女王国の城 (創元クライム・クラブ)

  • 東京創元社 (2007年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (508ページ) / ISBN・EAN: 9784488012274

みんなの感想まとめ

複雑な人間関係と緊迫した状況が交錯する中、過去の事件が影を落とす作品で、特に宗教的なテーマが強調されています。シリーズの4作目として、ファン待望の内容は、江神部長救出のために訪れた閉ざされたコミュニテ...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4作目。
    過去の事件とリンクする。
    宗教がらみの事件。
    限定されたコミュニティでの鎖国的な雰囲気。
    それだけでもう怖いイメージ。

    個人的に久しぶりの有栖川作品だったので、
    関西弁に少し戸惑ってしまった(笑)

  • UFOを信仰する「人類協会」に幽閉された江神部長を救出するために、英都大学推理小説研究会の面々が協会の本拠地を訪れる。無事再会を果たすものの殺人事件が発生し、警察への連絡を拒絶する協会にやんわりと軟禁される一行。外界から<閉ざされた城>の中でやがて第二第三の悲劇が・・・。

    前作「双頭の悪魔」から実に15年ぶりの江神シリーズ。待ちに待ったファンを満足させる出来に仕上がっていると思う。このシリーズの特長であるロジカルな展開は健在で、犯人特定に至る論理はシンプルかつ説得力大。またシリーズキャラクターのコミカルな掛け合いもあいかわらずで笑いを誘う。難点は物語が長すぎることぐらいか。シリーズ物は二作目以降質が落ちていくという流れが定説だが、本シリーズは作を重ねるごとに円熟味を増して面白くなっていると思う。個人的には「双頭の悪魔」が最もオススメ。江神シリーズ未読の方は「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」・・・と是非順番に読み進めてほしい。

    週刊文春ミステリーベスト10 1位
    このミステリーがすごい! 3位
    本格ミステリ・ベスト10 1位
    本格ミステリ大賞受賞(2008年)

    《江神(学生アリス)シリーズ》
    1.月光ゲーム
    2.孤島パズル
    3.双頭の悪魔
    4.女王国の城
    5.江神二郎の洞察

  • 長い。読み応えは充分!でも、ここはカットしてもいいんじゃない?と感じるところがチラホラ。

  • なかなかの長編。
    江神部長を追って、宗教団体「人類協会」の聖地「神倉」に向かうアリス一行。その協会の「城」内で起こる殺人事件。
    結構登場人物も多いし、いろいろ事件は起こるし、アクション?ありと盛りだくさんだけど、最終的な解決編は思ったよりあっさりめだったかも?
    心理的な壁と物理的な壁なるほど。

    そしてこの前作の『双頭の悪魔』を未読だったことに気付く…。読まなきゃ。

  • クローズドサークル、嵐の山荘でも絶海の孤島でもなくこんな形でもできるのだなあ……斬新……確かに宗教組織と言われると何でもありに思えてしまう。
    しかし日本で宗教組織って言われたらやっぱりオウム真理教が浮かんでしまうので、時代設定の関係で「まだオウムがない世界か…」となるのがなんだか不思議な感じだった。

    モチ信長マリアが脱走して捕まるまでの(マリアは自分から帰ってきたんだけど)冒険小説感、まさに手に汗握るという感じでスリリングで良かった〜。それも人類協会が平和的な胡乱組織だったおかげだけど…これがオウムだったら全員死んでたので…

    死後硬直を利用して死者に拳銃を撃たせるトリック、そんなにうまくいくのか?と思いつつも斬新〜。嫌いじゃないな。

    お決まりだけど名探偵が関係者全員集めて「犯人はこの中にいる」はテンション上がる。

    それにしても女王が誘拐されてたのは全然考えもしなかった、いくらなんでも影が薄すぎるとは思ってたけどそもそも攫われとったんかーい!!
    ってラストにサラッと明かされる江神さんの父親〜〜〜!!??エピローグの情報量多すぎやろ!!!

  • 久々の学生アリス。舞台がバブル崩壊直前というところに驚く。そうだった。

  • 二段組、500ページ。その上、過去の事件の話はでてきますが、160ページくらいまで、事件が起きない。つらい、辛すぎる。事件が起きてからは、面白く一気に読めてしまうのですが、ここまでが、辛い。
     久しぶりに有栖川有栖さんの作品読みました。なんか、色々思い出します。こういう文章かく人だったなぁ、とか。その時の、有栖川さんのファンの子と、メール(しかもポストペット使ってたなとか)で交流があったなぁとか。今、本のこと話す友達がいないので、ちょっとつまんないですね。文章は私とあまり相性良くないです。でも、ミステリとしての内容は面白いので、たまに読んだりします。
     

  • 本書を未読の方は是非、学生アリスシリーズの過去作3作品を読んでからこの作品を読まれることを推奨します。読むハードルは上がりますが、キャラクターへの愛着があったほうが、この作品は数倍楽しめます。
    以降、重大なネタバレはしませんが、未読の方は読まないでください。
    前作では<マリア>が出奔し、<江神、織田、望月、アリス>がそれを追いかけ、現地で<江神、マリア><織田、望月、アリス>に分断されながら事件に遭遇した。今作では<江神>が出奔、<織田、望月、アリス、マリア>がそれを追い、一度全員合流するものの、<織田、マリア><望月><江神、アリス>に分かれ、<織田、望月、マリア><江神、アリス>になり、<マリア><江神、織田、望月、アリス>になる。もちろん最後は全員集合して謎解きタイムになるのだが、謎云々よりもこの人物配置が絶妙で中盤から終盤までの面白さは前作以上である。特に織田がマリアをバイクの後ろに乗せて疾走するシーンはシリーズ中でも屈指の名シーンである。また、マリアが失くしたイヤリングをアリスが拾う展開も秀逸。前作のラストシーンでも予感めいたものはあったが、今作のラストではそれがさらに進み、いよいよこの二人が・・・という期待を感じさせる。本書のあとがきにはこの後に5作目の学生アリスの長編が予定されていると書かれてあったが、どうなっているのでしょうか。謎解きはそこそこにして、彼らのその後を早く書いてほしい。(なんと失礼なお願い)

  • 学生アリスシリーズ全5部のうちの4部目。
    相変わらず信長とモチの見分けがつかんときはあれど(モチは細身、信長はぽっちゃり?)、マリアも含めた皆でワイワイと会話をする様が微笑ましく、よむのがたのしい。
    作品中では江神が、ベルリンの壁崩壊後に28.9歳とあり、2026年には65歳?!と驚いたりもしながら。

    信長とマリアがまちなかを走りそこにモチも加わって、の部分が、エンデのモモを思い出させたり、アクション映画みを感じたり、、わ

    概ね私が好きになる人は犯人なんですよね。犯人らしくないように、という部分でいい人に描かれがちなのかな。

    江神先輩の探偵然とした皆を集めての謎解きがすごく久しぶりでは?と思いながら。
    ラストにサラリと江神さんのパパ話も出てきたりと

  • 長かった。。
    結末は意外だったけど、こてこての関西弁は慣れない人にはきついかもしれませんね。

  • 最初に図書館で本を見た時、分厚い!と驚きました。
    ハードカバーしかなかった事もあり、しかも中の文は上下二段に分かれていたので、その長編さから、一瞬読むのを躊躇してしまいました。
    でも、学生アリスシリーズを1巻目から順に読んでいる身としては、やはり読まずにはいられませんでした。
    これはその、学生アリスシリーズの4巻目になります。
    またもクローズドサークル内の連続殺人という事で、このシリーズはそういう括りがあるのでしょうか。
    学生アリスシリーズを読み始めた時、作家アリスシリーズを数冊読んだ後だったので、青春してる感じがあまり好きではなかったのですが、読んでいくうちにそれもこのシリーズの特色として、すんなり受け入れられるようになりました。
    また、2巻目から登場するマリアが、こちらもあまり好きではなかったのが、段々受け入れられるようになり、アリスと良い雰囲気?になりつつあるのも、それはそれで良いのでは無いかと思うようになりました。
    4巻目のこれは、3巻目から15年も経った後に刊行されたのだとか。
    だからなのか、前作に比べて、謎も複雑で奥深いような感じがしました。
    読み終えた今、達成感と謎が解けた爽快感と、面白かったという満足感でいっぱいです。
    この本だけでも読めますが、やはり1巻目から読んだ方が、より面白く、また江神先輩の重い過去なんかも理由もわかって、より感情移入できるのでは無いでしょうか。
    学生アリスシリーズは、全5部作だそうで、後1冊、それを読むのが楽しみです。

  • 読者への挑戦、今までで一番わからなかった!その分推理が目から鱗でめちゃくちゃわくわくした。「本格ミステリとは、〈最善を尽くした探偵の記録〉だ」かっこよすぎる。
    有栖川作品は幕切れがあっさりしているけど、今作は一際スッと終わったなと思う。
    江神さんがほんの少しでも未来の話をしてくれて…嬉しい……何十年も先のことを約束してくれる江神さん……

  • 2007年。学生アリスシリーズ長編4冊目。
    宗教団体<人類教会(UFOが来るのを待ってるらしい)>の本拠地神倉。そこへどうやら江神が向かったらしい。安否を気遣うアリス、マリア、望月、織田は総本山へ乗り込む。入るの大変、出るのも大変。こんなクローズドサークルもあるんだなぁ。本拠地内で殺人が起きたのに警察に知らせようとしない教団。脱走を企てたが、村中信者のようなものだし、連れ戻される。いろんな伏線が回収され、犯人はもちろん何故教団は警察に知らせないのか、江神は何故そこへいったのか回収される。
    しかし大長編だw 5冊目楽しみにしてるので、☆4つ。

  • 宗教法人の本元で起こる殺人事件に巻き込まれるミス研のメンバー。アリバイなく容疑者を絞る要素が少ない中、部長の推理は見事だった。出来事の全てが1つに収束する快感が、有栖川有栖作品の醍醐味。

  • 学生アリスシリーズ。宗教団体施設で外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は殺人事件に遭遇する。長編で中だるみはあったものの総じて面白く読んだ。

  • あるアンソロジーで短編を読んだあなた…
    ラッキーですよ。
    ある関係者が憎しみを持っていた
    その組織が出てくるので…

    これはね、犯行というよりも
    運命の残酷さ、というのが目につくのです。

    その原因は現在の時系列にありません。
    忌々しい過去として恐らく封じられている
    今回の組織の前身組織のこと。

    それを否定することは難しいです。
    だけれどもそれにより、運命の歯車を
    狂わされた人がいるのも、事実なんですよね。

    なんか青春小説の面もあって
    面白いけど、重たいんだ。

  • 学生アリスシリーズ、モチさんと信長さんのコンビがめちゃくちゃイイ!!
    「月光ゲーム」も良かった。

  • 江神二郎のたたみかける推理を聞くために、長い前振りを読む。ミステリの王道。作家有栖シリーズも面白いが、学生アリスシリーズも冊数が少ないながらも良作揃い。まだ読んでいない作品も読みたい。

  • シリーズ物ですが、まだこの本しか読んでいません。それでも登場人物の関係性はなんとなくわかったし、おもしろく読めました。
    犯人は思っていた人と違ったー。
    他の本も読もうと思います。

  • 小説の中の方言っていうのは、そもそも何て言ってるか分からんてなるし、なんか難しいのかもしれんけど、関西弁ならギリ通じる、そしてなんかほんわりする。あ、京都弁かもしれん。てか分かんね。
    しかしやつらは関西弁なのに、岐阜近郊の山奥に暮らす人々はバリバリの標準弁である。ここが限界か。
    ともあれお話としては宗教団体からUFOやら探検やら殺人事件やらほのかな恋愛やら、実に盛りだくさんで楽しんでしまった。江戸川乱歩の少年探偵団みたいな。
    てかアリス頑張れや。中学生かおまえは。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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