- 東京創元社 (2025年4月10日発売)
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感想 : 15件
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784488014698
作品紹介・あらすじ
【ミソピーイク賞候補作】
あらゆる所蔵機関から失われた一枚の道路地図
それは隠された世界への招待状――
新鋭が放つ傑作幻想小説!
元地図学者のネルは、ニューヨーク公共図書館の高名な地図学者である父の急死を知らされる。父はなぜか、平凡な一枚の道路地図を大切に隠していた。だが、価値がないはずのその地図の複製は、あらゆる所蔵機関から失われていた。父の死の翌日に図書館を襲い、煙のように消えた殺人犯の狙いもこの地図らしい。ネルは地図の秘密を探っていく。その地図は、隠された世界への招待状だった──新鋭が放つ傑作幻想小説。2023年ミソピーイク賞候補。解説=渡邊利道
みんなの感想まとめ
幻想的な世界観と緻密なストーリー展開が魅力の作品で、主人公ネルの成長を通じて、地図が持つ不思議な力が描かれています。初めはミステリーとしての導入がありながら、物語が進むにつれてファンタジーの要素が強ま...
感想・レビュー・書評
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なんとも言い様がないのだけど、ミステリーと思って読んでたら、最終的にミステリーじゃなくなっててモヤモヤしてたら、あれ?これ創元海外SF叢書じゃないのと気づく。SFなら納得はできなくはないが、どちらかと言えばファンタジー寄りで、諸々の出来事の根本がファンタジーでしたとなれば、謎解きも拍子抜けとなってしまった。いずれにせよ、主人公の女性がとてもウザくて嫌いだ。
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創元海外SF叢書の1冊で、原題は“THE CARTOGRAPHER”(地図製作者)。
主人公のネルは7年前にニューヨーク公共図書館をクビになり、鬱屈した毎日を送っていた。そんなある日、元上司で地図学者である父の訃報が届く。現場に駆けつけたネルはそこで、父が隠し持っていた平凡な道路地図を入手するが……。
ミステリータッチの導入部から描き出されるストーリーはSFというよりファンタジーに近い。肩透かしを食らった感もあるが、これはこれで楽しかった。 -
ファンタジーミステリで普段読まないジャンルだけどめちゃくちゃおもしろかった 一気読み 映像化されそう 地図の著作権を巡る実際の裁判を基にしたそうで読後調べたらその裁判自体も地図のウォーターマークも街の話もすごくおもしろかった
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地図とファンタジー
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地図にしか存在しない街が、実は存在する、という設定の、男女七人夏物語。
地図上にあれば存在することになるのか、実際にはあるけど地図になければ存在しないことになるのか、とある種の認知論みたいな話になってくる。
登場人物のセリフでもあるが、実際、我々は街を歩くとき、スマホの地図ばかり見て、眼の前の状況をあまり見ていない。そしてスマホ上で到着したとき、初めて到着した気になっている。これは発展すると、自分で認識した情報より、外部から与えられた情報を信じてしまうのはどうなんだっけ、ということにつながると思う。
とはいうものの、登場人物が全員、他人と協調できない、他人に相談する事ができずに暴走するバカしかいない。皆さん優秀な地図学者のはずなのに。特に主人公。もうアラサーなのに。 -
続きが気になる展開でそれなりに面白く読んだ…のだけど、もっと傑作になっても良い物語だったような気がして非常にもったいなさを感じた。
設定や舞台は最高にドラマチックなはずなのに、淡々と、遅々としているから?
構成に思い切りの良さが欠けているのか、テーマが絞り切れていないように感じたのか…ああ本当になんでこんなに面白くなりそうな要素がたくさんあるのに…と勝手にもやもやした。
たくさんの要素を並べただけになってしまっているのかな。
全体の半分くらいでたどり着く展開に、やっっとこの場面か…!と感じた。多少削ってでもスピード感がほしい。
あと「SF」に分類されていることで悲しいミスマッチが起きてそう。「ファンタジー」の方がしっくりくる。
翻訳は読みやすかった。 -
SFということでPKD『地図にない街』を期待して手に取った
謎が謎を呼ぶ展開と思ったが、〈カルトグラファーズ〉の正体はミステリ調だが他は苦手な幻想小説だった -
ロマンティックなトリックがミステリアスに盛り込まれている幻想小説。現実と架空、存在と非在が微妙な歪みの中にタイムワープするような発想が面白い。地図への一般的な絶対的信頼度を崩しにかかるユニークさに心躍る。爽やかな結末が好き。
