- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017385
感想・レビュー・書評
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「はじめまして」の作家さんの作品を読んだら、めちゃくちゃ面白かったとき。ひゃほー‼と飛び跳ねたくなるくらい、嬉しくなるの。よくぞ、見つけたわたし。グッジョブ‼褒めてやろう(笑)
それが、この三木笙子さんのデビュー著書『人魚は空に還る』
明治、帝都、探偵。それに怪盗!
まずこの幻想的で妖しげなシチュエーションに、ノックアウト。どきどきものです。
シャーロック・ホームズの小説が大のお気に入りである、超絶美形の天才絵師、礼。
もうね、完璧なツンデレ。
その自分をワトソンとしている礼に、シャーロック・ホームズであるかのように探偵役にされる心優しき雑誌記者、高広。
振り回される、振り回される。けど、礼のことが大好きだから(笑)礼の為なら結局、頑張りますよぉ。
このコンビが解決していく数々の謎。それは読後にイヤな気持ちにならない、やさしいミステリー。あったかいのです。
それからアルセーヌ・ルパンに憧れる、これまたイケメン(だとわたしは思いこんでますが)怪盗ロータス。これからの活躍、楽しみです。
お話ですが4話はいっています。
そのなかで、『人魚は空に還る』が一番ぎゅんと残ったかな。儚く、切なくて、仄暗い雰囲気が漂っているんだけど、最後には優しい。そんなお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雰囲気の良い話。
でもそれ以上の域はでない。
2017.10.12 -
心優しい雑誌記者と美貌の人気絵師が出会うちょっと不思議な物語。
心がほっこりするミステリー。 -
先に最新作のほうを読んでこのデビュー作に手をつけたが、どちらをとっても温かみのある作風だなとは思った。ただ、それだけでしかないな、と……ストーリーはもちろん、性格が悪いと何度も書かれている美形の天才絵師も癖がありそうに見えるのは表面だけで中は全然個性的ではないし、主人公も含めて、魅力を出そうとしているのはよく伝わってくるのだが、全体的に淡泊で単調だった。何か1つでも濃いものがあればはまりそうなシリーズだと思うだけに、自分にはあわず残念。
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ミステリ・フロンティアのわりにミステリとして弱い。
もう少し、時代特有の怪しさみたいな雰囲気があってもよかったと思う。天才画家はいなくても話が進みそう。 -
最初に出た時表紙を見て、ちょっとちがうかなぁ、と思い読んでいなかったのだが、シリーズで三冊出たということは面白いのかも、ということで手に取った。
明治という時代、現代から見るとなんだか魅力的な雰囲気があるのかなぁ。
蛍光灯ではなく、ガス灯の灯りというのか。
心優しき雑誌記者里見高弘と超絶美形の天才絵師有村礼、二人の青年が贈る帝都探偵物語ということだが、殺人事件というわけではない。
私はタイトルにもなっている第三話が良かったな。
ぐいぐい引き込まれるというわけではないけれど、次も読んでみようかなという気にはなった。 -
確かに時代設定の勝利。モチーフの割に物語のエネルギーが薄めな感じもしたけど、いい余韻を残す作品をそろえてる。表題作と四話目が好き。表題作はずるい。未明。全ての夜が明け、新しい朝が来るように。機会があったら続刊も読んでみたい。
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ホームズとワトソン的なのが好きな私には、なかなかのヒットでした。真の悪人がいない、温かさを含んだ感じ。文章も好きな感じです。ただ、私の心が汚れてるからさ。