九年目の魔法 上 (sogen bookland)

  • 東京創元社
3.52
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本棚登録 : 211
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019327

作品紹介・あらすじ

何か、おかしい。壁にかかった懐かしい『火と毒人参』というこの写真も、愛読したベッドの上のこの本も、おぼえてるのとはちがってる。まるで記憶が二重になってるみたい。そう、ことの起こりはたしか十歳のとき。ハロウィーンだっていうのに、近くのお屋敷でお葬式があって、迷いこんだその席で出会ったのがリンさん。ひょろっとした背の高い男の人。ずっと年上なのになぜか仲良くなって、それから…なにかとても恐ろしいことが起こりはじめた。失われた時を求める少女の愛と成長をつづる現代の魔法譚。

感想・レビュー・書評

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  • おばあちゃんの家に預けられたポーリィ。

    友人のニーナと遊んでいるうちに近所にある大きな館で行われた葬儀に紛れ込んでしまう。

    そこで背の高い男の人と出会う...


    ファンタジーかと思っていたが違うのか?
    アイビーが母親って辛いよ。

  • 読むのがしんどかった。
    ファンタジーが読みたくて取った本だったので、余計読み進めるのが辛く感じた。
    空き時間に少しづつ…という読み方をしているので、話が全く進んでる気がしなかった。下巻は読まない。

    一気に読める時にまた、チャレンジしてみようと思う。

  • <NOWHERE>どこにもない場所は<NOW>いまここに<HERE>ある

    よその家のお葬式に迷い込んだポーリーはチェロ弾きのリンさんに手を引かれ、<NOWHERE>と書かれた花瓶の場所へ。

    リンさんの手によってポーリーの運命は回され、ポーリーとリンさんが作ったお話が<NOW><HERE>現実となって2人に襲い掛かるミステリー。
    ポーリーの日常に次々とふしぎな出来事が起こる様はハラハラドキドキです。

    世界各地の演奏旅行先から贈られてくる本。英雄物語、手紙。たった数回の逢瀬。けれど遠くにいるリンさんという存在は多感な少女時代を駆け抜けるポーリーを導き、形作ります。物語を綴ることによってずっと繋がっていた2人の絆がとてもうらやましいです。

    初めて会った時から囚われのリンさんの最後の希望として、ずっとリンさんを照らしていたもの。呪わしいタイムリミットの迫るリンさんに希望と光を与えるもの。
    ラスト、ポーリーが強くリンさんを求める気持ちが長く暗い運命にあったリンさんを救った時、リンさんが最初に手を引いて連れ出した女の子がリンさんを導く英雄見習いとして成長し、彼が思う以上に彼を思ってくれたポーリーの存在はとても輝いて見えました。

  • イギリス児童文学的な“いちいち例えたり婉曲させる物言い”は、
    まさにジョークとウィットに満ちていて、そこだけをよりすぐっても面白いね。

    *ストーリーの感想は下巻に

  • 19歳となったポーリィが気づいた過去の記憶の異変を解き明かす、舞台が現代のロマンチックファンタジー。

    昔読んでいた本の内容が記憶とまるで違う。そんな些細に感じる異変から過去を思い出しながらたどっていく。ハロウィンに行われた葬儀に迷い込んだ幼いころの記憶から始まっていき、そこで知り合ったトム・リンとの交流がポーリィを成長させていく。上巻は何が起こっているのかさっぱりわからない。ポーリィに何か現実を変える力があるのではないかということはわかるのだが、それが何なのかは読者にはわからない。また、周りの大人たちはほか作品にも負けず劣らずのくずぞろい。特にポーリィの両親は酷い。離婚して子供をたらい回しにしたり、恋人ができると邪魔扱いしたり。それだけに大人の登場人物が出てくると不安になる。このトムも何か裏がありそうなのに何かわからない。リーロイの目的もわからず、その陰に一緒におびえながら読み進めた。

  • やっぱり私はダイアナウィンジョーンズの話の進め方が好きです。
    訳者が変わっても 物語の流れ方はだいたい一緒だった。

    主人公は19歳の女の人の9だか10年前を思い出しているかんじで始まります。
    (同じ絵をみてるはずなのに、昔とちがっている気がする、ていうところから)

    9歳くらいの主人公の女の子がその絵?写真?(火と毒人参ていう)を手に入れてから、そして、その絵をくれたお兄さんと知り合ってから起こる
    奇妙な体験。

  • 上・下

  • あたしよりお姉ちゃんの方がハマってたな(^^;)
    ちょっと大人向けな気がした
    また読み返そうかな

  • 現実と空想の世界が混じり、なんだかよくわからなくなってきますが、すべて読み終えてもう一度よく読んでみるとわかります。
    不気味な屋敷とその一家と、オレンジ色の髪の毛の女の子の愛と勇気と戦いの物語。…たぶん。

  • すごくおもしろい
    ポーリィとトム・リンのある意味ラブストーリー

    ただストーリーで意味がわからないところがあった
    ローレルは結局何だったのかとか

    最後もポーリィはトムをとり戻したんだよね?という感じ
    後日談とかちょっと見てみたい

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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