ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 397
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017507

感想・レビュー・書評

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  • 著者のSFが面白かったので手に取った一冊。
    日常系の人が死なないミステリ。さくさく読める文体と、しつこさの無い、
    品の良さが伺える文章。
    主人公がちょっと積極的にお節介過ぎる割には、
    上田さんの描く人物らしい冷静で明晰な雰囲気で
    若干違和感がありましたが、
    女性一人称にありがちなイラッとする恋愛目線・女目線の描き方が
    殆ど無いのが心地よかったです。
    何より、お菓子の描写がもう・・・食事制限してる身には
    非常に辛かった!(笑)
    6編の短編から構成されていて、
    大体どれも一筋縄でいかないハッピーエンド・・・なのかしら。
    それでいて読了感が実に清々しい。至福の一冊。

  • 主人公の絢部さんが、どうにもお節介でズルいポジションにいるなと思えて。
    共感度が低かった。

  • 再読。何故か夏になると読み返す愛読書。
    「月人壮士」にでてくるルイのアイスクリームのせいかな。
    チョコレートにアイスにプラリネやキャラメルソース、フルーツピューレ…味を想像するだけでたまらない。
    「ラ・パティスリー」と「菓子フェスの庭」を含めこのシリーズのお菓子の美味しそうさと後味に残るほんのりした苦さ、そのバランスが大好物です。
    書いている方の年齢が高いのか、若いひとがあまり若いひとらしく描かれないので(勇くんが使う敬語はどう考えても中学生レベルじゃないし「七番目のフェーヴ」に登場する男女は全員二十代のはずなのにやり取りがあまりに堅苦しくて昭和っぽい)この作品の登場人物をリアルと感じたことは今までなかったのだけれど、一気読みすると、この作家さんは女性の醜さを生々しく描くなと今回初めての感想も持った。
    「鏡の声」の万引き犯、「夢のチョコレートハウス」の昌子夫人、表題作の花梨の母親と叔母…「七番目のフェーヴ」の桃香も、なんとなくイラッとさせるところを持つ、女にとってリアルな女。
    しかし主要の人物は個性はあれどみんな驚くほど真面目な好人物なので、読書中取り立てて嫌な気分になることはないです。
    何度も読み返しているうちに、おやと気づいて感心する程度。
    ところで私は、新しく出た文庫よりこのそっけない単行本のカバーデザインが好きです。
    華やかなイラストも可愛くて惹かれるんだけれど、このシックさと渋さが内容の雰囲気にぴったりだと思うのよねぇ。

  • 人の死なないミステリーは好きです。
    でもラブがイマイチ入りそうで入らない微妙な感じ。入らないなら、入らない感じに、入るなら、もっとぐっと!っていう気持ちになります。
    その辺が、中途半端な印象を与えててもったいないかな。
    続きがあるのかと思ったら、スピンオフみたいな感じだったので、ちょっとガッカリ。
    万引きの話だけが、妙にリアル。
    「これから先、どんなに美味しいスィーツを食べても、美味しいと思えなくなるだろう。」その通りだろうな。


    気晴らしに読むには、さくっと読めてよいかと。

  • ミステリ・フロンティアから出ているだけあって、一応日常の謎らきしものもちりばめられている。けれどそれよりも、出てくるお菓子の細かな描写や、幾人も登場する職人さんたちの誇り高さが良かった。
    沖本さんと絢部さんの間に何かないかな、なんて思ってしまったのは少しライトノベル的な意識で読んでしまったからかも。
    ただ、絢部さんが少しお菓子に詳しすぎだと感じたのと、長峰さんにそこまでの興味を抱く理由がよくわからなかったせいで、感情的には話に入り込めなかったのが残念。

  • ショコラの題名にふらっと購入。

    読み終わったら無性にチョコレートが食べたくなるような本が読みたかったんだけど。予想外に文章は硬めで冷静。

    お菓子の知識が豊富なんだな~そうなのか知らなかった、、とは思うのだけど、作中のお菓子やケーキが食べたい!とは特に感じなかった。

    主人公は和菓子屋さんの売り子、相棒はご近所の人気ショコラティエのおじさん。

  • 出てくるチョコレートがおいしそうで、すごく食べてみたくなった。

  • いやー、この主人公苦手だわー。好きになれないわー。
    文体も内容も登場人物も、なんでこう回りくどいのかな。
    日常のちょっとした謎って、
    上手に仕上げないと全然面白くない。

    硬質な文章なので、SFの方を読んでみよう。

  • 2015/2/19
    一つのものを創り出すために星の数ほどのアイディアと孤独な時間をつぎ込めるかどうか。

    2012/5/18
    さらりと読めてしまった。
    良くも悪くも。

    美味しいチョコレート食べたいな。

  • 第1章よんで、この本前に読んでいたこと判明。しかし中身は覚えていなかったので再読してみました。
    和菓子屋の女性が主人公。生真面目でお堅い雰囲気。
    扱っているテーマが女学生の万引き、不倫、持病など暗めで、お菓子を間に挟んでいなければ、救いのない話になっていたかも。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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