世界の終わりの天文台 (創元海外SF叢書)

制作 : 加藤 直之  佐田 千織 
  • 東京創元社
3.90
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本棚登録 : 44
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488014636

作品紹介・あらすじ

どうやら人類は滅ぶらしい。最後の撤収便に乗らず、北極の天文台に残った老学者は、取り残された見知らぬ幼い少女とふたりきりの奇妙な同居生活を始める。一方、帰還途中だった木星探査船の乗組員サリーは、地球からの通信が途絶えて不安に駆られながらも航海を続ける。終末を迎える惑星の極北で、宇宙の孤独な大海で――もしも世界が終わるなら、あなたは誰と過ごしたいですか? 『インターステラー』×『渚にて』のSF感動作。

感想・レビュー・書評

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  • 帯に「インターステラ」×「渚にて」とあったけど・・・「トップをねらえ」だろうがああ!!

    ・・・と叫んだもののSF純文学。

  • SF。ポストアポカリプス。終末もの。
    北極に残された男性、オーガスティン。宇宙を旅する女性、サリヴァン。二人の視点から交互に進む物語。
    終盤にそれぞれの物語が繋がって、一つの大きな物語となる、という定番の構成…なんですが、読者によって様々な解釈ができる、モヤモヤした結末。
    いくつもの謎が残り、よく言えば、非常に想像力を刺激される作品。
    全体として、派手さはないものの、丁寧に、淡々と、綺麗な文章が続き、意外と好みに合った。
    北極で大自然のなかで生きるオーガスティンのパートがとても好きでした。


    以下、思いっきりネタバレ。

    地球の人類はどうなったのか?、とか謎はたくさん残るが、一番気になるのは、オーガスティンと共に北極で暮らしていた少女アイリスの存在。
    十九章ではオーガスティンが見ていた幻覚であるかのシーンが。散々アイリスの行動を描写しておいて、全てが幻だったのか。
    幻覚だと考えると、アイリスが北極に残されていたこと、外で薄着でいても体調を崩さなかったこと、オーガスティンがサリー達にアイリスの存在を伝えなかったこと等、一応説明できるのか。
    この場合オーガスティンは、アイリスが幻だと気付いて生きる理由を失い、力尽きた…?
    更に、最後のページのハーパーの一言。いやまさか…同一人物だと矛盾が多すぎるよね…。
    作者の意図はどうであっても、アイリスの仕草が可愛い、というのは間違いないです。

  • 野心や名誉欲を優先し、人との絆を後回しにしてきた二人の主人公が、人生の最期で後悔に苛まれる。やがて、たとえ何回人生をやり直したとしても同じ選択をするしかなかっただろうと気付いていく。そうして何度も後悔のどん底から這い上がり、人生を続けていくしか無いのだ。
    まだ野心に燃えている若い人には、この本は心に響かないかもしれない。私には十分すぎるくらい響いた。
    私の今後の人生を変えるかもしれない本の1つになると思う。

  • 原因は明らかではないが、地球上の人類がいなくなる。生き残りは、北極圏の天文台で最後を迎えようとした天文学者(オーガスティン)と、木星探査船で宇宙にいるクルーたち。極地にいる男は、天文台に取り残された少女アイリスを見つけ、二人で生活をする。一方、木星探査船の女性(サリー)は地球と通信ができないことで、地球人類が滅んだことを知る。別々の舞台で別々のストーリーが展開するが、木星探査船が地球に接近したときに地球の男との通信に成功する。ただし、明るい展望はない。別々の話は最後の最後でリンクする。それは謎めいた少女が媒介になるのだが、結論は読者に委ねるような曖昧なもの。すっきりしないが、絶望の中の希望を見いだしたい欲望と相まって、不思議な読後感となる。

  • 人類なんて滅びた方が良いのかも、、、

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    どうやら人類は滅ぶらしい。最後の撤収便に乗らず、北極の天文台に残った老学者は、取り残された見知らぬ幼い少女とふたりきりの奇妙な同居生活を始める。一方、帰還途中だった木星探査船の乗組員サリーは、地球からの通信が途絶えて不安に駆られながらも航海を続ける。終末を迎える惑星の極北で、宇宙の孤独な大海で――もしも世界が終わるなら、あなたは誰と過ごしたいですか? 『インターステラー』×『渚にて』のSF感動作。
    http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488014636

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