ロンドン・アイの謎

  • 東京創元社
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本棚登録 : 424
感想 : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488011161

作品紹介・あらすじ

12歳のテッドは、姉といとこのサリムと観覧車ロンドン・アイに乗りにでかけた。見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムは大勢の乗客と一緒に観覧車のカプセルに乗りこんだ。だがカプセルが一周しても、サリムは降りてこなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか? 「ふつうの人とはちがう」脳の仕組みを持ち、大人顔負けの論理を駆使する少年テッドが謎に挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る清々しい謎解き長編。

感想・レビュー・書評

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  • ビスト最優秀児童図書賞受賞作。


    十二歳のテッドは、いとこのサリムの希望で、巨大な観覧車ロンドン・アイにのりにでかけた。
    テッドと姉のカット、サリムの三人でチケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男が話しかけてきて、自分のチケットを一枚ゆずってくれると言う。
    テッドとカットは下で待っていることにして、サリムだけが、たくさんの乗客といっしょに大きな観覧車のカプセルに乘りこんでいった。
    だが、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。
    サリムは閉ざされた場所からどうやって、なぜ消えてしまったのか?

    人の気持ちを理解するのは苦手だが、事実や物事の仕組みについて考えるのは得意で、気象学の知識は専門家並み。
    「ほかの人とはちがう」、優秀な頭脳を持つ少年テッドが謎に挑む。
    カーネギー賞受賞作家の清々しい謎解き長編ミステリ!


    ー以上、単行本、うらすじより引用。



    これは、特に少年少女に読んでもらいたいミステリーです。

    12歳くらいの少年少女が大事にしているものが描かれていることはもちろん、主人公のテッドやいとこのサリムの心境は共感を呼ぶと思います。
    そして語り手が12歳の少年テッドです。
    謎解きも面白く、最後はハラハラします。


    文学賞受賞作品だからといって、課題図書とかではなく、定番の怪人二十面相、アルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズなどと一緒に、さりげなくこの本が置いてあったら、かなりかっこいいんじゃないかと思います。

  • 観覧車に乗ったいとこが消えた? 子供たちの奮闘と成長に涙… じわっと心温まる物語 #ロンドン・アイの謎

    ロンドンに住む主人公テッドは、姉カットと両親と暮らす少年。ある日家族のもとに、いとこと叔母が泊まりに来ることになった。
    家族皆でロンドンを観光にでると、いとこは観覧車ロンドン・アイに一人で乗ることになったが、30分後に降りてきたゴンドラにいとこの姿はなかった。
    姉弟は行方不明になったいとこを見つけようと、街を奔走するが…

    はぁー、メッチャいい話やった…感涙
    今年もっとも人にオススメしたい作品かもしれん。

    もうね、全国の図書館に置きたいです。そして中学生の夏休みの課題図書にしたい。単なるいいお話、説教臭い話だけじゃなくて、物語やミステリーとしても高品質なんですよ。だから子供たちも絶対楽しく読めます。

    そして年頃の子供たちをもつ親たちも、みんな読みましょう。
    マジでいい話ですから。

    本作の一番良いところは、登場人物の子供たちの成長ぶり素敵すぎるんです。
    つらい現実、人間関係の悩み、ストレスを抱えているのは大人たちだけでなく、子供たちも一緒です。決して広くはない世界ではあるけども、彼らは思い悩み苦しんで、一歩踏み出す勇気を踏み出していくんです。カッコいい!

    なんといっても主人公テッドが可愛いすぎる。もう息子にしたい、そして抱きしめたい! と、大げさに思ってしまうくらい魅力的です。

    そして本書、ものすごく文章が丁寧かつ優しく書かれています。
    子供たちの心情を深く深く表現している描写はお見事すぎるし、背景や情景描写も無駄なくシンプルで気品にあふれてます。自分もかつて無断で隣町に電車で出かけてしまった少年時代、真夏の大冒険を思い出してしまいました。

    またミステリーとしても決して侮れません。少しずつ謎の解明を出したり出さなかったりする焦らしが効いているし、終盤の鮮やかな決着はしっかり本格ミステリーです。説明もロジカルで納得感がバチ高。ラストも超綺麗で読後感が最高でした。

    こんな子供たちの冒険、成長、勇気を見ていると、大人もチャレンジをし続ることを忘れてはいけないと思いますね。そして人に優しくするという当たり前のことが、どれほど自分自身をも成長させるのかということを学びました。

    本書の作者は、この作品の寄稿後に亡くなってしまったということでとても残念です。しかし魂を継ぐ別の作者が、同主人公で続編を書いているとのことで、必ず読もうと思います。

    殺戮満載、イヤミス、どろどろのミステリーも大好きですが、こんなハートフルなミステリーも超大好きです。ぜひたくさんの皆さんに読んでほしい一冊でした。

    • 松子さん
      akiさん、こんばんは(^^)
      この本のakiさんの感想がすっごく面白そうで
      (どの感想を見てもいつも読んでみたいと思うのですがこの本は特に...
      akiさん、こんばんは(^^)
      この本のakiさんの感想がすっごく面白そうで
      (どの感想を見てもいつも読んでみたいと思うのですがこの本は特に!)
      読みたいリストにメモしてしまいましたっ
      積読本がたまりすぎて、しばらくは増やさないぞっと思っていたのですが…
      少し先になりますが、読んでみようと思います♪
      いつも楽しい感想ありがとうございます
      2022/07/13
    • autumn522akiさん
      松子さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      この本は、魂が洗われるんです。
      ちょっとつかれたなー、癒されたいなという時...
      松子さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      この本は、魂が洗われるんです。
      ちょっとつかれたなー、癒されたいなという時に是非おすすめですよ。

      積読本は恐ろしいですよね、どんどん増えていく恐怖。
      自らの好奇心と情報収集力を呪う、こわいっ

      ゆっくり楽しみましょう~
      2022/07/14
  • ブクログの皆さんの間でブームを巻き起こしているこの本、やっと読むことができました。
    児童書でありながら、いや、児童書であるからこそ、とても読み応えのある素晴らしい作品でした。
    主人公のテッドは12歳の少年。テッド自身が言うところの症候群(おそらくアスペルガー症候群)を抱えている。
    他に姉のカットや従兄弟のサリム、サリムの友人のマーカス、皆ティーンエイジャー特有の悩みを持っている。
    テッドが主人公であるし、テッド目線で話は進んでいくので、テッドの悩みや生き辛さが綴られていくのかと思ったのですが、他の登場人物の問題も描かれていて、テッドも皆と同じなんだよ、というメッセージが込められているような気がしました。
    でも、テッドの特徴や彼自身が自覚している、どうしても抑えられない行動などがテッドの言葉で語られているので、この本を読んだティーンエイジャーに、この世の中にはこんな人がいるっていうことを理解してもらえたらいいな、と思います。
    そして、ロンドン・アイから消えた従兄弟を見つけ出す鋭い観察力と頭脳を持ったテッドを通して、ちょっと変わったヤツだけど、かっこいいとこもあるんだな、と思ってもらえたらいいですね。
    友だちは六人(元は三人!倍になった!)
    生まれてからついた嘘は三つ。(嘘をつけるようになった!成長だ!)
    テキトーに生きてない証拠だな。その数字は確かな数だ。これが一つずつ増えていくといいな、と思います。

  • 完璧な探偵小説じゃないか!

    すでに何度も、もしかしたら毎回書いているかもしれませんがブクログを利用していて良かった思うことのひとつは本作のような良質な児童書を読む機会が得られることにあります
    児童書の棚、行かないもんな〜

    探偵小説が成立する要件として全て手がかりは探偵に等しく読者にも提示されていなければならないということがありますが、本作はこの要件が完璧に満たされています
    12歳の名探偵テッドとフェアな勝負ができます

    同時に児童書に込められるべき日常から離れた「冒険」へのドキドキ、ワクワクもあったり
    大人社会が押し付けてくる理不尽さも表現されています

    ここはひとつ小学6年生に戻ったつもりで、大人たちにイライラしながら『ロンドンアイの謎』挑んでみても楽しいかもね

    • まことさん
      ひまわりめろんさん。こんばんは♪

      いつも、レビュー楽しく拝見しています。
      この作品は、何人かの方のレビューも拝見しましたが、それは、いった...
      ひまわりめろんさん。こんばんは♪

      いつも、レビュー楽しく拝見しています。
      この作品は、何人かの方のレビューも拝見しましたが、それは、いったん忘れて、今、まさに、読んでいるところです。

      ちょうどまん中辺を読んでいますが、ひまわりめろんさんのレビューで、どの辺が読みどころなのか、確認できました。
      ありがとうございます。

      今、ちょうど読んでいたので、思わずコメントしました。
      早ければ、明日、私もレビューします。
      2022/08/26
    • ひまわりめろんさん
      まことさん
      こんばんは

      お役に立てて良かったですw
      今頃はテッドとの真剣勝負の最中かな

      レビュー楽しみにしてますよ!
      まことさん
      こんばんは

      お役に立てて良かったですw
      今頃はテッドとの真剣勝負の最中かな

      レビュー楽しみにしてますよ!
      2022/08/26
  • 原題は"THE LONDON EYE MYSTERY"、初出は2007年。お馴染みの越前敏弥訳。
    ブクログのタイムラインでよくお見かけしていたのをようやく借りてこれました〜!

    12歳のテッドの家にいとこのサリムとグロリアおばさんがやってくる。二人はマンチェスターに住んでいたが、おばさんの仕事の関係でニューヨークに引っ越すのだという。
    テッドと姉のカット、母とおばさんは、サリムの希望で、巨大な観覧車、ロンドン・アイに乗りに出かける。テッドとカットとサリムの3人で売り場の長い行列に並んでいる時、見知らぬ男が話しかけてきて、チケットを一枚譲ってくれるという。サリムが他の乗客と共に観覧車のカプセルに乗り込み、テッドとカットは下で待っていたが、きっちり30分後、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。サリムは閉ざされた観覧車から忽然と姿を消してしまったのだ…。
    サリムはどこにいってしまったのか?サリムが直前に撮っていた写真、同じカプセルに乗った他の乗客たち、駅で目撃された背格好の似た少年…
    テッドとカットは、小さな手がかりから、サリムの行方を追うことにする。

    小さなテッド、人の表情や言葉のニュアンスから相手の気持ちを読み取るのが苦手で、嘘をつけない。でも事実や物事の仕組みを考えるのは得意で、気象については専門家並み。
    少し風変わりな少年探偵が、直感力と行動力のある姉と共に挑むいとこ探し。
    トリックの複雑さはなく、王道でありながら斬新というか。ミステリーとしても面白いと思うけれど、テッドが自分で考えて推理を組み立て、行動する中での頑張りや成長がとてもいいのですよ。伏線の回収もされて、すっきりとした読後感である。

    この本は、ダウドの作風の虜となった越前さんが、未訳のミステリーである本書を読み、翻訳刊行を東京創元社に提案したのだという。
    翻訳家が自ら持ち込む本は、面白いのが多いといっていたのは米原万里さんだったっけ。
    ジュニア向けに書かれているから、原文も難解な文章ではないのだろうけど、越前さんの訳はいつもスマートで、翻訳独特の表現にひっかからずに本当にすらすらと読めるのだ。
    普段、海外文学読まない人にもお勧めできるし、息子がもう少し読めるようになったら紹介したい本。

    ダウドは本書の刊行後に47歳の若さで亡くなっている。その未完の続編を、他の人が執筆したという"グッゲンハイムの謎"も楽しみだ。

  • 最近は★5つを乱発しないようにしているのですが、本書はためらうことなく★5つです。

    児童向けのミステリだと思ってましたが、対象はちょっと上の中学生以上のようです。
    ですが、読書好きな小学校高学年なら楽しめそうなストーリーです。

    中学1年生のテッドが物語の語り部で、見聞きしたものを素直に受け入れ論理的に解釈する優れた頭脳で謎を解決していきます。
    テッドの頭脳と張り合うように、自分も謎解きに挑戦しながら読みました。

    サリムがロンドン・アイから消えた謎については、これが怪しいと目を付けたものがテッド予想の中にもあって当たりでした。
    当たりでしたが詳細はかなり違っていて、複雑な仕掛けがありました。
    さらに、謎はサリムが消えたように見せかけたことだけでなく、消えたトリックが暴かれた後も姿を表さないという2つ目の謎がありました。
    2つ目の謎はちょっとしたハプニングによるもので、ここに気づいたテッドの推理は見事でした。

  • 久しぶりに読む、海外ミステリ。
    ワクワク(⁠ノ⁠◕⁠ヮ⁠◕⁠)⁠ノ⁠*⁠.⁠✧

    主人公は12歳の少年テッド。
    家族で出かけた、巨大観覧車ロンドン・アイ。
    そのロンドン・アイに、一人で乗り込んだ従兄弟のサリム。
    そして、30分後に降りて来るはずのサリムが…
    消えた?!

    テッドと姉のカットが、失踪事件の謎解きをしていきます。
    優秀な頭脳を持つテッドと、行動力のあるカットが、最高のコンビネーションなの。
    まぁ姉弟だから、「うるさい!」「ついてこないで!」とか色々あるんだけど。
    テッドの推理が冴えていて、本当に気持ち良い。

    何よりこの本を読んで良かったところは、事件を通して、子供たちの成長する姿です。
    成長するのは子供たちだけじゃなくて、周りの大人たちも成長したんじゃないかな?
    そんな登場人物たちの心情が、丁寧かつ簡潔に描かれています。

    印象に残ったテッドの言葉をひとつ。
    「こんなに静かなのに、なぜ誰もぼくの話を聞いてくれないんだろう」

    子供の話に耳を貸さない大人の様子が、繰り返し描かれています。
    私達大人が反省する部分ですね。


    この作品、autumn522akiさんをはじめ、続々とブク友さん達がレビューを上げていて、すごく読みたかったんです。
    やっと図書館の順番がきました♪
    読後も爽快。
    多くの人に読んでもらいたい作品です。

    • 松子さん
      12月12日_φ(・_・
      図書間予約、オォー(^O^)/
      12月12日_φ(・_・
      図書間予約、オォー(^O^)/
      2022/10/31
    • ひまわりめろんさん
      あ、そうそう大事なこと忘れてた
      実は作者のシヴォーン・ダウドさんは2007年にこの『ロンドン・アイの謎』を刊行された後に急逝されてるんよ
      な...
      あ、そうそう大事なこと忘れてた
      実は作者のシヴォーン・ダウドさんは2007年にこの『ロンドン・アイの謎』を刊行された後に急逝されてるんよ
      なので次回作の『グッゲンハイムの謎』はシヴォーン・ダウドさんの構想(はあったらしい)を元にロビン・スティーヴンスという人が書いたものなんです
      ただほぼ同一人物という出来らしいです
      2022/11/04
    • aoi-soraさん
      ひまさん、情報ありがとうございます^⁠_⁠^

      別人が書いたのに、ほぼ同一人物って、どういうことでしょう?!
      すごいですね。楽しみ♪

      シヴ...
      ひまさん、情報ありがとうございます^⁠_⁠^

      別人が書いたのに、ほぼ同一人物って、どういうことでしょう?!
      すごいですね。楽しみ♪

      シヴォーン・ダウドさんの新作がもう読めないのは残念だけど、今までの作品が何冊か日本でも出版されているようですね。
      少しずつ読んでいきたいと思います。
      2022/11/04
  • autumn522akiさんや松子さんの熱いレビューに触発されて
    つい手に取ってしまいました。
    図書館で探したら、収まっていたのはティーンズのコーナー。
    ブクログやってなかったら、
    一生 出逢うことはなかったな~ と思う一冊。
    出会いをありがとうございます。

    「なんとか症候群」(アスペルガー症候群?と 訳者あとがきに)
    のテッドが語る、いとこの身に起こったミステリー。
    一人で観覧車に乗った いとこのサリム。
    テッドは乗った人数をきちんと数えていました。
    21人。
    降りた人の数も21人。
    ところが、サリムが降り口に現れることはなく…。
    消えてしまったサリム事件は
    警察やマスコミを巻き込んで大騒ぎになります。

    上手く話すことができなくて「んんん」と言葉に詰まったり
    意に反して手がひらひら動いたり、道順障害があったり。
    そんなテッドが 姉と一緒に
    大人たちとは違った方法でサリムの捜査に乗り出します。
    謎のヒントがあちこちに散りばめられていて
    「これ、伏線なんじゃない?」と私も探偵気分。
    テッドの目の付け所は 純粋でまっすぐ。
    語りから透けて見える世界は、曇りのない眼鏡をかけた気分。

    ミステリーを軸に語られる 友情や姉弟、そして親子の物語。
    物語の始めにテッドがこんな風に語るところがあります。
    《僕には3人しか友だちがいない。
    ママとパパと、担任のシェパード先生だ》

    ところが、物語の最後にはこうあります。
    《おばさんは僕の6人目の友だちになった》
    友だちとは、テッドの理解者のことでしょうね、きっと。
    私はこの言葉に、ズキュン!とやられちゃいました。

    • yyさん
      しずくさん ☆彡

      コメントありがとうございます。
      ティーンズ向けの作品ですが、心が洗われる気がしました。
      しずくさん ☆彡

      コメントありがとうございます。
      ティーンズ向けの作品ですが、心が洗われる気がしました。
      2022/11/26
    • しずくさん
      昨日読み終えました!
      今回もyyさんに良作を紹介して頂きありがとうございました!
      著者のシーヴォン・ダウドさん、惜しい作家さんをなくしま...
      昨日読み終えました!
      今回もyyさんに良作を紹介して頂きありがとうございました!
      著者のシーヴォン・ダウドさん、惜しい作家さんをなくしました。
      ご冥福をお祈りします。
      2作目が違う作家さんでニューヨークを舞台に出るらしいので楽しみです。
      2022/12/17
    • yyさん
      しずくさん、コメントありがとうございます。
      お読みになったのね☆彡

      私は aki さんや松子さんのレビューがきっかけで手に取りました...
      しずくさん、コメントありがとうございます。
      お読みになったのね☆彡

      私は aki さんや松子さんのレビューがきっかけで手に取りました。
      ブクログって、こういう楽しいつながりができて素敵ですね。

      2作目の「グッゲンハイムの謎」買っちゃいました。
      図書館の予約枠がいっぱいで、どれも外せなかったので…。
      というわけで、頭の中は今、テッドと一緒にNYです (^-^)♪
      2022/12/17
  • この本はたくさんのプク友さんの素敵なレビューを読んでいて、私も読みたいと思っていました。
    児童書のコーナーにあるかも…と伺っていましたが、私の利用している図書館では英文学にありました。
    小学生の高学年位から大人まで楽しめる、そして勉強になる物語でした。

    主人公のテッド12歳は、医者からなんとか症候群(訳者あとがきでは自閉症と推察)と診断されていて、人の気持ちや場の空気を読むことが苦手。
    論理的に物事を考えるので嘘をついたりお世辞を言ったりは出来ないけど、仕組みを理解し説明することなどはとても得意で、特に気象学の知識は専門家並み。
    そんなテッドが、ロンドン・アイ(観覧車)から消えた従兄弟のサリムを気の強い姉のカットと一緒に見つけだす物語です。

    テッド達の両親とサリムの母親は、普通と違うテッドの話を無駄なものと思っているので聞くのを面倒くさがり後回しにするけど、事件を解決するのはテッドです。
    周りには伝わらないだけで、テッドは事件解決のために頭をフル回転させています。
    サリムを救いたいと心に強く思っています。
    事件解決のため姉カットと行動するうちに、数日間でテッドはぐーんと成長します。

    「風変わりな名探偵テッド」の物語を読みながら思ったのは、相手(主に私の娘中2女子)に対して自分が受ける印象は事実とは限らないということ。
    どうしてもっとちゃんと考えてやってくれないんだろう…とか思うことがよくありますけど、相手の真意を分かりたいのなら、もっと自分が見ようとしないと駄目なんだなと思いましたね。
    家族に対して、サラッと上べだけ見て分かったつもりでいたなぁ…と、ただただ反省しました。

    物語の最後に、事実と違うことは言えなかったテッドが、姉カットにお世辞を言ったシーンがとても印象的でした。
    テッドもですが、いつもは挑発的なカットもとても良い子なんです、人を気遣って優しさを行動で表せる素敵な子です。
    図書館では人目に触れられない地味な棚にひっそりと置いてありましたが、たくさんの人に読んでもらえたらいいのになと思いました。
    おすすめコーナーに勝手に置いちゃおうかな。

    • あゆみりんさん
      akiさん、レビューを褒めて頂きありがとうございます\(//∇//)\
      中2の息子さんがいらっしゃるんですね、仲間が増えた気がして嬉しいです...
      akiさん、レビューを褒めて頂きありがとうございます\(//∇//)\
      中2の息子さんがいらっしゃるんですね、仲間が増えた気がして嬉しいです。
      もうすぐ受験生ですね、当事者でもないのに自分がドキドキしてます。
      いろんな本を読んでは、心を掻き乱されている毎日です〜
      2023/01/13
    • mei2catさん
      面白そうです。読んでみたい!ご紹介ありがとうございます♪
      面白そうです。読んでみたい!ご紹介ありがとうございます♪
      2023/01/18
    • あゆみりんさん
      mei2catさん、コメントありがとうございます♪
      私も、本棚を参考にさせて頂いてます(*⁰▿⁰*)
      mei2catさん、コメントありがとうございます♪
      私も、本棚を参考にさせて頂いてます(*⁰▿⁰*)
      2023/01/18
  • ビスト最優秀児童図書賞受賞作品。

    YA小説でありながら素晴らしいミステリ作品に出会えて最高に気持ちのいい読後感だった。

    12歳の少年テッドが、姉といとこのサリムの3人で巨大観覧車ロンドン・アイに乗るため長い列に並んでいるところに、見知らぬ男がチケットを1枚譲ってくれた。
    テッドと姉のカットは、下で待つことにして観覧車に乗り込むサリムを送り出す。
    だが、1周してきた観覧車のカプセルから降りた乗客の中にサリムの姿はなかった。
    サリムは、どこへ消えてしまったのか…。

    この失踪の謎をテッドは、カットとともに解き明かそうとする。
    自分のことを〇〇症候群であり、普通ではないことをわかっているテッドは、将来気象学者になると思っていてすべての状況を天気にたとえる。

    そして、9個の仮説を立てて当時の状況を思い出しながら消去していく。

    大人は、けっしてしないであろうことをテッドが常識にとらわれずに、筋道を立てて論理を積み上げていく。
    そして、よく周りを見ている、人間観察力も凄いのである。
    生きづらさや孤独を感じていたテッドが、姉のカットとともに一生懸命に事件解決に向かっているのが、夢中になること間違いなしである。

    大人は、しっかりと子どもの話を聞くべきだなと反省できることも大人にお勧めの一冊であると思う。

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著者プロフィール

1960年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、国際ペンクラブに所属し、作家たちの人権擁護活動に長く携わった。2006年、A Swift Pure Cryで作家デビューし、ブランフォード・ボウズ賞とエリーシュ・ディロン賞を受賞した。2007年に『ロンドン・アイの謎』を発表したが、わずか2か月後の8月、乳癌のため47歳で逝去。この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞した。死後に『ボグ・チャイルド』が発表され、2009年のカーネギー賞を受賞している。遺された構想をもとにパトリック・ネスが執筆した『怪物はささやく』も、2012年にカーネギー賞を受賞した。

「2022年 『グッゲンハイムの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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