世界が終わるわけではなく (海外文学セレクション)

制作 : 青木 純子 
  • 東京創元社
3.50
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  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 521
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488016548

作品紹介・あらすじ

可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の貫録あるネコ様につられて読んでみました。
    ちなみに扉に描かれているネコのシルエットもとてもすてきなのです!

    12編の短編が収められた本書。
    それぞれの短編に同じ登場人物が登場したり、ある短編の脇役が今度は主人公になったり…と、ゆるやかなつながりを持っています。

    乾いた質感の文章がくせになりそうです。
    訳者あとがきで「著者の奇想が堪能できる」と書かれていましたが、まさに奇想という言葉がぴったりだと思いました。

  • ゆる~く繋がった連作短編集。

    この人にはこんな過去があったのねとか、それはこの人のせいだったのね!とかそんなニヤニヤが止まらない。
    幻想的というのではなくて、なんか不思議な世界が舞台になっていて、絶対にあり得ないんだけどどこかでこっそりあり得ていそうなそんな世界。
    何よりもこのタイトルの付け方と、ラストの1編のもっていき方に賞賛の拍手!

  • かなり好きな世界。

    千夜一夜物語のような現実と幻想がまじりあった世界は、そのブレンド加減の好みが人によって違うと思うのだけれど、ワタシにはこの小説の世界は絶妙。

    最初の「シャーリーンとトゥルーディのお買い物」がシュールで笑える。

    かといって、この作者の長編は読めないだろうなとも思う。ぷっつりと結末が切れることの面白さを感じるから。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「現実と幻想がまじりあった世界」
      ホント笑わせて呉れますよね(英国流ユーモアだな)。
      しかし早く「博物館の裏庭で」の続編出ないかなぁ、、、待...
      「現実と幻想がまじりあった世界」
      ホント笑わせて呉れますよね(英国流ユーモアだな)。
      しかし早く「博物館の裏庭で」の続編出ないかなぁ、、、待ち遠しい!
      2013/05/07
  • 「博物館の裏庭で」注目株のケイト・アトキンソンの短編集。

    東京創元社のPR
    「ウイットブレッド賞作家が紡ぐ、読者を時空の歪みに誘い込むような奇妙な味の短編集。これは、小説です。 」

    庄野ナホコの表紙イラストが素晴しい。。。
    http://zinc.boy.jp/

  • 小説の醍醐味満喫。

  • 可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

    「GINZA」2014年2月号で紹介されました。

  • 可愛がっていた飼い猫が大きくなっていき、気がつくと、ソファの隣で背もたれに寄りかかって足を組んでテレビを見ている!そして…という「猫の愛人」、真面目な青年と、悪さをしながら面白おかしく暮らす彼のドッペルゲンガーの物語「ドッペルゲンガー」、事故で死んだ女性が、死後もこの世にとどまって残された家族たちを見守ることになる「時空の亀裂」等々、十二篇のゆるやかに連関した物語。千夜一夜物語のような、それでいて現実世界の不確実性を垣間見せてくれる、ウィットブレッド賞受賞作家によるきわめて現代的で味わい深い短篇集。

  • それぞれがとても奇妙で不思議な物語たち。
    ひとつひとつ余韻を残しながら新たな物語へ読み進むのだけど、作者のさり気ない仕掛けにハッとさせてくれる新鮮さがそこここにあり、その発見が楽しい。
    発見の度にまた読み戻ってみたり。
    シュールさの中に滑稽な味わいもありその狭間のふわふわ感がたまらない。
    「これで世界が終わるわけじゃないんだから」の言葉は温かく希望を感じさせてくれる一方で悲観の吐息にも聞こえる。
    この言葉を発する人物の背景を思うとその言葉は光になるか闇なのか。
    さほど濃くはないゆるやかな奇想さが読後に心地良い。

  • なんだろう、なんか好き。アイルランドの空気と、滅びの気配と、やりきれなさ、諦め、ほのかな明るさ。いつもの世界が少しずれてしまって、それもありかと笑ってしまうような感覚。

  • それぞれの話が関わりを持ちながら展開する短編集。
    この主人公は前の作品に端役で出ていたはず、と振り返りながら読んだり、楽しめます。

    でも最初の作品だけはどこか違和感を感じながら読み進めていくと、、、
    ああ、こういう話だったのかと最後の話を読んでタメ息。
    ケイト・アトキンソン、上手いなあ。

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