赤ちゃんをさがせ: The Adventures of Midwives (クイーンの13)
- 東京創元社 (2001年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012212
作品紹介・あらすじ
『スタジアム虹の事件簿』の著者が七年ぶりに放つ連作ミステリ!助産婦探偵シリーズ第一弾。
感想・レビュー・書評
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昔、赤ちゃんを卵で産みたいと言った女優さんがいたが、この本の表紙を見て、ふと、その言葉を思い出した。
殺人事件もなく、家庭的な事件と言うか、ごたごたの出来事で、右往左往しながら、解決して行くほんわか小説。
これを、安楽椅子ミステリーと言うのでしょうか?
3話から構成されていて、
「お母さんをさがせ」は、何年か前に、何処かの御曹司が、東南アジアで、自分の子供を沢山出産させて、自分の血のつながった子供達で、自分の帝国を作りたがった事件があったと、思う。
それに似たようで、少し、裕福であれば、男の子に自分の会社を継がそうと、考える事があるとすれば、怖いと、思った。
小説では、出産で困っている人も助かるので、一挙両得のように書かれているが、妻のさつきさんの気持ちは無視されていると思う。
3人の中で本当のお母さんでなく、誰が、奥さんであるか?の方が重要である。
「お父さんをさがせ」は、女子高校生のお腹の父親は、3人のうちの誰か?
父親も未成年の透。
どちらの両親も金銭面は、大丈夫であろうが、余りに、若くして、子供を授かっても、今の時代、虐待や育児放棄などにならないかと、心配になる。
「赤ちゃんをさがせ」は、自宅出産、水中出産にまつわる、いかがわしい宗教団体が、出て来る。
ボケと突っ込みの助産婦と、見習い助産婦が、ドタバタと、動きまわり、その状況からの判断で、明楽先生が、事件の解決の糸口を見つけ出し、万事解決へと、導くのであるが、少し、物足りなさも、感じた。
テーマとして、自宅出産と言うのは、今も健在なのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
助産師の話。
3話構成で、①誰が本当の妊婦か、②誰が本当の父親か、③新興宗教がらみの話
意外とパンチがない -
出張助産婦をとうしていろいろなミステリーが進展します読みやすい本ですが、なかなか筋がつかめず、なんとなく読み終わっていた。。。という感じでした
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2010.7.8 紹介
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<table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488012213/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513CHGX9ACL._SL160_.jpg" alt="赤ちゃんをさがせ (クイーンの13)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4488012213/yorimichikan-22" target="_blank">赤ちゃんをさがせ (クイーンの13)</a><br />(2001/10)<br />青井 夏海<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488012213/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>三人の妊婦が待っていた家での本妻捜し。女子高生の出産騒動。新興宗教絡みの誘拐事件。自宅出産専門の出張助産婦コンビが依頼を受けて向かう先は、何故かおかしな謎を抱えた家庭ばかり。愉快な安楽椅子探偵連作集。</strong></p></blockquote>
表題作のほか、「お母さんをさがせ」 「お父さんをさがせ」
助産婦(2001年初版当時)が主役のミステリは珍しい。しかも、安楽椅子探偵物でもある。自宅出産専門の出張助産婦・聡子さんと、その助手のアルバイト助産婦・陽奈が、言うならば調査役であり、助産婦を引退してなおお産と縁が切れない明楽(あきら)友代先生が、彼女たちに持ちかけられた相談から見事に真実を見つけてしまうのである。説明されてみればなるほどと頷けるものの、明楽先生の観察眼はとても鋭くやさしいのである。陽奈のまっすぐさ、聡子の聡明さ、そして明楽先生の細やかな洞察力が見事なコンビネーションとなって、ページを繰る手を止まらなくさせる一冊である。 -
安楽椅子探偵もの3話。どれもちょっとこじつけっぽいし、キャラにもあまり魅力を感じなかった。
〔図書館・初読・2/26読了〕 -
助産婦三人(新米・ベテラン・カリスマ)の事件簿です。
母親を探せ、父親を探せ、赤ちゃんを探せ、の三篇で構成されています。
短編はタイトルを見て先入観を持って読んじゃうと、騙されてしまうかも(特に「父親」/笑)
実はそれぞれ、わかりやすく出てきている以外に、それぞれ重要な「タイトルの存在」が隠れています。
つまり、母親を探せには「母親」が、父親をさがせには「父親」が、というふうに物語の大きな鍵になる人が一人いるんです。
うーん、上手い!
ストーリー自体も新鮮で楽しく読めました。
どの結末もほっとするような終わり方で良かったです。
助産婦が主人公なだけはあって、出産シーンがいくつも出てきますが、命の神秘っていうか、赤ちゃんの力ってすごいなぁと。
母親の子供への愛情はすごいです。 -
「おとうさん」「おかあさん」「あかちゃん」の対象を、助産婦が出産からみの事件を解決するミステリー。軽快にしかし複雑なストーリー展開は、読人を飽きさせない。
<5> -
連作短編(中編くらいかな?)自宅出産専門の助産婦さんを(今は助産婦っていわないのかな?助産士さん?)
主人公にした、というところがとてもユニーク。もちろん出産にからんだ話にもなるわけだが、そんなミステリって今までにあったのだろうか?
謎解きはいわゆるコージーミステリ(日常の謎)であり、殺伐としたところがないのもいいだろう。お勧め。