないかしら。
      って、そんなことを思うのはひんしゅく?皆さん同じですよね。。。
      2020/04/21
  • 「目でみることば」シリーズの第5作目。
    日本語では同じようでも、英語では違う言葉が存在する。
    その違いを、見て&解説を読んで納得の、楽しい内容。
    Part.1 a few/a little~by/near
    Part.2 candy/lollipop~instrument/tool
    Part.3 key/lock~tree/wood
    アルファベット順、見開きでそれぞれの単語と画像。
    次のページに解説。
    似ているコラム、複数有り。
    撮影協力&主要参考文献、有り。
    学生時代にこの本があれば、もっと英語が好きになったかも。
    単語だらけの教科書では頭に入ってこなかった意味が、一目瞭然。
    laugh/smileの笑顔、a few/a littleの量など、画像で見れば
    一目でわかります。center/middleの違いも認識出来ました。
    日本に米関係の単語が多いように、英語圏では肉関係が多いのは、
    長く培われた生活と文化の現れ。そういう気づきも生まれます。
    単語と画像に続く解説や雑学的な話も興味深く、楽しい内容です。
    そういえば『ふたりはともだち』の原題にfrogとtoadがあって、
    “かえるくんとがまくん”だと知ったのは、司書になりたての
    頃の事。それまでカエルの総称は“frog”と思い込んでいました。
    恥ずかしいけど、懐かしい思い出(汗)

  • 教養が深まる一冊。
    日本語では同じ表現でも、英語になると異なる表現38を紹介。
    普段何気なく使っている単語でそれぞれの違いを意識させられた。
    日本人の稲、米、ご飯に、対して英語はrice
    日本の牛に対して英語はOX、cowなど
    それぞれの国の文化の違いにも気づくことができました!

  • これは英語学習はもちろん、社会科にも、国語科にもうってつけ!
    こんな本があるから、勉強、学習は楽しいと思えるのだ。

    a few/a little の違い。
    英語を学ぶと必ず出て来る数えられる(可算)名詞、数えられない(不可算)名詞。
    さらに、few/littleと、aがつくのはどっちが「ちょっとはある」のか「ほとんどない」なのか。
    暗記するだけなら「ちょっと」わかりにくい。
    でも、百聞は一見にしかず、写真で見れば、記憶に定着しやすい。

    naturalist/naturistはコラムで取り上げられている単語だが、前者は別にオーガニックなエコライフ(私はちょっと苦手なタイプ)を送る人という意味だけではなく、博物学者の意味がある。
    テレビで取り上げられる時のイメージが前面に来るが、それはカタカナ(つまり日本語)の「ナチュラリスト」。
    カタカナ語が全て元の言葉と同じ意味ではないということだ。
    なお、naturistは裸体主義者とのこと。
    使用の際はお気をつけあそばせ。

    mouse/rat 、road/streetも単語そのものは知っていても違いがわかりにくい。
    世界一有名なネズミがratではない理由も、世界一の金融街がroadでない理由がこれでわかる。

    over easy egg /sunny-side upは前者の存在を知らなかった。
    だって目玉焼きって片面だけ焼くもんでしょ?
    いやいや、しかしファストフードの目玉焼きは両方焼いてある......あれが、over easy egg?
    私は断然半熟派。
    これに醤油をかけたい。
    ベーコンがついていれば(ハムでも可)言うことなし!
    でも、自分で作るんだよね....誰か私に作ってちょうだい。
    あれれ、一体何の話だっけ?

  • 数週間前に、新聞の英語クロスワードをしてみた。
    猿が、、、わからない、当てはまらない・・・
    3文字???
    辞書で調べて、apeという単語を知った。
    monkeyだけしか覚えていなかった。

    この本を読んで、「ウサギとかめ」も、、、、野ウサギとリクガメも・・・・
    ある程度知ったつもりが、、、、知らない単語が、案外あって、驚きであった。

    羊の群れはflockと牛の群れはherdなんて、、、、魚の群れは、school・・・
    本当にメダカの学校は~~~と、、、一人笑ってしまった。

    子供が小さい時に読んだふたりはともだちの Frog and Toad も、かえるくんとがまくん。
    なるほど!と・・・

    数えられる物と 数えられない物の使い方も、掲載されており、動物の写真も又、違いがよくわかるようにしてある。

    こんな本があったのだと、、、、知った。

    読んで、見て、楽しい本であった。

  • かつて学校で、参考書で学んだこともあり、
    全く知らなかったこともあり。

    似ている英語の違いを
    写真で見せてくれるというのは嬉しい。

    学生時代、こんな副読本があったら
    もっと楽しかったろうなぁ。

  • [墨田区図書館]

    同じ著者コンビの、「目でみることばのずかん」がとても良かったので、そこから検索して借りてきた前作7冊の一冊。

    ただ、この7冊は小さいけれど180ページくらいある分厚い辞書チックな本で、、いわば大人の雑学書的なつくり??
    いきなりこの本を子どもにどうぞ、とするのは少し厳しいかもしてないので、やはり上著を最初に知って良かった!あの本を読んで面白いと思った後なら、この本に出てくる絵がそれぞれの表紙などにも出ている(というかあの本の方が、これら7冊からの抜粋本だから)し、子どもでも興味深く眺められるはず。

  • 「似ている」シリーズ
    今度は英語の微妙な差を教えてくれる。

    「リク」と「ウミ」の亀は別とか
    「ガーデン」と「ヤード」の差とか
    日本語ならひとつの言葉で表現するところを
    区別する文化の違いがわかって
    やっぱりおもしろいね。

    今回は自然の風景の写真が美しかった。

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1972 年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務後、作家・ライターとして活動。
著書に『目でみることば』『似ていることば』『似ている英語』『目でみる漢字』(東京書籍)、『基礎教養 日本史の英雄』(扶桑社)、『風雲児たちガイドブック解体新書』(リイド社)などがある。個人ブログ「おかべたかしの編集記」。

「2018年 『くらべる世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

おかべたかしの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×