ヘビイチゴ・サナトリウム (ミステリ・フロンティア)

  • 東京創元社
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017019

感想・レビュー・書評

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  • 女子校の屋上からの連続墜死事件と、墜死した生徒と教師が合作した小説の盗作疑惑、更に重なる教師の自殺した妻が残したネットサイトの文章。コロコロと変わる視点や感覚的で多くを説明しない描写が寄り添い辛い。一貫した自他の境界のくずれや、一方的な憧憬を押し付ける後輩の当たり前のように描かれる病みが印象的。

  • 【あらすじ】
    「みんな飛び下りて死んじゃった。なんでだろう?」中高一貫の女子校で、高三の生徒が屋上から墜落死した。先輩の死を不思議に思った海生は、友人の双葉と共に真相を探り始める。様々な噂が飛び交う中、国語教師も同じく墜死した。小説家志望だった彼は、死んだ女生徒と小説を書いていたが、死の直前に新人賞受賞を辞退していた。ある雑誌の作品中に自作と同じ文章を発見したからだ。何故そんなことが? すべてに一生懸命だった少女たちの物語。

    【感想】
    難しくて複雑なところが結構あった。最後の方が特によくわからなくて、頭がこんがらがってしまった。でも、読み進めていくと、いろんな真相、予想だにしていなかった展開が見えてきて、面白かった。

  • ほしおさなえさんの児童書を読んでおもしろかったので読んでみたけれど、全体的にいまいち。人物描写も設定も。入れ子入れ子で複雑にはなっても奥行きは出ない。

  • 中高一貫の女子高で起こる連続飛び降り事件。その真相を女子高生2人組と教師が追います。
    本筋とはあまり関係ない登場人物が多いですし、呼び方が統一されていないので把握出来ません。視点もコロコロ変わるので読み辛かったです。
    最後のどんでん返しは混乱したままの状態だったのであまり驚けませんでした。
    本書は一応推理小説の体裁を取っていますが、誰が探偵役なのか終盤になるまではっきりしませんし、ロジックは憶測だらけで不満が残りました。 

  • 凝ったストーリー展開と評される類の長編作品だろうか。
    感覚的に一切合わなかった。

  • 不思議な魅力の小説。名前の間違えは発見、文庫では直っているのかな?

  •  中高一貫校の女子高で、高3の江崎ハルナが屋上から落下し、亡くなるという出来事が…。才能にあふれ、芸術系の大学に進むことも難なく思われていたハルナは、思わぬ事故で視力を失いそうになり、そのために将来を悲観したのか、あるいは視力が弱く、工事中の手すりに気づくのが遅れたのか。
     学校では、ハルナの幽霊を見たという噂が飛び交い、彼女の自殺は国語の男性教師宮坂のせいだという新たな噂まで。やがて、その宮坂さえも、屋上から飛び降り、ハルナの死の真相はますます謎に包まれるものとなった。
     美術部の後輩で、ハルナを慕っていた中3の海生(みお)と、勝気な双葉は、彼女の死の真相を突き止めようと、動き始めるが…

     美術部の先輩と、彼女と何らかの交流があったと思われる男性教師の死。男性教師が小説を書き、その小説にすべての鍵があるのではと、後輩の2人の少女と、男性教師の同僚が2人の死の理由を探ろうとします。読み進めるにつれ、見事に騙されたことに気づき、さらに二転三転していくのですが…。
     様々な登場人物のモノローグで展開していくのですが、誰がどう関わっているのか、あまりにも広く、漫然としていて、うまくついて行けなかったのが残念でした。

  • 女子校の雰囲気や、女子中高生の独善的だったりふわふわしたところだったり。そういう空気感が出ている。

    未成年の子どもたちはともかく、でてくる大人がなんだか未熟で、人物像がやっぱりふわふわしていた。
    もう少し緊迫感が欲しいし、雑然としすぎてる気がするのだけど、このふわふわとした雰囲気の作品展には、そういう要素はあまりあわないのかな。

    つまりは私にはそんなにあわなかった、というわけで。

  • 生徒の自殺が続いた高校で教師の飛び降り自殺が起こる。遺書も発見され自殺と処理されるが、不審に思った人物達がいた。美術部の生徒、探偵役の教師、そしておそらく事件の鍵を握るであろう人物の3人の視点で物語は進む。教師が残した小説を巡ってたくさんの人物と小説が交錯し読み手を幻惑する。ただ結末の予想が途中からある程度ついてしまうのがもったいない。鍵を握る人物の登場も唐突でいただけなかった。面白かったしやりたいことも理解できただけに残念。

  • 鮎川哲也賞候補(2002/12回)

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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