リバーサイド・チルドレン (ミステリ・フロンティア)

著者 :
  • 東京創元社
3.36
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本棚登録 : 441
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017774

感想・レビュー・書評

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  • これは面白かった。
    カンボジアのストリートチルドレンの話だったので、最初は「闇の子供たち」系かな?と気が重くなった。が、グループのリーダー、ヴァニィが殺されたあたりから、一気にミステリ調に。
    途中、前作のあの人も登場。前作での、文化の違いはミステリではない、という批判を見事に覆し、今回はあちこちに伏線が張られている。動機がみえた瞬間、あぁ~と大納得するとともに、やっぱり面白いと実感。

  • 「このミス」6位。ミステリー部分はさておき、日本でぬくぬく生きていたらきっと分からないストリートチルドレンの世界が見れたのはよかった。ゴミのにおい、ガスのにおいが漂ってきそうな描写。こういう子たちがいる一方でそれを排除しようとしている政府がいたりして・・・互い相容れない様相がある。もっと深い闇が生まれそうに感じた。

  • #読了。第16回大藪春彦賞受賞作品。父親に裏切られ、カンボジアの地でストリートチルドレンとなったミサキ。仲間とともにゴミを拾い、生活の糧を得る。初読みの作家さんだが、ミステリというより、カンボジアの熱気というか温度が伝わってくる描写のうまさにに目がいった。

  • 本格…なんかなあ。中学生上がるくらいの男の子にそんな推理させるか?と正直思ってしまう。あと文体があまりにロマンティックなのが鼻についちゃう。嫌いじゃないけど…というかんじ。ある意味社会派とも言えるグローバルミステリ。ゴーレムの解釈はおもしろい。

  • 面白い。
    カンボジアでストリートチルドレンが次々と殺される。仲間を殺されてしまったミサキは犯人探しとその理由を探す。
    文章力に圧倒された。ストーリーにグイグイと引き込まれ主人公ミサキへ感情移入していった。ミステリ部は何やら狂人理論過ぎてついてゆけず。それを補うキャラクターとストーリーだった。

  • 読んでいて切ないし苦しいけれど
    好きな作家だ。

  • 父親に捨てられてカンボジアでストリートチルドレンになった少年ミサキ。
    ストリートチルドレンたちの暮らしは、ゴミの山の匂いが感じられるほど悲惨。そんな中でも仲間は助け合い生きている。
    ある日、リーダー格の少年が殺されて、次々と虫けらのようにストリートチルドレンが殺されていく。
    ミステリーとしてよりも、近年めざましく発展しているカンボジアの闇が感じられて怖かった。

  • 異質な世界における異質な動機、しかし、物語世界に入り込めていれば、それは仕方の無いことだと自然に思わせる。このあたりは「鉄鼠の檻」を思い出させる。ほぼ事態が好転せず、救いが無いのが悲しい。7.25

  • ミステリー?面白さ判らなかった

  • ミステリとしては展開が好みじゃないけど、文章がとても好きなのでこの作家さんこれからも追いかけていきたい。

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