田舎の刑事の闘病記 (ミステリ・フロンティア) (ミステリ・フロンティア 57)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017545

感想・レビュー・書評

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  • 今回もとっても面白かった。前回同様、刑事課の面々の掛け合いはプッと笑いが漏れるくらい面白い。推理の内容は、私の好きな相棒と同じくらいしっかりとしたもの。
    白石くんのような若者が職場にいたら、黒川さんのように異がネジ切れそうだと思うが、反面、あまりの破天荒さに憎めない?…かな。やっぱり胃炎で入院するかも…。

  • 部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた黒川刑事。折しも入院病棟では、不審者が頻繁に病室に侵入しているらしい形跡が見られ…。表題作「田舎の刑事の闘病記」をはじめ六編を収録。田舎でだって難事件は起こる。鬼刑事黒川鈴木、今日も奮闘中。猿を追いかけ、蜂に追いかけられ、奥さんと台湾旅行に出かけて散々な目にあう黒川、今回は殺人事件にも遭遇します。お待たせしました、ミステリーズ!新人賞受賞作家による、待望の脱力系ミステリ・シリーズ第二弾。,"とある事情で一巻の途中まで読んで、先に二巻を読みきりましたが。


    主人公の黒川さんが
    律儀で真面目な鬼刑事からなぜか、可哀想なふびんキャラに変化している。



    奥さんが大和撫子から、実はめっちゃ強い人に変化している。月光仮面になっていたときにはびびった。


    白石さんが野生に帰っている。




    そこら辺のミステリーと違い、説得力があって大変面白かったです。

  •  情けないところも多いけれど、黒川さんの推理が鮮やかで、でも大袈裟な推理ショーでもないところがいい。

     白石さんのキャラがいい味出してるのかもしれないけど、私にとってはそこまでの魅力もなかった。
     嫌いなわけではないけど。

  • あははは~、おもしろい~。
    かるーく読めるこれぞユーモアミステリーってとこでしょうか。
    いやー楽しく読ませて頂きました。
    黒川鈴木刑事って・・・。名字名字じゃんっとつっこみつつ。
    鋭い推理力でもって数々の難(?)事件を解決!するわりに、
    部下に恵まれず、妻にイジラレ、残念感いっぱいの黒川刑事がおもしろすぎた。
    すぐ涙目になるとことか。
    でも事件の内容は結構、なるほどーって感じでしっかりミステリーしてて
    でも殆ど会話文なので、本格推理ものよりもかるーく読める。
    最後にちゃんとオチもついてて、楽しい~。
    署長含め、みんながゆるーいのかとってもいい感じ。
    第二弾、とかいてあったので第一弾、もあるのかな?
    あるなら読みたい。

  • 田舎の刑事の趣味とお仕事の続編です。

    今回も白石くんと奥さんにいじめられ、振り回されている黒川さん。

    なんだか黒川さんが泣いてるシーンにたいして、

    可哀想ではなく、可愛いと思ってしまう自分がいます。

    ギャップですかね?

  • 刑事黒川鈴木の第二弾。白石は憎めないキャラだなあ。

  • 刑事・黒川鈴木シリーズ第2弾。
    少し残念な部下の白石さんをはじめ、登場人物たちがパワーアップ。
    相変わらず黒川さんの奥さんがステキです。
    文庫版は「田舎の刑事の動物記」になっているので注意。

    収録作品:田舎の刑事の夏休みの絵日記 田舎の刑事の昆虫記 田舎の刑事の台湾旅行記 田舎の刑事の闘病記 田舎の刑事の動物記 田舎の刑事の冬休みの絵日記

  • 前クールで、ドラマ化されていましたね。(主演:板尾 創路)
    ドラマもよかったですが、原作のほうが、深みがあって
    楽しめました。(^^)/~~

  • 前作を読んだときには、黒川刑事は優秀なのに、職場ではアホな部下の白石に苦しめられ、家庭ではちょっと変わった奥さんにいじめられて可哀想でなりませんでした。ところが今回は、「もっとやれ!」と思ってしまう自分にびっくり。彼にはいじめられオーラがあるのでしょうか?ユーモアとミステリのバランスが、ユーモアに傾いてきた感があります。

  • ドラマを見て原作を読みたくなった。
    シリーズ第2弾の短編集。(第1弾は未読)
    ミツバチの巣箱の盗難や、人里に出没する猿の変死事件など、田舎ならではの変わった事件が満載で面白い。
    主人公の黒川鈴木刑事は切れ者で真面目なのにコミカルで、部下の二人や黒川の妻もキャラが立っていてインパクトが強い。ミステリとしては地味なので、どちらかというと登場人物たちのブラックな会話などの方が印象に残ってしまったが、この脱力系コメディな感じはけっこう好きかも。

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著者プロフィール

1973年、福島県生まれ。日本大学芸術学部卒。2006年短編「田舎の刑事の趣味とお仕事」で、第3回ミステリーズ!新人賞を受賞してデビュー。コミカルな設定と卓越した謎解きで注目を浴び、同シリーズは板尾創路主演で連続テレビドラマ化される(番組名は「デカ☆黒川鈴木」)。著書に『田舎の刑事の趣味とお仕事』『田舎の刑事の動物記』『田舎の刑事の好敵手』『長弓戯画 うさ・かめ事件簿』『ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿』『和気有町屋南部署 デカは死ななきゃ治らない』など。

「2015年 『捕獲屋カメレオンの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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