- Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488013875
感想・レビュー・書評
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ふふふ、敏腕刑事ひまわりめろんの張り込みは続いていたのでした
電柱の影に隠れてしっかりとNORAxxさんとhiromida 2さんのやり取りに聞き耳をたて『ミネット・ウォルターズ』という手がかりを入手し図書館へと向かったのでした
とりあえず何も考えず図書館にあった本作を読んでみたんですが、面白かったです!
この本自体が『昏い部屋』なんだなと思いました
あ、なんか伝わらないなこれ
薄暗い部屋の中でぼんやり影のような輪郭だけが見えてきて、全体像をつかもうと目を凝らすうちにしっかりと見えてくるんだけど、それは単に脳が見たいと思ったものを「見た」と認識してたことに気が付いて、ハッと我に帰るとまだぼんやりしてて…それが繰り返されてるうちに物語は終焉を迎えるんだけどそれが本当に終わりなのかまだ見せかけなのかよくわからない…そんな感じでした
虚実入り混じりすぎて全部虚にしか感じられなくなる
うん、この感想がまずぼんやりしてて伝わらないな
なんにせよ新しい扉を開けて頂いたお二人に感謝感謝感謝!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リーダビリティはあるが、この結末で大丈夫なのか、この家族。
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読んだのは創元推理文庫の本でものすごいページ数、文庫で上下巻に分けないし文字も小さくて、なのにずっと何月何日何してた?って内容でもう疲れちゃった。終わってみると問題を抱えた3つの家族の話。登場人物に好きになれる人が一人も出てこない、つらい話でした。
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気がついたら、記憶をなくしていたヒロイン。婚約者と親友が行方不明になり、事故の状況から自殺未遂と判断される。
ウォルターズなので、このヒロインも一筋縄ではいかないです。
でもって、やっぱり面白かった。
ヒロインの父親の存在がすごく重いのだけど、この使い方は(ネタバレになりそうなので伏せます)ぜひ使ってみたい。でも、1回やったらもう使えないかな。あ、でも「ガラスの仮面」にこーいうのがあったなぁ…。
ヒロインの行動基準は「自分は自殺なんてことはしない」ってとこに終結している。これをすべての基準にもってきて、なおかつ納得させるあたりは、職人技ですね。
解説で、ウォルターズにしては…みたいななのがあったけど、確かに、他の作品に比べると小粒です(長いけど) でも、ウォルターズは、ウォルターズなのだと、すごく感じました。
でも、これって1997年の作品なんだよね。新作はどーしたんですか? 創元社さま!!