配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
3.70
  • (114)
  • (220)
  • (268)
  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 1050
レビュー : 274
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017262

作品紹介・あらすじ

「いいよんさんわん」-近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。初の本格書店ミステリ、第一弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やっぱり本好きって本屋さんも大好きですよね。
    でもってブクログを始めてから、本屋さんが舞台の小説が沢山ある事に気付かされました。

    今回のこの本も凄く読みやすかったし、
    作中にタイトルだけ出る本も読んでみたいと思ったり。
    どのお話しも良かったけど、「標野にて 君が袖振る」は心臓にジワ~っときました。
    「六冊目のメッセージ」もその後の2人が気になる感じで。

    第2弾、第3弾も読まなきゃ。

  • 本好きとは別に本屋好きってのがいるのね。
    最寄駅前の大型書店を普通に愛用しているわたしには、なかなか奥深い部分がありました。

    お話もドキドキしつつもほのぼのしたところがあって、読んでて楽しかったです。
    本屋さんを見る目がちょっと変わっちゃうなぁ。
    本屋さんに行くのがより楽しくなりそうです。

  •  「書店の謎は書店人が解かなきゃ!」という帯コピーのまんまの内容です。
     駅ビルの6Fにある書店「成風堂書店」のしっかり者店員杏子さんと、手先は不器用だけど、勘の鋭い推理力を持つアルバイト店員多絵ちゃんという名コンビが、書店を舞台にした日常の謎を解き明かしていくというシリーズ。
     これがシリーズ第一弾。短編5本を収録している。2006年の刊行だけど、今年初めてこの著者もこの作品も知った。
     本や読書についての本なら詳しいと自負していたのに悔しい! いつの間にか本屋や本から遠ざかっている自分が不甲斐ない。
     でも、この本を読んでいると、とても書店という空間に身をおきたくなるから不思議。暖かな空間が、ふわりとイメージできる連作集です。

     各タイトルと私の評価は

     「パンダは囁く」 ★★
     「標野にて、君が袖振る」★★★★★
     「配達あかずきん」★
     「六冊目のメッセージ」★★
     「ディスプレイ・リプレイ」★★★

     といった感じ。本の内容と物語がリンクする「標野ー」は、本をめぐる小説としては、素晴らしい出来だと思います。
     切なさや、ラストの意外さも◎
     
     ネット書店では、こんなストーリー構築は難しいよねえ。
     とかいって、既にネット書店を舞台にしたミステリーがあったりして。。。

     

  • すらすらと読めて面白かった。

    ただ、最近
    簡単に読めるものや、
    短編ミステリー系を読むことが多かったので、

    しっかりとした作品を読みたい、
    と思っていたせいか、
    少しもの足らなさを感じてしまった。

    それさえ思っていなければ、
    きっととても面白く読めたと思う。

    読む順番て、大事だな・・。

  • 本屋さんでアルバイトって、やってみたかった
    大好きな作家の本に早く会える
    でも、どうやら、のんびりと読書をする暇はなさそう
    細かい作業がたくさんあるみたい

  • 書店員さんとお客さんと本に纏わる謎解きのお話。
    井辻くんシリーズが割とほのぼのとしたミステリだったのに対して
    この本の謎解きはけっこうブラックというか、
    下手すると刑事事件になりかねない重たいものが多くて驚いた。

    『パンダは囁く』はまさしく書店員さんならではの謎解き。
    パンダの意味は自分でもすぐに判ったけど
    多絵ちゃんが記号の謎を解いたときには心中で拍手喝采だった。

    『標野にて。君が袖振る』の作中で『あさきゆめみし』が出てきて
    尚且つ「茜さす紫野行き標野行き」の歌が出てきたときには
    『天の果て、地の限り』も登場するかと思って期待したんだけど
    出てこなかったのでちょっと残念。

    『配達あかずきん』がいちばんぞっとする話だった。
    階段から突き落として本を踏んでいく辺りで
    ちょっとだけ『ビブリア古書堂』の栞子さんを思い出した。

    『六冊目のメッセージ』はこの本の中でいちばんほっこりした話。
    あのお二人、うまくいくといいな。

    『ディスプレイ・リプレイ』はいつもの大崎節というか、謎を残した終わり方。
    まぁ大体の見当はついてるんだけど。

    多絵ちゃんの洞察力には舌を巻く。
    杏子さんは、書店員さんとしては優秀なんだろうけど
    押しの強さが個人的にちょっと苦手だった。
    申し訳ないけどそういう理由で★が減っちゃった。
    謎解きの過程は面白かったので、シリーズ全巻読破したいとは思う。

  • 短編集で読みやすかったです。
    展開がリズミカルで、オチも面白かったです。
    ミステリーだけれども「青春in本屋さん」みたいな感じです。

  • 書店が舞台のライトミステリー。書店員がそこまで首を突っ込むか?という感じもするが、無事解決するのでいいのだろう。六冊目のメッセージが一番良かった。

  • 本屋という場でおこる日常の中の小さなミステリーの謎解きを集めたショート集。舞台となる威風堂はどこにでもある駅前集合店舗の中の本屋であるが、定期購読などで常連客がちゃんと存在している。本を探す行為自体に謎解きの要素があるとも言えるが丹念に短編小説となるように拡張したが、やはり小噺規模なのだろう。いくつかの作品は佳作と言える。

  • 書店を主な舞台とした、日常の謎系統の連作短編集です。

    「本格書店ミステリ」と銘打たれているだけあって、全ての謎が本にまつわるものになっているのが、本好きには嬉しいですね。

    知っている作品が取り上げられている、それだけでちょっとテンションが上がってしまいます。

    更に、作者が元書店員なので、その仕事内容の描写も興味深く、お仕事小説的な側面もあるように思いました。

    全体的に温かみが感じられる作風で、好感が持てましたし、やっぱり本っていいなぁと、思わせてくれる素敵な一冊です。

全274件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東京都生まれ。神奈川県在住。元書店員。
書店で起こる小さな謎を描いた『配達あかずきん』で、2006年にデビュー。
近著に『誰にも探せない』『スクープのたまご』
『よっつ屋根の下』『本バスめぐりん。』などがある。

「2020年 『横濱エトランゼ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大崎梢の作品

配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×