こうしてイギリスから熊がいなくなりました

制作 : 田内 志文 
  • 東京創元社
3.64
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本棚登録 : 97
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010829

作品紹介・あらすじ

昔々、森を徘徊する悪魔と言われた「熊精霊」。通夜で豪華な食事とともに故人の罪を食べる「罪喰い熊」。服を着て綱渡りをさせられた「サーカスの熊」。ロンドンの地下に閉じこめられ、汚物を川へ運ぶ労役につかされた「下水熊」。人間に紛れて潜水士として働く「市民熊」。皮肉とユーモアを交えて独特の世界観で描かれる8つの奇妙な熊の物語。『10の奇妙な話』の著者がイギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人のための寓話。イラスト=デイヴィッド・ロバーツ。

感想・レビュー・書評

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  • 企画でゲラがあたり、読みました。
    人間から抑制された熊(単純な動物としての熊ではなく多少擬人化されている)が、解放されるお話です。8つの短編寓話からなっています。
    寓話というと教訓が込められているイメージですが、本作に至っては皮肉めいた笑いが殆どです。まるでSF短編を読んだ読後感の様でした。

  • イギリスでは早くも11世紀に野生の熊が絶滅したそうで。
    その辺に触れている訳者あとがきも面白い。
    寓話っぽさ・神話っぽさ・民話っぽさが入り混じる、でも奇妙なリアリティもある一冊。

  • イギリスと熊の寓話短編集。
    ユーモラスで、ゾッともさせて。
    熊と一緒に去ってしまったのは何だろう。
    挿絵もぴったり。

  • 邦題が上手い。
    穴掘り公爵と同じ作者とはプロフィールを見るまで気づかなかった。

  • かつてイギリスで酷使されていた熊たち。意志を持って反撃に出た熊たちを語る。

    ミック・ジャクソンの恐ろしさ、デイヴィド・ロバーツの挿絵、ゾクッとするおはなし。イギリスに熊がいないのは、王侯貴族の狩猟の果てって本当?事実は小説より…ですね。

  • かつては森の精霊として畏れられていた熊族が、“熊いじめ”で悪名高い冷酷なイギリス人たちをついに見限るまでのブラックなファンタジー。今作もデイヴィッド・ロバーツのダークでかわいい挿絵が◎。「これほどまでに読者を陰鬱な気持ちにさせる物語を持つ熊など類を見ないし、この熊ほど強烈な恥辱を人類に感じさせる哀れな存在も他にいはしない」。大真面目な皮肉に薄笑いしながら、熊のいない淋しさをしみじみと噛みしめる。イギリスでの熊迫害(他動物含む)の歴史について触れ、彼らの熊愛を「何を今さら」とバッサリ斬る解説も可笑しい(2014)

  • 巻末の訳者あとがきにあるように、『本当に変な本』だったw 挿絵の可愛いんだか不細工なんだか解らないクマもなかなか素敵。

  • 熊たちが可愛くて怖くて哀しい。
    不思議な世界だけれど、すぐ隣にある世界のようでもある。
    挿画も、とてもとても魅力的。

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