ロンドン・アイの謎

  • 東京創元社
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本棚登録 : 555
感想 : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488011161

作品紹介・あらすじ

12歳のテッドは、姉といとこのサリムと観覧車ロンドン・アイに乗りにでかけた。見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムは大勢の乗客と一緒に観覧車のカプセルに乗りこんだ。だがカプセルが一周しても、サリムは降りてこなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか? 「ふつうの人とはちがう」脳の仕組みを持ち、大人顔負けの論理を駆使する少年テッドが謎に挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る清々しい謎解き長編。

感想・レビュー・書評

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  • この54分の間にぼくは死を身近に感じた。そのとき、知識には2種類あると気づいた。浅い知識と深い知識だ。何かを理屈で知っていても、現実として知っているのとは違う。何かの一部を知ることはできても、全部はわからない。知識というのは、池の水に張った膜のようなものもあれば、水底の泥まで達するものもある。氷山のほんの一角もあれば、氷山全体もある。(93p)

    テッドはおそらく自閉スペクトラム症。発達障害の一種だけど、比較的会話が成り立っているから重いタイプじゃない。でも「比較的」だから、家族は心配するのと同時にかなりイライラしている。でもテッドは私たちと世界の見方が違う。だからこそ見える世界がある。友だちが「死の危険」に近づいた時に、一挙に「世界の真実」に近づく。

    大人は子供の声に耳を澄まさなくてはいけない。

    この事件によって、私たちが得なければならない教訓は、まず第一にはそのことだろう。

    そしてもう一つ、テッドが教えてくれた。
    どう見るか、全てはそれによって違って見えるのだ。

    ジュブナイルの手に取りやすいミステリ入門。
    発達障害の世界を教えてくれる小説。
    テッド少年の成長物語。
    でも、それだけじゃない。
    大人こそ、謙虚に学ばなければならないことがいっぱい書いてある本だった。

  • ビスト最優秀児童図書賞受賞作。


    十二歳のテッドは、いとこのサリムの希望で、巨大な観覧車ロンドン・アイにのりにでかけた。
    テッドと姉のカット、サリムの三人でチケット売り場の長い行列に並んでいたところ、見知らぬ男が話しかけてきて、自分のチケットを一枚ゆずってくれると言う。
    テッドとカットは下で待っていることにして、サリムだけが、たくさんの乗客といっしょに大きな観覧車のカプセルに乘りこんでいった。
    だが、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。
    サリムは閉ざされた場所からどうやって、なぜ消えてしまったのか?

    人の気持ちを理解するのは苦手だが、事実や物事の仕組みについて考えるのは得意で、気象学の知識は専門家並み。
    「ほかの人とはちがう」、優秀な頭脳を持つ少年テッドが謎に挑む。
    カーネギー賞受賞作家の清々しい謎解き長編ミステリ!


    ー以上、単行本、うらすじより引用。



    これは、特に少年少女に読んでもらいたいミステリーです。

    12歳くらいの少年少女が大事にしているものが描かれていることはもちろん、主人公のテッドやいとこのサリムの心境は共感を呼ぶと思います。
    そして語り手が12歳の少年テッドです。
    謎解きも面白く、最後はハラハラします。


    文学賞受賞作品だからといって、課題図書とかではなく、定番の怪人二十面相、アルセーヌ・ルパン、シャーロック・ホームズなどと一緒に、さりげなくこの本が置いてあったら、かなりかっこいいんじゃないかと思います。

  • 観覧車に乗ったいとこが消えた? 子供たちの奮闘と成長に涙… じわっと心温まる物語 #ロンドン・アイの謎

    ロンドンに住む主人公テッドは、姉カットと両親と暮らす少年。ある日家族のもとに、いとこと叔母が泊まりに来ることになった。
    家族皆でロンドンを観光にでると、いとこは観覧車ロンドン・アイに一人で乗ることになったが、30分後に降りてきたゴンドラにいとこの姿はなかった。
    姉弟は行方不明になったいとこを見つけようと、街を奔走するが…

    はぁー、メッチャいい話やった…感涙
    今年もっとも人にオススメしたい作品かもしれん。

    もうね、全国の図書館に置きたいです。そして中学生の夏休みの課題図書にしたい。単なるいいお話、説教臭い話だけじゃなくて、物語やミステリーとしても高品質なんですよ。だから子供たちも絶対楽しく読めます。

    そして年頃の子供たちをもつ親たちも、みんな読みましょう。
    マジでいい話ですから。

    本作の一番良いところは、登場人物の子供たちの成長ぶり素敵すぎるんです。
    つらい現実、人間関係の悩み、ストレスを抱えているのは大人たちだけでなく、子供たちも一緒です。決して広くはない世界ではあるけども、彼らは思い悩み苦しんで、一歩踏み出す勇気を踏み出していくんです。カッコいい!

    なんといっても主人公テッドが可愛いすぎる。もう息子にしたい、そして抱きしめたい! と、大げさに思ってしまうくらい魅力的です。

    そして本書、ものすごく文章が丁寧かつ優しく書かれています。
    子供たちの心情を深く深く表現している描写はお見事すぎるし、背景や情景描写も無駄なくシンプルで気品にあふれてます。自分もかつて無断で隣町に電車で出かけてしまった少年時代、真夏の大冒険を思い出してしまいました。

    またミステリーとしても決して侮れません。少しずつ謎の解明を出したり出さなかったりする焦らしが効いているし、終盤の鮮やかな決着はしっかり本格ミステリーです。説明もロジカルで納得感がバチ高。ラストも超綺麗で読後感が最高でした。

    こんな子供たちの冒険、成長、勇気を見ていると、大人もチャレンジをし続ることを忘れてはいけないと思いますね。そして人に優しくするという当たり前のことが、どれほど自分自身をも成長させるのかということを学びました。

    本書の作者は、この作品の寄稿後に亡くなってしまったということでとても残念です。しかし魂を継ぐ別の作者が、同主人公で続編を書いているとのことで、必ず読もうと思います。

    殺戮満載、イヤミス、どろどろのミステリーも大好きですが、こんなハートフルなミステリーも超大好きです。ぜひたくさんの皆さんに読んでほしい一冊でした。

    • 松子さん
      akiさん、こんばんは(^^)
      この本のakiさんの感想がすっごく面白そうで
      (どの感想を見てもいつも読んでみたいと思うのですがこの本は特に...
      akiさん、こんばんは(^^)
      この本のakiさんの感想がすっごく面白そうで
      (どの感想を見てもいつも読んでみたいと思うのですがこの本は特に!)
      読みたいリストにメモしてしまいましたっ
      積読本がたまりすぎて、しばらくは増やさないぞっと思っていたのですが…
      少し先になりますが、読んでみようと思います♪
      いつも楽しい感想ありがとうございます
      2022/07/13
    • autumn522akiさん
      松子さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      この本は、魂が洗われるんです。
      ちょっとつかれたなー、癒されたいなという時...
      松子さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      この本は、魂が洗われるんです。
      ちょっとつかれたなー、癒されたいなという時に是非おすすめですよ。

      積読本は恐ろしいですよね、どんどん増えていく恐怖。
      自らの好奇心と情報収集力を呪う、こわいっ

      ゆっくり楽しみましょう~
      2022/07/14
  • ブクログの皆さんの間でブームを巻き起こしているこの本、やっと読むことができました。
    児童書でありながら、いや、児童書であるからこそ、とても読み応えのある素晴らしい作品でした。
    主人公のテッドは12歳の少年。テッド自身が言うところの症候群(おそらくアスペルガー症候群)を抱えている。
    他に姉のカットや従兄弟のサリム、サリムの友人のマーカス、皆ティーンエイジャー特有の悩みを持っている。
    テッドが主人公であるし、テッド目線で話は進んでいくので、テッドの悩みや生き辛さが綴られていくのかと思ったのですが、他の登場人物の問題も描かれていて、テッドも皆と同じなんだよ、というメッセージが込められているような気がしました。
    でも、テッドの特徴や彼自身が自覚している、どうしても抑えられない行動などがテッドの言葉で語られているので、この本を読んだティーンエイジャーに、この世の中にはこんな人がいるっていうことを理解してもらえたらいいな、と思います。
    そして、ロンドン・アイから消えた従兄弟を見つけ出す鋭い観察力と頭脳を持ったテッドを通して、ちょっと変わったヤツだけど、かっこいいとこもあるんだな、と思ってもらえたらいいですね。
    友だちは六人(元は三人!倍になった!)
    生まれてからついた嘘は三つ。(嘘をつけるようになった!成長だ!)
    テキトーに生きてない証拠だな。その数字は確かな数だ。これが一つずつ増えていくといいな、と思います。

  • 多くの皆様の素敵なレビューを読んで私も素敵な本に出会う事ができました。ありがとうございました。

    乗った筈のロンドンの大観覧車ロンドン・アイから姿を消した、いとこのサリムの行方の謎を解くミステリー

    12歳の、テッドはちょっと特殊な症候群を抱えているが、素直で…気象などにかなり詳しくとても賢く素敵な主人公。
    謎の解決に向けて行動派の姉のカットと共に連携プレーのように行動できてハラハラさせられた場面は……拍手をおくりたくなった。最後までハラハラさせられたがラストも素晴らしかった!!

    「ものの見方によって物事が変化する」という度々出てくる言葉が心に刺さる。また、テッドの言葉を聞いてくれない周囲の反応には読んでいて悔しい気持ちになった。と同時に…ハッとして我が身は本当に大丈夫だろか??と振り返って考えさせられ…心に響いた。

    テッドが、なんといっても読んでいて愛しく感じさせる少年だと感じた。友達も増えて良かったなぁと微笑ましく思った。
    続編も読もう!!

    • 1Q84O1さん
      チーニャさんもテッドの虜になってしまいましたか!
      きっと本作を読んだ人はみんなそうだと思いますw
      そして、続編も読んでください!
      すぐに読ん...
      チーニャさんもテッドの虜になってしまいましたか!
      きっと本作を読んだ人はみんなそうだと思いますw
      そして、続編も読んでください!
      すぐに読んでください!w
      私は昨日読み終えましたw
      テッドが成長してますよ(≧∇≦)b
      2023/03/04
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      1Q8401さんこんばんは~(^^)
      そうです!!私もテッドの虜になりました―w
      続編も図書館予約してます♪
      楽しみです!!
      1Q8401さんこんばんは~(^^)
      そうです!!私もテッドの虜になりました―w
      続編も図書館予約してます♪
      楽しみです!!
      2023/03/04
    • 1Q84O1さん
      私もチーニャさんがグッゲンハイムのテッドに早く会えるのを楽しみにしてますね♪
      私もチーニャさんがグッゲンハイムのテッドに早く会えるのを楽しみにしてますね♪
      2023/03/04
  • ページを繰る手が止まらなかった。
    ロンドン・アイ(ロンドンの街が展望出来る観覧車のような1つのカプセルに20人ほど乗れる乗り物)に乗り込んだまま、降りて来なかった従兄弟サリム行方を推理する、デッド、カット。テッドはアスペルガー症候群?のようで、人の気持ちを読み取ったりすることは苦手だが、人とは違う脳の働きにより、謎を解明していった。
    この親族の一大事をテッドの大好きな気象になぞらえた描写が独特で新鮮。
    物事は「どう見るかによって違う」とテッドは気づく。例えば、ロンドン・アイは半時計回りだと思っていたが、テムズ川の反対側から見れば時計回りである。高気圧、低気圧の回る方向は北半球と南半球では逆になる。静止衛星は静止しながら動いている(地球が自転するのと同じ速さで動いている)。
    「どう見るかによって違う」ということはこの本の読者層であるYA世代に知ってほしいことだ。それと同時に失踪したサリムのママ世代にも(つまり私世代にも)。つまり、子供は親が思っているのと違うということ。反対から見ればそれと逆のことも言えるわけだけど。
    色んなことに気づきながら、楽しめるいい本だった。
    人にはみんなそれぞれ素敵な能力がある。何かにぶつかったとき、ヒステリックにならずに柔らか頭と心で対処しよう。

  • 完璧な探偵小説じゃないか!

    すでに何度も、もしかしたら毎回書いているかもしれませんがブクログを利用していて良かった思うことのひとつは本作のような良質な児童書を読む機会が得られることにあります
    児童書の棚、行かないもんな〜

    探偵小説が成立する要件として全て手がかりは探偵に等しく読者にも提示されていなければならないということがありますが、本作はこの要件が完璧に満たされています
    12歳の名探偵テッドとフェアな勝負ができます

    同時に児童書に込められるべき日常から離れた「冒険」へのドキドキ、ワクワクもあったり
    大人社会が押し付けてくる理不尽さも表現されています

    ここはひとつ小学6年生に戻ったつもりで、大人たちにイライラしながら『ロンドンアイの謎』挑んでみても楽しいかもね

    • まことさん
      ひまわりめろんさん。こんばんは♪

      いつも、レビュー楽しく拝見しています。
      この作品は、何人かの方のレビューも拝見しましたが、それは、いった...
      ひまわりめろんさん。こんばんは♪

      いつも、レビュー楽しく拝見しています。
      この作品は、何人かの方のレビューも拝見しましたが、それは、いったん忘れて、今、まさに、読んでいるところです。

      ちょうどまん中辺を読んでいますが、ひまわりめろんさんのレビューで、どの辺が読みどころなのか、確認できました。
      ありがとうございます。

      今、ちょうど読んでいたので、思わずコメントしました。
      早ければ、明日、私もレビューします。
      2022/08/26
    • ひまわりめろんさん
      まことさん
      こんばんは

      お役に立てて良かったですw
      今頃はテッドとの真剣勝負の最中かな

      レビュー楽しみにしてますよ!
      まことさん
      こんばんは

      お役に立てて良かったですw
      今頃はテッドとの真剣勝負の最中かな

      レビュー楽しみにしてますよ!
      2022/08/26
  • 読みたかった本。「症候群」抱えるぼくがロンドン・アイという観覧車から失踪したいとこを探し出そうとする。謎への取り組みが家族の関係やぼくの成長につながる所に胸を打たれた。優しい物語の雰囲気を上手く引き出す越前氏の訳良い。

    • miyacococoさん
      面白そう~!早速読みたい本に追加させて頂きます
      面白そう~!早速読みたい本に追加させて頂きます
      2023/03/12
    • 111108さん
      miyacococoさん、読んでよかったなぁと思える作品でおすすめです!図書館では一般書と児童書と2つ探してみると意外に早く読めるかもです♪
      miyacococoさん、読んでよかったなぁと思える作品でおすすめです!図書館では一般書と児童書と2つ探してみると意外に早く読めるかもです♪
      2023/03/13
    • miyacococoさん
      111108さん、アドバイスありがとうございます♪児童書ってことは10代の子供が読むのか~と思うと羨ましいほどの読みたさです(笑)
      111108さん、アドバイスありがとうございます♪児童書ってことは10代の子供が読むのか~と思うと羨ましいほどの読みたさです(笑)
      2023/03/13
  • 原題は"THE LONDON EYE MYSTERY"、初出は2007年。お馴染みの越前敏弥訳。
    ブクログのタイムラインでよくお見かけしていたのをようやく借りてこれました〜!

    12歳のテッドの家にいとこのサリムとグロリアおばさんがやってくる。二人はマンチェスターに住んでいたが、おばさんの仕事の関係でニューヨークに引っ越すのだという。
    テッドと姉のカット、母とおばさんは、サリムの希望で、巨大な観覧車、ロンドン・アイに乗りに出かける。テッドとカットとサリムの3人で売り場の長い行列に並んでいる時、見知らぬ男が話しかけてきて、チケットを一枚譲ってくれるという。サリムが他の乗客と共に観覧車のカプセルに乗り込み、テッドとカットは下で待っていたが、きっちり30分後、一周しておりてきたカプセルに、サリムの姿はなかった。サリムは閉ざされた観覧車から忽然と姿を消してしまったのだ…。
    サリムはどこにいってしまったのか?サリムが直前に撮っていた写真、同じカプセルに乗った他の乗客たち、駅で目撃された背格好の似た少年…
    テッドとカットは、小さな手がかりから、サリムの行方を追うことにする。

    小さなテッド、人の表情や言葉のニュアンスから相手の気持ちを読み取るのが苦手で、嘘をつけない。でも事実や物事の仕組みを考えるのは得意で、気象については専門家並み。
    少し風変わりな少年探偵が、直感力と行動力のある姉と共に挑むいとこ探し。
    トリックの複雑さはなく、王道でありながら斬新というか。ミステリーとしても面白いと思うけれど、テッドが自分で考えて推理を組み立て、行動する中での頑張りや成長がとてもいいのですよ。伏線の回収もされて、すっきりとした読後感である。

    この本は、ダウドの作風の虜となった越前さんが、未訳のミステリーである本書を読み、翻訳刊行を東京創元社に提案したのだという。
    翻訳家が自ら持ち込む本は、面白いのが多いといっていたのは米原万里さんだったっけ。
    ジュニア向けに書かれているから、原文も難解な文章ではないのだろうけど、越前さんの訳はいつもスマートで、翻訳独特の表現にひっかからずに本当にすらすらと読めるのだ。
    普段、海外文学読まない人にもお勧めできるし、息子がもう少し読めるようになったら紹介したい本。

    ダウドは本書の刊行後に47歳の若さで亡くなっている。その未完の続編を、他の人が執筆したという"グッゲンハイムの謎"も楽しみだ。

  • 最近は★5つを乱発しないようにしているのですが、本書はためらうことなく★5つです。

    児童向けのミステリだと思ってましたが、対象はちょっと上の中学生以上のようです。
    ですが、読書好きな小学校高学年なら楽しめそうなストーリーです。

    中学1年生のテッドが物語の語り部で、見聞きしたものを素直に受け入れ論理的に解釈する優れた頭脳で謎を解決していきます。
    テッドの頭脳と張り合うように、自分も謎解きに挑戦しながら読みました。

    サリムがロンドン・アイから消えた謎については、これが怪しいと目を付けたものがテッド予想の中にもあって当たりでした。
    当たりでしたが詳細はかなり違っていて、複雑な仕掛けがありました。
    さらに、謎はサリムが消えたように見せかけたことだけでなく、消えたトリックが暴かれた後も姿を表さないという2つ目の謎がありました。
    2つ目の謎はちょっとしたハプニングによるもので、ここに気づいたテッドの推理は見事でした。

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著者プロフィール

1960年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学卒業後、国際ペンクラブに所属し、作家たちの人権擁護活動に長く携わった。2006年、A Swift Pure Cryで作家デビューし、ブランフォード・ボウズ賞とエリーシュ・ディロン賞を受賞した。2007年に『ロンドン・アイの謎』を発表したが、わずか2か月後の8月、乳癌のため47歳で逝去。この作品はビスト最優秀児童図書賞(現・KPMGアイルランド児童図書賞)を受賞した。死後に『ボグ・チャイルド』が発表され、2009年のカーネギー賞を受賞している。遺された構想をもとにパトリック・ネスが執筆した『怪物はささやく』も、2012年にカーネギー賞を受賞した。

「2022年 『グッゲンハイムの謎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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