J・G・バラード短編全集5 近未来の神話

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010621

作品紹介・あらすじ

『結晶世界』『ハイ・ライズ』などの傑作群で、叙事的な文体で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を五巻に集成。最終巻には短編集『第三次世界大戦秘史』、Myths of the Near Futureの収録作を中心に、本邦初訳作を多数含む24編を治める。

感想・レビュー・書評

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  • SF。短編集。
    戦争ものは苦手なのでスルー。
    気に入ったのは以下の作品。
    「月の上を歩いた男」タイトル通り。狂気を感じる。
    「巨大な空間」家に引き籠った男。同じく狂気。
    「火星からのメッセージ」帰還した宇宙飛行士の奇妙な行動。余韻が良い。
    「ある惑星からの報告」惑星からのSOS。もう少し簡潔に書けば星新一ぽい。

    全集全体を通して、特に好きな作品は「プリマ・ベラドンナ」「歌う彫刻」「コーラルDの雲の彫刻師」あたり。
    ヴァーミリオン・サンズの雰囲気が好きでした。

  • 全部未来物。戦争物と宇宙物多し。似た設定もあり書き方はいつも同じなのでクラクラしてくる。一気に読まないで少しずつ読めば良かった。やはり自分には現代をテーマにした作品がわかりやすいし好きだし面白く感じる。設定は変わっても、自分1人で世界に起きてることと闘う、信じられるのは自分の肉体、生き物としての感覚というのは変わらない。

    この人が持っている感性が鋭敏で洗練されてるため、同じ魚を捌くのも10万円のいい包丁で捌いているような、出来の仕上がりの上等さを感じながら読み進めた。

  • とうとう完結したバラードの短編全集。
    第5巻はけっこう前衛的というか、不条理系の短編が多かった。バラードってこういうものも書いていたんだ……。しかし積んだままで完結記念のプレゼントに応募するのをすっかり忘れていた。しまった……。

  • 短編集「Myths of the Near Future」が本邦未訳だったこともあって、この第5巻は初訳ものが多く価値あり。7年ほど前に頑張って原書で読んだ作品を久しぶりに日本語で読んで「答え合わせ」をしたが、『近未来の神話』はやはり難しかった。こういうのは出たときにサボらずきちんと買って揃えておくべきものですね。

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