六の宮の姫君 (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 142
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012595

感想・レビュー・書評

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  • 読み返しまくりのもう何年かけて何十回目か。
    タイトルは 六の宮の姫君 でありながら、誌幅は菊池にかなり取られている。この単純な様子に見えてひどく複雑な作家像、人間像にえらく泣かされた。芥川の描写もお見事で、「傲慢で昂然としていることと、細心で傷つきやすいことは、決して矛盾しませんからね」(本文150pより抜粋)という一行、やられました。
    そしてまた、206pから208pのこのふたりの、このふたりだからこその、このキャッチボール、に震えがきました。
    見えていなかったものを見せてくれた、この本はやはり本格ミステリです。

  • これをミステリーとして書き上げたのか…すごいな。
    文学論として書いても良かったはずなのだけど、敢えてミステリーとして、物語として、登場人物に発見させ、語らせる。
    著者はそこに何を込めたのだろう。
    そう考えるのが、つまりこの物語で主人公がやっていることなんだろう。

  • なんか、古き良き時代…と思う。
    芥川好きだけどこんな風に読まないから
    考える人はすごいね〜
    キャラは好きになれず。

  • やぁ、とてもつらかった。
    秋の花よりつらかった。
    わたしの勉強不足のせいですね。

  • これは難解!

  • 芥川龍之介と菊地寛を題材にした、「ミステリー」のイメージとは違ったミステリーで、国文科の卒論は、こう書くんですよって小説

    国文科で卒論が芥川だった私にはとても面白かった

    「円紫さんと私」シリーズの第4弾ということで、第1弾から読んでみたいと思い、北村薫ファンになった最初の本

  • 2000年2月読了。

  • 最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。「あれは玉突きだね。……いや、というよりはキャッチボールだ」――王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、「私」の探偵が始まった……。

  • 国文学科が卒論をどう書くか、についての話。ではなく。いや、その話かな?でも、そういう視点で読むと、また違った感じでおもしろいです。とりあえず、国文学を志す高校生と大学生は読んでみよう。

    ただし、どうしても主人公が好きになれない。男性から見ると、こういう女の子がいてほしいのかなあ。

  • イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387155444.html)
    吉川英治文学新人賞候補(1993/14回)

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。高校教師を務めるかたわら、89年『空飛ぶ馬』で作家デビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞、09年『鷺と雪』で第141回直木賞、15年には第19回日本ミステリー文学大賞を受賞した。エッセイや評論、編集の分野でも活躍している。近著に『八月の六日間』『太宰治の辞書』『中野のお父さん』など。

「2019年 『覆面作家の夢の家 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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