アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 5686
レビュー : 905
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017002

感想・レビュー・書評

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  • 広辞苑を盗むために本屋を襲う。裏口に立っていれば逃げられない…この伏線が最後まで…。何で椎名も初対面の河崎にノルんだ?と謎でしたが、これは面白い♪伊坂さんも冊数を重ねてきましたが、この点と点が繋がっていく快感は病みつきです。ドルジと河崎に振り回されました。琴美さんは好きなキャラだったのでかなり悲しかったですが…。ロッカーにたどり着き、ボブ・ディランが流れるシーンは何故か青春を感じ清々しい気分になりました。決して全体は明るい話ではないのに不思議♪まだまだ読めていない伊坂さん作品が多々。この先も楽しみです。

  • 早い段階でからくりに気付いてしまったので絶賛されているほどの衝撃はなかった

  • なんで河崎は椎名に麗子さんを信じるなって言ったんだ?

  • 伊坂さんの作品らしく、伏線がたくさん。面白さはもちろんあったんだけど、でも、しばらく読んでいくと、この人死んじゃうんじゃないか的な雰囲気が濃厚になってきてそれが嫌だった。救いは彼らに弄ばれて殺されたわけではなかったところ。

  • 見事に引っ掛けられておお〜となった。読後感がちょっと寂しい。残念なのは個人的にどうしてもヒロインが好きになれなかったこと。「人間は嫌い、動物は好き」タイプのキャラはどうも受け付けない……

  • 初期の伊坂作品らしい展開ですね。
    大学生達が織りなす青春をリズムのある軽い文章、会話で綴り、悪者が出てきて事件が起こり・・・
    何となく既視感のある前半部でしたが、後半は引き込まれました。

  • かなり前に一度読んでいて、よく出来た話だと唸ったし、とても楽しんだのだけど、読後感がすっきりしなくて再読を避けていた。
    もう一度読んでみる気になったのは、本作は村上春樹の「パン屋再襲撃」を意識しているに違いないという感想がネットにちらほらあり、どうだったか気になったのだった。
    それについては、言われてみればそうかもと思うし、パン屋以外にも動物を盗む(いなくなる)エピソードは「象の消滅」、尻尾の曲がった猫は「ねじまき鳥と火曜日の女たち」から拝借しているようにも取れる。
    オマージュなのか読者の勘ぐりすぎなのか、私には結論は出せないが、もしオマージュなのだとしたら不要だなと思う。
    襲撃については、「パン屋再襲撃」は全くその行為が無意味だからこそ成立する話であって、そこを変えるのはどうかと私は思う。
    後の二つについては、遊び心というにはそこそこ意味ありげに使われていて、それは虎の威を借る何とやらでは、と感じてしまう。
    いや、結論は出せないのだけど。
    そしてやっぱり今回も、読んだ後にもやもやした…。
    私が単純なのもあるし結局好みの問題なのだけど、こういう、人物の心理より動きのある物語に重きをおく小説では、ある程度は勧善懲悪が好きだなぁ…。

  • せ、せつない、、、
    爽やかでありながら、苦しくもなった。
    何とも言えない複雑な読了感。

    でも、やっぱり伊坂作品好きだ!

  • *「一緒に本屋を襲わないか」大学入学のため引越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ち掛けられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑――第25回吉川英治文学新人賞受賞作*

    過去と現在が交差しつつ話が進む。過去ーブータン人ドルジとその恋人でペットショップ勤務の琴美、琴美の元カレでHIVに感染した河崎、犬殺しの3人組。現在ー河崎、僕(椎名)、襲撃される本屋。
    結論、琴美は3人組の脅しに屈しなかったけど、逃げる彼らの車に轢かれて死亡。河崎は自殺。河崎になりすましたドルジは3人組の生き残りの本屋息子を拉致し「鳥葬」する。そして「神様をロッカーに閉じ込める」。
    伊坂節炸裂でユーモアも伏線もふんだんに楽しめるけれど、読後はそこはかとない寂寥感。

  • 内容の重さを感じさせない軽妙な語り口はこの作品の魅力の一つだと思いますが、それでも緩和しきれない哀切さが残る物語でした。
    ブータンの思想(特に死生観)も興味深く、命の捉え方は様々なんだなぁ、などと今更ながらに感じます。
    ちょっと不思議なタイトルの意味も、最後まで読めば納得です。

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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