みつけて!アートたんてい よくみて、さがして、まなぼう!

  • 東京書籍 (2017年10月5日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487810598

作品紹介・あらすじ

西洋の有名絵画21枚を見開きで取り上げ、その絵に隠れているもの(持ち物、小物、生き物etc)をよく観察しながら探し出していく今までになかった画期的絵本。
絵の見方を一方的に解説するのではなく、子どもがアートたんてい(Art Sleuth)になって、時代を代表する名画に描かれている世界に没入し、くまなく探すことを楽しみながら、物事をじっくりと観察する力を養うことができる。また、その絵を読み解くことで描かれた時代の文化や絵画技法についても触れることができるので、さらに深い学びを得ることが出来る。
見る楽しみ、探す楽しみ、読み解く楽しみ、理解する楽しみ、子どもたちの知的好奇心を満たして発展させる全てが詰まった絵本。

掲載作品リスト:
1.ルノワール《雨傘》
2.スーラ《グランドジャット島の日曜日の午後》
3.マセイス《金貸しとその妻》
4.マネ《テュイルリー公園の音楽会》
5.フリッツ・フォン・ウーデ《子ども部屋》
6.フラ・アンジェリコ(伝)《テバイード》
7.モネ《昼食》
8.ハント《子どもたちの休日》
9.アーフェルカンプ《スケートをする人びとのいる冬景色》
10.ラ・トゥール《女占い師》
11.ボス《聖アントニウスの誘惑》
12.ジナー《ピカデリー・サーカス》
13.ブリューゲル《農民の結婚式》
14.ティソ《かくれんぼ》
15.カルパッチョ《聖ウルスラの到着》
16.ホガース《グレアム家の子どもたち》
17.ルノワール《ブージヴァルのダンス」
18.フレーゲル《静物》
19.ヘイトリー《ビーチバラでのブロックマン家》
20.ルソー《独立百年祭》
21.モネ《朝食》

感想・レビュー・書評

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  • T図書館
    22作品
    左ぺージに「1ぼうし、3手袋…」のお題が何個かある
    絵画の中から数字の数だけモノを探す
    小学生向け

    絵に興味がなくても、絵を見る機会ができて良い
    探すことで、こんなものもあったのだと気づくことができる

    見たことない絵が多くて新鮮だった

  •  献本でいただきました!

     名画を鑑賞しながら、その絵の中に隠されている数々のアイテムや人々の仕草や行動を見つけ、より深く名画の世界を楽しみましょう、という絵本。

     名画の中にはよく知られた作品や、それほどでもない作品もある。これは著者の方の仕事に関係しているのだと思う。著者は美術館などで、絵画を通して、子どもたちにちょっとしたなぞかけを出して、美術に興味を持ってもらうという教育活動をしているようなので、もしかしたら、その経験から子どもたちからの反応が良かった絵を紹介しているのかもしれない。(有名な絵だと版権が高い、という別の理由も考えられるけど…)

     この本、子どもに渡して、はい読んで!だと、たぶん食いつきが悪いと思う。これは親が一緒に読んで、親子でお勉強しないと理解は深まらない。

     例えば『聖アントニウスの誘惑』なんて、はしごはいくつありますか、とか、ベルはどこにありますか、なんてクイズには子どもはすぐに答えられるだろうけれど、このおじさん何してるの?ということには親が答えてあげないといけない。
     
     何してるんだろうねぇ、自分で調べてごらん、だと子どもには難しすぎる。親がとりあえずでもグーグル検索でもいいから調べてから、子どもの好奇心に応えてあげないと、せっかく芽生えた子どもの向上心を台無しにしてしまいかねない。

     これを子どもに見せてあげようと思う親なんだから、たぶん少なからず美術に興味があるか、それに興味を持たせたいと思っているのだろう。ついでに自分も勉強するきっかけにもなるので、良い本だと思う。

     難を言えば絵のバリエーションが少ないかなあ…
     ダリとかピカソとかシャガールとか、子どもの目にもへんてこに映る絵があっても良かったんじゃないかなぁ、ヴァニタス画の一枚でもあっても、絵に込められた意味を探るって意味じゃ良かったような気もする。

     あと出版社は意図していないかもしれないけど、この本、眺めていると結構な眼球の運動になる。近視改善、老眼改善の本がブームになっているから、副次的な意味でこの本を読むのは大人にも効用がある。

     

     

  • 楽しみにしています。

  • アートブック@児童書

    とはいえ、説明もしっかりと
    視点が「たんてい」なので
    日々の鑑賞なら見逃すポイントも
    紹介されていて、
    改めて、作品の魅力に気づくことができる

  • 献本企画でいただきました。レビュー遅くなり失礼しました…。

    届いたときは「しょうがくせいの おにいさんの ほんだね」と見向きもしなかった長男、5歳になった途端になぜか引っ張り出して読むように。子ども探し絵好きだし、絵をじっくり見るきっかけになって、よい企画の本だと思った。大判だから絵もよく見えるし、きれいだし。あとは、優しいおとなしい雰囲気の絵が多いので、もう少しバラエティ豊かにしてもいいんじゃないかなー、と。子ども向けといえども。第2弾に期待!

  • 見開きで、絵の中から指定されたものを探す。
    ページをめくると、絵についての解説が簡単に書いてある。

    こんなに一枚の絵を隅々までじっくり見たことはなかった。
    子どもと一緒に眺めると、美術作品に触れるきっかけとなり、楽しいだろう。
    絵画に詳しくはないが、そんな自分でも知っている作品もあり、そうでない作品もあり(こちらが大半)…有名どころの絵画であったら、もっと楽しめたかなとも思う。

  • 献本企画に当たったよ!

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著者プロフィール

ブルック・ディジョヴァンニ・エヴァンス(Brooke DiGiovanni Evans) 
鑑賞教育の専門家で、ハーヴァード大学で教育学修士号を取得。アート、歴史、サイエンスの各分野のミュージアムで、15 年間にわたって、子どもから大人までの教育普及に務める。現在は、アメリカ・ボストン美術館の鑑賞教育部門長。

「2017年 『みつけて!アートたんてい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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