少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 473
レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017224

感想・レビュー・書評

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  • 場所は日本で、書物が排除された世界。
    日本というイメージが保持しづらい感じで
    こういう、世界観はちょっと苦手なのだけれど、
    後半はとても引きつけられた。

    二人の少年、エノとクリスが
    暗い物語を救いあげていたように思う。

  • いやあー、面白かった!
    本が検閲官により焚書される時代。ミステリーなのに少しファンタジーとSFが混じっているような。わくわくしながら読みました。
    森の中の壁ってなんだったんだろ。
    クリスの言葉遣いが少し可愛らしすぎるような気もした。
    続編があるようなので読みたいです。

  • 読了、85点。

    **
    何人も書物の類を所有してはならない。
    ミステリー小説が誰からも忘れられた世界では謎が謎とされずあるがまま受け入れられてしまう。
    その世界でクリスはかつて父親から聞かされたミステリに思いを募らせながら旅をし、やがてある村で凄惨な殺人事件に遭遇する。
    村のあちこちの家に赤い十字架の刻印がなされ、さらに首切り殺人が起きている、そしてクリスは書物を検閲するために育てられた少年エノと出会う。
    **

    初北山作品読了です。
    最初に読み進めて行くと書物が無くなりミステリというものを誰も知らず、不思議なことの理由を不思議であると考えない(幽霊の存在をそのまま受け入れてしまうなど)世界を主人公の目を通して少しずつ明らかになって行く。
    そういう過程が僕は凄く好きなので最初からドキドキしっぱなしでした。

    またミステリの要素をガジェットというアイテムに落とし込んで、それを持つ者だけがその要素を理解出来る、というアイデアも非常に斬新で面白く読むことが出来ました。

    終盤の真相が若干突飛過ぎるのと、タイトルにある検閲官という少年の存在があまり掘り下げられず、続刊に期待、のような終わり方になった部分だけがやや残念でした。

  • ミステリ・フロンティア・シリーズ。
    この世界感を作り出した事。その作った世界感における
    ルールで非常に上手く書かれています。溺れることなく
    しっかりと(いくつか未回収はあるけど)「ミステリ」しており
    面白く読めますー。
    ちゃんと動機も方法もそして探偵も犯人も矛盾はしていない。

    タイトルにもなってる少年検閲官の登場が半分を過ぎてから
    ってのがやや、遅い気もしますが、それまでにたっぷりとこの
    独特の活字のない世界、書物のない世界、ミステリのない世界、
    犯人も探偵もいない世界をじっくり書いている分、後半の謎解き、
    真相究明が活きてきますね。
    とは言え流石の北山氏、トンデモなトリックだったりしますがw。

    書物のない世界で主人公のクリスくんがミステリを探し、
    ガジェットを探す冒険談。そして少年検閲官のエノくんのルーツの謎。
    いっぱい続編読みたいなー。

  • 書物、物語が禁じられた世界を舞台にしたミステリ。

    先日、北山さまのデビュー作『『クロック城』殺人事件』を読んだ時にも感じましたが、
    特異な世界の在り様と、そこでしか起こり得ない事件の現れ方が、とても印象的でした。

    今回の真相は特に衝撃的で、
    真相を知った時に、理解できない怪物を見てしまったような不気味さと、
    それが成立してしまう哀しさを同時に感じました。

    ミステリの無い世界でミステリ的事件が起きたら、という仮定も面白かったです。

  • Over The Moonさんで知った本。

  • 焚書により書物が焼かれ、ミステリは犯罪を誘発するものとして禁じられた近未来の物語。
    オドロオドロしたの導入部と種明かしは、島田荘司のミステリを思わせるけど、メインストーリーは、なかなかの面白さ。

  • 書物が駆逐されてゆく世界の中で繰り広げられる、少年たちの探偵物語。
    ファンタジーに抵抗のない方は楽しめる作品だと思います。
    少年達の瑞々しい感じとミステリーのワクワク感とを味わえます。
    不思議な世界にどっぷりはまりました(^^)

  • 旅を続ける少年。書物が禁じられた世界で『ミステリ』を探すファンタジー。異世界本格ミステリ。
    幻想的な雰囲気に特殊設定。序盤や途中に挟まれる謎の物語が、どう絡んでくるのか。引き込まれていく。
    小さな町での首切り死体。『探偵』は悪か正義か。少年検閲官。ガジェット。魅力的な設定、物語なのに、どうも物足りなかった。
    真相はバカミス!!本作でしか成功しえない解決ではある。メタミステリとしても一読の価値はあると思う。
    どうやら次作が傑作らしい。

  • 12/04/2016 読了。

    図書館から。

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビューする。代表作として、デビュー作に端を発する『『瑠璃城』殺人事件』(講談社ノベルス)などの一連の<城シリーズ>などがある。

「2020年 『ステイホームの密室殺人 1 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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