秘密 上

制作 : 青木 純子 
  • 東京創元社
4.01
  • (43)
  • (65)
  • (33)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 412
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010089

作品紹介・あらすじ

国民的女優ローレルが少女時代に目撃した、母をめぐる恐ろしい出来事。あの50年前の出来事はいったい何だったのか? 母の過去にはいったい何が隠されているのか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「リヴァトン館」「忘れられた花園」の作者ケイト・モートンの4作目。(邦訳3作目)
    期待にたがわず、面白かったです!

    2011年、イギリスで国民的女優となっているローレル・ニコルソン。
    母ドロシーが入院したため、急ぎ故郷に帰って来ます。3人の妹達も相次いで集まって来ました。末の弟のジェリーは天才的な学者で、なかなか連絡が取れないが。
    意識もうろうとしている母が漏らした言葉、見つかった若い頃の写真から、母が母になる前のことを何も知らなかったと気づく。
    ローレルは、少女時代に起きた事件のことが気になって仕方なくなる‥

    ローレルが16歳のとき、家を訪れた見知らぬ男性を母が刺した事件を、離れたところから目撃したのだ。
    正当防衛が認められ、事件扱いにもならなかったのだが。
    ローレルには、不審に思った点もあったのだ。

    絵のように美しい農園の家<グリーンエイカーズ>を一目で気に入った両親。
    綺麗で陽気で、子供達を楽しませながら育てた母。
    そんな母に、どんな秘密があったのか‥

    1937年、まだ少女のドロシーが家族と行った海辺で、ハンサムなジミーと密かにデートする。
    ドロシーは人目を引く美しさで、演技的センスがあるが、堅苦しい両親に躾けられて、ほとんど個性を生かすことが出来ない。
    恋人との結婚を無邪気に夢見、ごっこ遊びに気を紛らわしていたが‥

    1941年、ロンドンに出てメイドとして働くドロシーは、女主人に気に入られていた。
    戦時中のこと、国防婦人会の奉仕の仕事で、隣家の若い夫人ヴィヴィアンと知り合う。ヴィヴィアンは裕福な作家の妻だった。
    ロンドンは空襲も多く、世間はざわついていた。
    駆け出しカメラマンのジミーと付き合っているのだが、双方とも変わりつつある‥

    少しずつ過去を掘り下げていくローレルとジェリー。
    過去の出来事が交錯し、じわじわと薄紙を剥ぐように、何か大変なことが起きたのが見えてきます。
    幸せなシーンがとても切ない。
    危なっかしい若いドロシーが妙に魅力的で、いきいきしています。
    いつ道を踏み外すかという感じなので、ハラハラしますけど。

    上巻では欠けたピースがあるので、真相にはたどり着けませんが、ばらばらなシーンの魅力で持たせます。
    いくつかの矛盾点がどうなるのか‥
    下巻最後の4分の1で怒涛の解決☆
    ネタバレは出来ませんが~後味はよかったですよ。

  • 「忘れられた花園」を読んだ時の衝撃は何度も思い出す。新作も、目の前にありありと浮かぶ風景描写と、丹念に作り込まれているストーリーに引き込まれ先が知りたくてなかなか休憩できず!

  • 下巻にまとめて

  • 各誌で早くから絶賛されていたので愉しみにしていたが、期待にたがわぬ出来。おそらく読者は、この前にどんな小説世界に触れていたとしても、読み始めればたちどころに引き込まれてしまうだろう。物語の中心には、くよくよせず前向きで、情熱とエネルギーに満ちた母がいる。人を不快にするというよりは愉快にさせる彼女は、周りの登場人物だけでなく読者をも引きつけてやまない魅力がある。他にも、老いた父が廊下で途方に暮れる様子や、流す涙の乾きの早さについての感慨など、細部もたまらくいい。解き明かされる秘密は、運命の苛酷さをも示す。

  • 時代の交錯が、前作よりわかりやすい。

  • 前作『忘れられた花園』の紹介文に「かつて『秘密の花園』を読み、『嵐が丘』を読み『レベッカ』を読んで、胸を躍らせたあなたに……。」とあった。『レベッカ』が好きなので興味を持っていたところ、ちょうど新作が出たのでこちらを先に。50年前に母親の凶事を偶然目撃してしまい、以来ずっと口を閉ざしていたローレルが、母親の死期を予感して事件の真相を探っていく物語。上巻ではまだパズルの半分もピースが揃っていない。

  • 文学

  • いやいや面白い
    次の展開が知りたい

  • 1961年の夏。ローレルは庭にあるツリーハウスの中で寝ころんでいた。四人姉妹の年長。彼女は16歳になっていた。近いうちにロンドンにある俳優養成専門学校に行きたいと考えていた。たとえ両親が反対しても。ここでローレルは、母の身に起きた事件を見ていた。ある男が訪ねてきて、母はその男をケーキナイフで殺してしまったのだ。事件はローレルの目撃証言で正当防衛だとされ、世間からは忘れ去られたが...。直ぐに物語の中に引き込まれた。ローレルの、そして母親のドロシーの目で見るように。母親の秘密はなんだったのか。ページを繰るごとに物語が進む。

  • 『秘密』 ケイト・モートン
    The Secret Keeper by Kate Morton
    文春ミステリー2位、このミス2位

    母は、なぜあの見知らぬ男を殺したのか?浮かび上がる母の秘められた過去。
    時代が交差しながら、ヴィヴィアン、ドロシー、ジミーの
    過去が明らかになっていく。

    こういうの好きかも
    他の本も読んでみたい作家さんに出会えました。

全40件中 1 - 10件を表示

秘密 上のその他の作品

秘密 上 Kindle版 秘密 上 ケイト・モートン
秘密〈上〉 (創元推理文庫) 文庫 秘密〈上〉 (創元推理文庫) ケイト・モートン

ケイト・モートンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ケイト・モートン
ピエール ルメー...
カズオ イシグロ
宮下 奈都
フェルディナント...
米澤 穂信
ケイト・モートン
恩田 陸
スティーヴン キ...
ケイト・モートン
伊坂 幸太郎
高野 和明
アーナルデュル・...
フェルディナント...
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

秘密 上を本棚に登録しているひと

ツイートする