- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012953
作品紹介・あらすじ
下宿屋の主人から家出娘の捜索を頼まれた坂口安吾は、行方を捜すうち殺人事件に遭遇する。殺害されたのは酒造業を営む紅家の婿養子で、現場は雪に囲まれ、一種の密室状況を呈していた。"お家さん"と呼ばれる寝たきりの老婆と個性的な三姉妹が暮らす、十何代も続く女系一族の紅酒造で勃発した奇怪な連続殺人。犯人は一族の者か、酒蔵に集う杜氏か。凶行前に現れた片腕の男の正体は。国税庁の役人の事故死は紅家の惨劇と関係があるのか。雪降り積もる戦前の京都を舞台に、坂口安吾と鉄管小僧が挑む。著者が新境地を拓いた意欲的な長編本格推理。
感想・レビュー・書評
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鉄管小僧のキャラが、どうしても無理だった…。
子どもだからしょうがないけど、登場させる意味があるのか?
いま、もしかしたら最後には何か活躍を見せたかもしれないけど、そこまで辿り着けないまま、読むのを断念…。
展開の進みも遅くて、読んでてすごい疲れる。
絶対にもっとスッキリまとめられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
坂口安吾が探偵役。
それを当時少年だった老人が語るのですが何だかまだるっこしい。話がなかなか進まなくて読んでいて苛々してしまいました。
これだけの頁数にしなくても良いのでは?と思ってしまいました。 -
坂口安吾が探偵らしき活躍をする物語。
作者が、京都の伏見で老人から聞かされた物語を小説化してというスタイル。伏見の造り酒屋の戦前の雰囲気が色濃く描かれており、勉強になる部分は大。
そのかわり、推理の部分は、坂口安吾の思いの部分で隠されてしまい、推理してといていく醍醐味はない。
昭和、戦前の雰囲気を味わう作品でしょう。 -
長い。話進まないし。だるい。
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悪くはない。のだが、このネタなら短編か中編で抑えようよと思わなくもない。坂口安吾を探偵役に据えたミステリ。
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040110