贖罪 (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 5472
レビュー : 945
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017569

作品紹介・あらすじ

美少女殺害事件から3年後、投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を変えた。

感想・レビュー・書評

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  • 「告白」に続き著者2作目。前回がイマイチだったから期待はしてなかったけど…やっぱりなぁ、というかんじ。面白くなくはないんだけどね。ここまで人気があるのは本当に疑問。
    内容に対して「贖罪」というタイトルが大仰。幼い頃、友人の母親に言われたことがトラウマになって…結果に対しての動機が希薄というか。もちろんトラウマになりえるだろうし、少なからず後の人生に影響を及ぼすでしょう。でも、みんながみんなこういった結末を迎えるほど強いものとは思えない。
    湊かなえってやっぱり小説家ではなく脚本家だな、という印象。もしかして第三者視点の情景描写が苦手?映像にしたらそれなりに面白そうだけど小説としては疑問符。

  • 静かな田舎町で殺された女児。犯人の目撃者となった4人の女の子は、みな「顔を思い出せない」と言い、事件は迷宮入りする。

    「あなたたちを絶対に許さない、必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、私が納得できる償いをしなさい」

    少女たちに、死んだ女児の母親から呪いの言葉をかけられる。
    そして事件から年が経過し、殺人の時効を目前として、次々と成長した少女たちが事件の当事者となる。
    女となることを拒み続けた少女は、異常な性癖をもつ夫を。
    償いを選び学校の教師となった少女は、学校に侵入した変質者を。
    自らを責めひきこもりとなった少女は、優しかった実の兄を。
    そして、親からの愛情を受けられず非行に走った少女は、姉の夫を。

    しかし、呪いの発端は、被害者の少女の母親の隠していた過去にあった。

    少女たちのせいではないのに、呪いの連鎖のように次々と起こる事件。
    すごく続きが気になって、1日で読んだのだけど、たくさんの方のレビューにもあるとおり、読後感の悪い(というか重い)話でした。

    一番わからなかったのは、犯人像と、話の核となるべき動機。
    麻子さんがしたことって秋恵を想う男の子を唆したこと、遺書を隠したことくらいで、それは娘を殺されるようなことなのかと。
    親友の気持ちを知らなかったのは、彼女の無神経さや無頓着さによるものだとしても、二人とも何も言ってないからそれを責められてもね。
    最終的に秋恵ではなく彼女を結婚相手として選んだのは本人なのだし、焦って事故を起こしたのも本人なのだし、秋恵の自殺の原因は彼の結婚にあって(しかも「妊娠」は本当にしていたわけだし)。
    彼がどんな憶測をしたのかわからないが、犯人が知ったであろう事情を元にしても、彼女をそこまで恨む理由がわからない。
    自分を捨てて逃げたことを恨んでいるのか、
    自分宛ての遺書を隠していたことを恨んでいるのか、
    どっちにしたって逆恨みとしか思えないのですが。
    そして、教師をしていた熱い男が、なぜ母親を恨んで罪のない幼い子供を殺すのか、それも性犯罪という形で。
    どんなに恨みがあったって、ロリコン癖のある異常者じゃないと、そこまでできないとしか思えないのよね。そういう伏線はなかったしね。
    しかも、そんな事件起こしてから、のうのうとフリースクールの運営をするって、どういう男やねんと思いました。
    麻子の独白では、まっすぐで情熱的な男、という描写しかなかったから、幼い子にこんなひどいことをする犯人とはうまく結びつかなかった。

    そんなわけで、読んだ後も空白部分に色々と想像を巡らし、胸に残る話だったけれど、★は3つですいません。

  • 湊 かなえ 著
    湊さんの「告白」って本を思い出した作品だった。
    作者は告白文というか 出来事の詳細を語るのが とても上手ですね…ある田舎町の日常生活に潜んでる危険な被害に子供の頃、遭遇した 子供が大人になってどのように その時の問題に対峙しているのか?トラウマを持ったまま生きてるのか?連鎖なのか?まわりの大人たちの受け止め方…現在にも起こりうる事件を掘り起こしながら 心情も投影させている。
    ミステリーというより 事件が起こった事から現在に至る経緯が 告白文(手紙)によって白日の下に晒される
    なんだか 気分が重くなるようなストーリーであった。
    忘れている部分が殆どな子供時代の自分 忘れたフリをして自分の中でも思い出したくもない記憶
    子供の時の自分が 何かに遭遇した事は覚えていても その時に どう感じたのか?は思い出せない というか大人になって その時点の気持ちを推し量る事は出来ない。
    ただ、大人になって振り返ってみると 子供だったから…ってすまされないような 罪悪感を感じる事がある(多分 それは 大人になったから理解出来るようになったからかもしれない)忘れる事も人生だし、忘れるから生きていられる事実もあるが…大人になると 子供の頃の自分や子供が どう捉えているのか?気持ちを同じに出来ない事(同じ視点に立って見れない)は沢山あると思う。経験のある大人が その子供の気持ちを汲み取る事が どんなに大切な事かを この作品は改めて感じさせてくれたし、大人や親が 子供に気を使うということではなくて…正しく 物事を判断出来るように導いていくことが大切だと感じた。
    もしも…あの時 こうしたら こんなふうに捉えていたら…なんて事を 今でも 思うことが沢山あるけど、残念ながら?人生において 「もしも…」なんて事はない!存在しない事なんだと肝に銘じなければと思う。

  • イチゴの装丁がとても気になったが
    内容はまったくうつくしくもかわいらしくもなく

    どろどろのイチゴジャム

  • 母親の愛情と呪縛、罪、偶然と運命がずっしりと重たい。
    苦しくて目を逸らしたくてじっとり気持ち悪いのに何度も読み返してしまう本。ぐいぐい引き込まれます。
    読後の不快感が凄まじく、個人的には告白を超える「イヤミス」の頂点だと感じました。

    湊かなえの作品によくある 独自形式(章ごとに主人公が変わる)で書かれており、面白さは折り紙付きです。イヤミス大好きで沢山読むのですが一番好きな作品。

    作中のキーポイントとなる「グリーンスリーブス」もまた気味悪さのある美しい曲なので、聴きながら読むと雰囲気倍増します。

  • この作者の構成力に脱帽。一つの事件を巡って一話一話別の人の告白として語られ、最後はつながり、単なる謎解きでなく、罪と贖罪の意味を問う。

  • きれいな空気の静かな田舎町で、東京から引っ越してきたエミリが殺される。直前まで一緒に遊んでいた少女4人に対し、母親の麻子は「あなたたちを許さない、償いなさいと」言う。4人は大人になり別々の道を歩むが、それぞれに悲劇が降りかかる。誰よりも罪を背負わなければならないのは・・・
    4人それぞれが告白する形で構成され、その後に麻子の話が。
    全員が・・・というのもやりすぎかとも思うが、そこが湊ワールドなのだろう。しかし、出てくる男が変態ばかりなのには辟易。

  • ひとりの少女が殺された、当時関係者だった4人の少女と母の罪と償いの話。

    それぞれの話はなかなかに重く独立しておもしろかったけど、繋がりとしてはちょっとご都合主義かな?そんなことあるかい、と。
    特に終章が蛇足だと思う。

    個人的には「フランス人形」が一番狂気じみてて、よかった…。

  • 2014.3.20 読了

    ちょっと 昨日に引き続き
    ハードなの 読んじまった。。。

    順番 間違えたな、こりゃ。

    ちょっと 「告白」を彷彿とさせる
    感じでした。

    結局 全員 贖罪。。。

    すごい話やったなぁ。。。

    けど、引き込まれて グイグイ
    読んでしまう。

  • 「告白」を先に読んでしまったので、衝撃度は今ひとつ。展開や手法が似ていると思った。
    被害者の母との約束が「不幸の連鎖」の一因だったかもしれないが、その不幸の大元は被害者の母の過去にあったことが皮肉。
    本人にその気はなくても周りの人に悪影響(¨というのが妥当なのか?)を及ぼす人は世の中にも結構いると思う。
    本人にはそれほど悪意はない、というのは救われないし、周囲もたまらない。読み終わって、気持ち悪かった。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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贖罪(韓国本) 単行本(ソフトカバー) 贖罪(韓国本) 湊かなえ

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