- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017507
感想・レビュー・書評
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著者のSFが面白かったので手に取った一冊。
日常系の人が死なないミステリ。さくさく読める文体と、しつこさの無い、
品の良さが伺える文章。
主人公がちょっと積極的にお節介過ぎる割には、
上田さんの描く人物らしい冷静で明晰な雰囲気で
若干違和感がありましたが、
女性一人称にありがちなイラッとする恋愛目線・女目線の描き方が
殆ど無いのが心地よかったです。
何より、お菓子の描写がもう・・・食事制限してる身には
非常に辛かった!(笑)
6編の短編から構成されていて、
大体どれも一筋縄でいかないハッピーエンド・・・なのかしら。
それでいて読了感が実に清々しい。至福の一冊。 -
再読。何故か夏になると読み返す愛読書。
「月人壮士」にでてくるルイのアイスクリームのせいかな。
チョコレートにアイスにプラリネやキャラメルソース、フルーツピューレ…味を想像するだけでたまらない。
「ラ・パティスリー」と「菓子フェスの庭」を含めこのシリーズのお菓子の美味しそうさと後味に残るほんのりした苦さ、そのバランスが大好物です。
書いている方の年齢が高いのか、若いひとがあまり若いひとらしく描かれないので(勇くんが使う敬語はどう考えても中学生レベルじゃないし「七番目のフェーヴ」に登場する男女は全員二十代のはずなのにやり取りがあまりに堅苦しくて昭和っぽい)この作品の登場人物をリアルと感じたことは今までなかったのだけれど、一気読みすると、この作家さんは女性の醜さを生々しく描くなと今回初めての感想も持った。
「鏡の声」の万引き犯、「夢のチョコレートハウス」の昌子夫人、表題作の花梨の母親と叔母…「七番目のフェーヴ」の桃香も、なんとなくイラッとさせるところを持つ、女にとってリアルな女。
しかし主要の人物は個性はあれどみんな驚くほど真面目な好人物なので、読書中取り立てて嫌な気分になることはないです。
何度も読み返しているうちに、おやと気づいて感心する程度。
ところで私は、新しく出た文庫よりこのそっけない単行本のカバーデザインが好きです。
華やかなイラストも可愛くて惹かれるんだけれど、このシックさと渋さが内容の雰囲気にぴったりだと思うのよねぇ。 -
すごーく読みやすい!
そして、短いけれど濃密で素敵なお話達でした。
美味しいスイーツと一緒にお読みくださいね。
最後の「ショコラティエの勲章」のラスト、すっごくキュンとしました。好きです。ああいうの。んふ。 -
お菓子の描写にうっとり☆
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おいしそうだし、哀しくならないしで、すっごく好きでした。
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前作の『ラ・パティスリー』は個人的に合わなかったようでやや読み辛かったのですが、こちらはとても面白く読みました。短編集ですが、1作ごとに謎も出て来るスィーツも上質で、甘い香りが漂うようでした。『約束』がとても好きです。上品な甘さがありながらビターな味わいの物語。恋愛色が加わらなかったのが少し残念なような…これでよかったような。(2008.08.28読了)
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すっげほのぼの!! そしてずっと菓子が食いたくなる!!!<br>
洋菓子も和菓子も食いたくなるんだぁぁぁぁぁ!!!!!<br>
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ミステリ的にもボクはこんなのも好きです♪
著者プロフィール
ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)のその他の作品
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