悪意

制作 : 久山 葉子 
  • 東京創元社
3.07
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本棚登録 : 68
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010867

作品紹介・あらすじ

「トム」、夜中にかかってきた一本の電話、それは二十二年前に死んだはずの息子からのものだった。「レイン」、亡くなった著名な作家の遺作には母国語での出版を禁じ、翻訳出版のみを許可するという、奇妙な条件が付されていた。「親愛なるアグネスへ」、夫の葬式で久し振りに会ったかつての親友、二人の交わす書簡はやがて……。デュ・モーリアの騙りの妙、シーラッハの奥深さ、ディーヴァーのどんでん返しを兼ね備えた傑作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作家さんでしたが、解説によると刊行されているのは、この『悪意』を含めて二作品しかないとのことで。

    ディーヴァーは未読ですが、デュ・モーリアとシーラッハを帯に並べられたら、買わざるを得なかったー。薦められたのもありましたが、読めて良かった。

    二段組の分厚さに、ちょっと手を出し兼ねていましたが、読み始めたら一気!
    「トム」「レイン」「親愛なるアグネスへ」「サマリアのタンポポ」「その件についてのすべての情報」の五作品が収録されています。

    クライマックスまで最も読ませたのは、冒頭の「トム」かなぁ。
    22年もの間、失踪して行方知れずになっていた血の繋がらない息子からの電話。
    妻ユーディットは、その電話に恐怖を感じる所から始まります。

    ユーディットと夫ロベルトの掛け合いから、おおよその流れは見えるのですが、息子からの電話をきっかけに二人の仲が大きく変化していきます。
    そんな二人だけでなく、ユーディットの話を聞く、カウンセラーおばさんマリアのパートも良い。
    マリアだから語れること、そういう「他人」の使い方が上手いな、と思います。

    そして、どんどんと話は外側へ、外側へと膨らんでいく。こうした、話の構造が面白い作品でした。

    なるほど、何を誰に語るのか、って面白い。
    他の作品も、クライマックスの持つ温度感が、すごいです!
    故に、クライマックスまでが冗長に感じる部分もあったので、星四つにしました(笑)

  • ん〜なんといえば良いのだろうか。悪意?というタイトルは正確なんだろうか?
    どちらかといえばブラックジョークな感じかな??
    しかし、余計な装飾が多過ぎて読むのに時間がかかる。

  • CL 2019.7.24-2019.8.9

  • 不穏やわー
    親愛なるアグネスが面白いかな。

  • ちょっとパトリシア・ハイスミス風の『トム』と『親愛なるアグネス』○

  • 帯の惹句は、そうかなぁ~って感じ。架空の国の物語ってのが、俺的にはしっくりこなかったけど、『レイン』以外は楽しめたかな。

  • スウェーデンの有名作家、16年ぶりの邦訳作品。16年ぶりといっても、前回は文庫1冊だけの紹介に留まっているので、殆ど初邦訳のようなものではないだろうか。
    帯の惹句に『デュ・モーリア』『シーラッハ』『ディーヴァー』の名前が載っている。この中で一番近いのはデュ・モーリアだろう。シーラッハとディーヴァーは、共通点はあれど、何か違うような……確かにどんでん返しがどれも巧いが、手つきとしてはジャック・カーリイに近いんじゃないだろうか。また、語り口調というか、作風はホラーに近い。

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