ロボットの夢の都市 (創元海外SF叢書)

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  • 東京創元社 (2024年2月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784488014674

作品紹介・あらすじ

太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。
長い眠りから目覚めた戦闘用ロボットと人間たち、
そして1本のバラが、砂漠の街の片隅で出会う……
世界幻想文学大賞作家が贈る、
どこか懐かしい未来のSF物語

太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。宇宙への脱出を夢見るジャンク掘りの少年、それ自体がひとつの街のような移動隊商宿で旅をつづける少年、そして砂漠の巨大都市の片隅で古びた見慣れぬロボットと出会った女性。彼らの運命がひとつにより合わさるとき、かつて一夜にしてひとつの都市を滅ぼしたことのある戦闘ロボットが、長い眠りから目覚めて……世界幻想文学大賞作家が贈る、どこか懐かしい未来の、ふしぎなSF物語。

感想・レビュー・書評

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  • 本の雑誌2024年上半期のSF・1位に選ばれていた本。
    未来のエジプトとサウジを舞台にしていて、野生のドローン、埋め込まれた機器によって火星産の連続ドラマを観るジャッカル(しかも喋る)、詩人ロボットのバショウ、たまごっちまで出てきます。
    続編ではないけれどシリーズに属しているので、すでに世界が出来上がっています。巻末の関連用語集を見ながら読みながら新しいSFの世界の設定に入っていくのが面白かったです。
    ロボットに心があって愛や宗教観があったり、人間も体を変えながら生きて行けたり、忘れたい記憶を捨てられたり…。現代では考えられないけれど何百年も後にはあり得るのかも知れません。このようなSFって読んだ後も可能か不可能か想像して楽しめるのがいいですね。

  • 久々5つ星。SFとして秀逸且つ、宇宙時代の聖書として読んでもおもしろい。描かれている人間、ロボット、サイボーグ、バーチャル生物などなど、さまざまな由来の存在達が共存する未来社会(第四次世界大戦後だ)のあまりのリアルさに、すんなり納得してしまった(説明したらぶっ飛んでるけど、読んだら納得できるでしょう)。意思を持った(持たされた?)「生命体」たるロボットが、存在する未来に起こり得る予言の書とも言えるかもしれない。イスラエルにルーツを持つ作家さんがこれを書いたというのもなんだか震えるものがある。おすすめ。

  • <駄>
    京大は出たものの SF翻訳者ふぜいで留まっている大森苦君(以下 オーモリくん)が 本の雑誌2024年3月号の 新刊めったくたガイド で☆五つの満点でお勧めしていた。 と云う事は,一体どれだけつまらないのだろうかw を確かめてみる為と表紙カバーが少しカッコよかったので読んでみた(嗤う)。 いやまあしかし ずぶずぶのオーモリくんと云えども なかなか星5つは付けないので もしかすると面白いSF作品なのかもしれない,とわずかな期待は持ったが・・・確かなエビデンスはもちろん無かった(笑)

    僕は大概は巻末の「解説」を一番最初に読む。でこの「解説」であるが,別にオーモリくんが書いている訳ではないが ハッキリ言ってこれはいけない。こんなの要らない。と云うかこの解説があると 僕の様にまずは解説から読んでしまう人にとっては迷惑なこと限りない。 回りくどく何が結論なのかがサッパリ分からない前半もしらけモノだが,後半の解説者が自分の知識内に存在してる 本書の関連本の書名と著者名その他もろもろデータの単なる羅列を繰り返すところはもうマジックで塗りつぶしてやろうかと本気で腹がたつ。

    本書には日本の映画やTVゲームのキャラがしばしば出て来る。本文109-110ページにかたまって登場している。代表は ゴジラ そしてパックマン等その他ビデオゲームの主人公やら何やら,固有名詞がズバリそのまま書かれている。こういう固有名詞を上梓する自分の著書に勝手に載せていいものだろうか。まあしかし話の筋とは全く関係は無い登場のさせ方なので まいっか。著者がこれらの日本のキャラが好きで,チラリとでも自分の著書に登場させときたかった,というだけの様なじこまん気配を僕は感じる(笑)。

    巻末に用語集があって,本文を読んでいるとたまに ” この用語はそこで説明してるからそこ行って読んで来なさい ” という (ことわり書き) の付いた語句が現れる。そして この用語説明がたまに面白いので いそいそと読みに行く。すると とある単語の意味を説明している文章の中に別の難しい単語が使われていて,それも 用語説明があるから見て来なさい,と言われる。で,見に行くとまたもその中に・・・この作品は用語説明集の中で輪転的SFファンタジー仕立てになっていたのだ。あほらし。( ´∀` )

    加えて 本文中での この 用語集をみなさい,という注釈の入れ方が実に不適切。単に本文のその語句の末尾にカッコ書きで(用語集参照)と書いてあるだけなので,いったいその語句がどこからどこまでの範囲なのかがサッパリわからない。例えば,「冥王星のノード墓場 」という部分に件の注釈があったとしよう。でもそれが 「ノード墓場」なのか「冥王星のノード墓場」なのかが実は全く分からないのだ。

    すると 用語説明注釈 は五十音順に並んでいるので,語句の のっけの言葉がわからないと探せども見つからない。何度も何度もこういう腹立つことをやらされて,とうとう根が短気な僕は その後この注釈参照の語句があっても もう見に行かなくなくなってしまった。まあ先には 偶には面白い注釈 みたいな事も書いたが,実は全然大した事は書いてはいなくて 別に一々この注釈を読まなくても物語の 面白く無さ はあまり変わらずなのだ。ズバリ用語集も駄作だ!

    さて読了したものの サッパリ中身が分からなかった本書をこの先どうするか。再度読んでもやはり理解困難の様な気がする。すると三度読めば分かるのか。たぶんこの後二回続けて読めば内容とストーリーが分かって楽しめるだろう・・・とは絶対思えない。おすすめないですw。すまぬ。

    で,ここでしつこく再度解説のモンダイ。やはりこんな解説があるか! 戒めの為に解説者の名を暴露しておく。「渡邊利道」というやからだ。Wikiってみたが,なんと僕と同い年のSF作家のご様子だ。SF作家に翻訳SFの解説なんて書かせるものじゃない,ということを本書の解説で僕はキチンと学んだ(笑)。
    ありゃ本の中身の話/感想文が一つも無かった。まあ僕のはいつもこんなもんだ。すまぬ。

    • ひまわりめろんさん
      市役所みたいな用語集ですねw
      市役所みたいな用語集ですねw
      2024/04/01
    • ryoukentさん
      ひまわりめろんさんコメントありがとう。
      ひまわりめろんさんコメントありがとう。
      2024/04/01
  • ストーリー、人物ストーリー的には
    どう展開していくのか
    すすめやすい

    ただ、造語が多いのと、最後にまとめて用語集がある
    というのはとても読みにくい

    そして、結末が私にはよく理解できなかった
    が、ある意味、平和的な終わり方だったんじゃないんだろうか???

    とりあえず最後まではなんとか読めた感。

  • さくさく読める楽しい未来のロボット史。砂漠が舞台なこともあって『デューン』を彷彿とする(サンドワームとか出てくるし)。けど全体を通して雰囲気は牧歌的で、登場人物それぞれ味があっていい感じだ。
    未来で起きた歴史を描いてはいるものの、叙事よりも叙情性を重視した筆致になっており、文体のやわらかさや、愛嬌のあるロボット、ややさびれた砂漠の風景など読んでいてほんのり暖かい気持ちにさせられる。
    去年読んだ『精霊を統べる者』といい、近年、アラブに焦点をあてたSFには良質なものが多く出てきている印象。

  • SF仕立てのファンタジー。
    イスラエルの作品だけあって、砂漠が舞台であり中東の紛争が垣間見える。さまざまな登場人物(人間だけでなくロボットもいる)たちが終局に向かって収斂していく様に読み応えがある。自爆兵器や大量破壊兵器が登場人物だったりするのに、なぜかホンワリしたストーリーになっていて微笑ましい。

  • ふーん って感じ つまらなくはないのだけれど特に驚きもなく淡々と

    ラストで少年達が星の世界に旅立てたことは救いがあって良かったな と

  • 大戦争を人間の代理で戦って、その後宇宙を彷徨うロボット。ある砂漠の都市にやってきた理由は、以前共に戦いひとつの都市を滅ぼした戦闘ロボットの復活のためだった。
    壮大なスケールで作られた物語世界が楽しいし、巻末の用語解説だけでワクワクする。ロボットがあまりに人間的すぎるのは好きじゃないけど、叙情的というかこの物語には合ってるのかもしれない。

  • 太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。
    紅海に面した街『ネオム』 宇宙への脱出を夢見るジャンク掘りの少年、ネオムで働く女性と幼な馴染の警官 謎のロボット 
    壮大な未来史の一部を描いた長編。 
    著者あとがきには「人類補完機構」シリーズを例に出しているが・・・ 
    ん~今ひとつ物語に入り込めなかった 
    この著者の別作品読むのどうしようかなぁ・・・

  • 〈「わたしの話はここで終わります。わたしは地球に帰ってきました。ふり返ってみれば、わたしの人生に語るべきものなどありません。わたしはなにも生み出さなかったし、なにも残していないのですから。それでもわたしは、まだなにかやれるような気がしました。そこで、花を一輪だけ持ってあの砂漠に戻り、穴を掘りはじめたのです」〉

     戦争の後について、ロボットが語り出すシーンが特に好きでした。戦闘用のロボットはそこで何を見たのか。色彩豊かな作り込まれた遠い未来を背景にして綴られる、美しい愛の寓話。遠く、自分のいる場所を求める少年の冒険譚としても楽しむことができました。その世界を私の拙い脳味噌が、しっかりと辿れることができるのか分からないのですが、読み終わった時、愛と想像力をもっと素直に信じてみたくなるような余韻がありました。短い物語ですが、充足感のある物語でした。

  • 世界観はとてもとても魅力的だったんですが、話の内容が普段それほどSFを読んでない自分からするとちょっととっつきづらかった印象。なんていうか、すでに完成された世界観でのまた別のお話という感じ。と思って解説を読んだら実際にこの世界観での別のお話もあるようで。一つのラヴィ・ティドハー サーガ、みたいな感じ。機会があれば読んでみたいです。

  •  はるか未来、兵器とされたロボットが放棄された地球が舞台のSF。母を介護しながら町で働く少女と砂漠をさすらう少年、放棄された兵器ロボットと砂漠から発掘された幻のロボットが登場するが、あらすじを語る気にもなれないほど退屈で読みとばした作品だった。

     用語集が巻末についていることから嫌な予感がしたが、やはり借り物のアイデアを適当につなぎ合わせた同人誌レベル以下の話だった。ファンタジーSF系の作家に特に多いのだが、どうしてまだ一人前になっていない作家は、ひとりよがりの世界観や自分ひとりが考えたと思い込んでいるアイデアに固執して、大それた用語集や細かい設定集を作りたがるのだろうか、とあらためて思った。

  • すごく好きな世界観、ちょっとくたびれたロボットが古い町を舞台にの物語を紡ぐ。

    途中までとても面白く良かったんだが・・・

    ラストはあまり好みではなかった。

  • イスラエル作家のSF小説…。
    すごい時代になったな…。

    専門用語がちょくちょくそっちのお国柄なのと、創作なのかと、お恥ずかしながらごっちゃになってしまう…。

  • 途中まではとても好き
    最後はわからないというか、解かりたくない

  • クラスメイトが読んでいて、タイトルと装幀に惹かれたという息子の言葉で、じゃあ読んでみよう!となりました。
    眺めているだけでストーリーが気になる表紙ですね。視点を変えながら進んでいく物語に、静かに興奮しました。
    宗教関連の言葉が多いので、名付けた人(ロボット)がどんな意図で付けたのかなどに思いを馳せます。
    巻末用語集は、開かずに読みました。なんとなく伝われば読みすすめられるので、個人的にはなくても大丈夫です。没入感の方が大事なタイプは、気にせずどんどんいきましょう!(笑)
    ジャッカルのアナビスとサレハのコンビも好きだけど、イライアスがその後どうしているのかも気になります。二人の絶妙な空気感というか距離感が好きでした。

  • 巻末の用語集と行ったり来たりしないとストーリーが追えないという構成がテンポを乱して、読みづらい。

    物語は楽しそうなんだが、途中でギブアップした。イスラエルのSFってことで期待したのだがなぁ。

    ただ、広大な世界観は魅力的。じっくりと読めば面白いかも。

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000273306

  • 造語が多くSF作品を十分に感じることが出きるが、用語集が巻末にあるためページを捲って、戻ると言うことが多くあり読むペースが乱れやすかった。
    全体的に物語の中の事象に対して説明不足な感じもする

  • 花を買い、砂漠から伝説の機体を持ち帰る旧式ロボットというあらすじを聞いた時点でわくわくして読んだ。待っていたのは巻末に用語集を置くような、広大な世界の一角。物語開始時点で破滅は去ったか既に起きたかしており、主要な登場人物が不幸にならないのはよかったと思えた。
    それにしても未来が暗い。現在と何も変わらない感じがするくらいには明るくもあるのだが、未来ならではの明るさは見えない。SF要素は表面に貼りついているだけにも思えてしまい、ありていに言えば、あらすじほどにはわくわくできなかった。

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