蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)

  • 東京創元社
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レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017620

感想・レビュー・書評

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  • table of contents
    さくら炎上…北山猛邦
    毒入りローストビーフ事件…桜坂洋
    密室の本―真知博士 五十番目の事件…村崎友
    観客席からの眺め…越谷オサム
    消えた左腕事件…秋月涼介
    ナイフを失われた思い出の中に…米澤穂信

  • 仮想の町『蝦蟇倉市』を舞台とするアンソロジーミステリーの2巻。
    1巻より他作家作品のキャラクターが次々に友情出演して、小粒ではあるものの企画モノとしてはなかなか面白い内容でした。
    純粋なミステリーというより、少し狂気を感じる話が多め。
    中でも【さくら炎上/北山猛邦】は、女の子の未熟な価値観がうまく表現されていて、狂った中にも「あの年頃ならば、そう思うこともあるのかもな」と納得できる部分がありました。

    ただ、米澤穂信の『さよなら妖精』のスピンアウトは、(米澤ファンですけど)この本の中で正直浮いているような。
    ここに来て「他の町でも全く構わない」というネタは面白味に欠けますね。
    いっそ1~2巻の真知博士のネタだけ集めて一冊にした方が、すっきりまとまったかもしれません。好き嫌いは出そうですが。

    あと、個人的には「ミステリー」と名を冠したものに「実は犯人は私」ネタや「殺し屋」ネタがあると、がっかりしてしまいます。乱発は禁物です。
    真知博士がヘッポコぶりや蝦蟇倉市の特異性の表現かもしれませんが、こういう本ならば、企画の段階で調整すべきものだったかもしれません。

    • なぎさん
      リエ@六畳和室東向きさん、フォローありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
      おぉ!やはり「さよなら妖精」がらみだったのですね。...
      リエ@六畳和室東向きさん、フォローありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
      おぉ!やはり「さよなら妖精」がらみだったのですね。「さよなら…」は未読ですが、少し聞きかじっていたのでそんな気がしてました。
      個人的には…の部分、同感です。乱発は確かにいただけませんね。
      2010/07/12
    • リエ@六畳和室東向きさん
      フォロー返しありがとうございます(^^)
      「蝦蟇倉市事件」は企画として面白かったのですが、横の連携があまりうまくいかなかったのかな、という...
      フォロー返しありがとうございます(^^)
      「蝦蟇倉市事件」は企画として面白かったのですが、横の連携があまりうまくいかなかったのかな、という印象でした。
      どんどん真知博士の真相解明率が低下していくのが笑えますが…(笑)

      「さよなら妖精」は青臭さが気になりますが、学生さんにはぜひ読んで欲しい本でした。
      自分の無知を自覚させられましたね……。
      2010/07/13
  •  1年に15件以上の不可能犯罪が起きるという蝦蟇倉市では、ひとたび事件が起きると、誰もが知らず知らずに「名探偵」ばりの推理を始めるという…。そしてそんな状況の中で、今日もまた事件が…。
     蝦蟇倉市を舞台に、ミステリ作家たちが綴る、ちょっと贅沢なアンソロジー。

    『さくら炎上』 北山猛邦
     クラスで孤立していた私は、同じく休み時間を1人で過ごす陽子と親しくなる。陽子のおかげで、休み時間も話ができ、体育の時間もペアに困らないようになった私。しかし、春を迎え、クラス替えの季節となる…
     そんな中、ある日私は、見知らぬ男の子と待ち合わせをする陽子の姿を発見する。よくないことと知りつつ、彼女を尾行して私が見つけたこととは…

    『毒入りローストビーフ事件』 桜坂洋
     学生時代の仲間4人が久々に集い、レストラン骨皮山で食事。しかし、食事の途中で猫田が突然発作を起こす。驚く友人の前で息絶えた猫田。死因は彼の常用する薬との食べ合わせかと思えたが…
     残された小説家の古辺、製薬会社の葉隠、学者の麗子は、誰が猫田を殺したのか、推理を展開するが…

    『密室の本 真知博士 五十番目の事件』村崎友
     見た目は普通の女の子なのに、蝦蟇倉大学の不可能犯罪研究会に所属している藍は、根っからの推理オタク。なんと!趣味は、ミステリの古本集め。
     ある日、2人は古本を高く売ることを趣味にしている多智花さんの家に招かれ、そこで希少価値のあるミステリを見せられる。多智花は、明日用意している謎をとけば、藍に本を譲るというのだが…翌日2人が出向くと、先輩は殺されていて…

    『観客席からの眺め』 越谷オサム
     吹奏楽部の顧問勝田が、何者かに殺されて発見された。現場には多くの毛髪がばら撒かれ、謎は深まるばかり。勝田に思いを寄せていた智代を元気づけようと、あれこれ気を遣う今村だが、その思いとは裏腹に智代の心は沈んでいく…。

    『消えた左腕事件』 秋月涼介
     中国茶専門店「白龍(ぱいろん)」でアルバイトする柳のもとへ、今日も集まってきた常連たち。話題は、美術館で人を刺し、左腕を持ち去った男の話…。真相を見抜いた者に、真知博士がご馳走することになり、推理はますます白熱して…。

    『ナイフを失われた思い出の中に』 米澤穂信
     妹の日本の友人を訪ね、日本にやってきたヨヴァノヴィチ。15年前妹が世話になった相手太刀洗万智は、今やルポライターとなり、蝦蟇倉市で起きた幼女殺人事件を追っていた。人々のプライベートを暴き出すルポライターの仕事に不快感を禁じえないヨヴァノヴィチ。しかし、ともに事件を探るうちに、彼女の追い求める先が見えてきて…。

     1年に不可能犯罪がおよそ15件も起きるなんて、とんでもないけど、ミステリファンには、実力作家の競演とあって、なかなか楽しめる内容です。

  • 面白かった。
    いろんなタイプのおはなしが読めておとく。
    不可能犯罪続発の市でのいろんなおはなし。
    それぞれのお話がちょっとだけでもリンクしてたりしてるともっとおもしろいかなあ。
    真知博士暗殺されませんように!
    ラストのそれぞれの作家さんのひとことで、
    北山さんのやられるまえにやりましょうっていうのがツボった。

  • 海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっているー。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。,"さくら炎上

    北山猛邦


    成績上位者危険すぎるwww

    この話物語が私のヒットからだいぶずれていて

    話を流し読みだったんだけど


    この作者さんて「少年検閲官」「踊るジョーカー」の人だよね・・・。


    本格ミステリ作家としてそれでいいのかって思ったんだけど


    こんなの図々しくない?

    ずるくない?


    毒入りローストビーフ事件

    桜坂洋


    十月一日午後六時十分ごろ

    蝦蟇倉市骨皮山三丁目のレストラン「骨皮山」で食事をしていた任意団体職員猫田真さん(29)が突然倒れ、病院に搬送されたが死亡した。


    力強い、ノックの音がした



    ほにほにww

    これ全員が犯人ってオチなのかな・・・。



    密室の本ー真知博士50番目の事件

    村崎 友


    これが一番おもしろかった。



    そうでなければ藍が可愛そうではないか。


    あれだよね

    萌キャラで殺人犯だよね


    観客席からの眺め

    越谷オサム



    今村君がヤンデレすぎて・・・。

    私は凪のようなタイプが好きですので

    これ今村君のヤンデレにはついていけませぬ。

    けどこの街の中ではある意味常識的なのかな・・・。

    けどこれ体内の精液とかでわかると思うんだけど・・・。犯人・・・。


    そこまで蝦蟇倉では化学捜査が進んでないのか・・・。


    消えた左腕事件

    秋月涼介


    怪しげな宗教団体動くwww

    黒龍かっけーーーーーーーーーーーーーーー!


    こういう人かっこいいいいいいい!!!

    けど消えた左腕って私最初からうすうす気づけてたよーーーーーーーーーー!

    もっと分かりにくいネタにしてほしかったよぉ!


    黒龍とかそういうキャラクターすごくかっこいいけどね!



    ナイフを失われた思い出の中に

    米澤穂信


    ・・・^^


    わからんのも。

  • ミステリ。短編集。シリーズ二作目。
    なんか、どの作品も読後感が似てる気がする。
    テーマを統一してたのかな?せっかく6人集まったので、もっとバラエティ豊かなほうが良かったかも。
    米澤穂信「ナイフを失われた思い出の中に」は、『さよなら妖精』のキャラクターが登場。

  • 架空の街、蝦蟇倉市を舞台にしたアンソロジー第2弾。前後を知らないので、?な話しもあり…面白いのとそうでないのが。とりあえず蝦蟇倉市には住みたくないわw

  • 「さくら炎上」 北山猛邦
    「毒入りローストビーフ事件」 桜坂洋
    「密室の本-真知博士 五十番目の事件」 村崎友
    「観客席からの眺め」 越谷オサム
    「消えた左腕事件」 秋月涼介
    「ナイフを失われた思い出の中に」 米沢穂信

    かなり毒を吐きますので(昨日以上に)、楽しく読んだまたは楽しく読みたいという方は、この先は読まない方がいいと思います。

    前作も道尾秀介&伊坂幸太郎と、ほかの作家の力量にずいぶん差を感じましたが、今作は米澤穂信の一人勝ちです。
    つまりそういう事を計算した構成になっているんですね、きっと。

    不可能犯罪という設定にとらわれ過ぎて、蝦蟇倉市だから不可能犯罪が起こるべきして起きているんだという呪いなの?
    最後は「磁場」の大合唱でした。
    「磁場」が事件を起こさせるんだ!と。
    なんじゃそりゃ?

    「シュレーディンガーの猫」が出てきたときはわくわくしました。
    量子力学的犯罪解決!
    「コペンハーゲン解釈」や「エヴェレット解釈」が紹介された時点で、それを超える解決法があるのかと。
    まさか解釈の紹介で終わるとは…。

    いくつかの作品が「解決したかに見えた事件の真相は別にある」という構成にしていましたが、作品の中に否定材料が見当たらない解決法が複数ある時点で不可能犯罪ではないと思うんですよね。

    蝦蟇倉市に京極堂があったら…と、何度も思いました。
    「この世には不可能犯罪なんてひとつもないのだよ」ときっと諌めてくれたと思うの。
    そう、あるのは不可能犯罪ではなく、不可解な事件なんです。
    不可能と不可解は違います。
    無理っぽく見えるけど実際に事件は起きちゃってるんだから、不可能ではなく不可解。
    それを「不可能だ!」と思うのは読者で、作家はあくまで「不可解でしょうが、こういう事件が起きたんです」という姿勢じゃなければ。

    道尾秀介も伊坂幸太郎も米澤穂信も、全然不可能犯罪を書いてなんかいませんよ。
    道尾秀介の作品はありふれた、でも悪質な交通事故を書いたもの。
    伊坂幸太郎はありふれていない日常の不条理を書いたもの。
    米沢穂信はルポライターの矜持を書いたもの。
    たまたま視点を変えたら不可能な犯罪に見えただけ。

    米沢穂信の作品は「さよなら妖精」とつながっている話なので、このシリーズも早く読みたいものです。(と言って、もう10年以上…)

    それから、「毒入りローストビーフ事件」はタイトルが適切ではありません。

    ああ、目が覚めるような不可能犯罪の小説が読みたい。
    米沢穂信をもってしても、胸にくすぶるこの不満をスッキリ解消することができませんでした。

  • 米澤穂信さんの太刀洗を読むためだけに

  • 海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が起こるという。マンション、レストラン、港に神社、美術館。卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている―。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。

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