バビロンまでは何マイル (上) (創元ブックランド)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 137
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019419

感想・レビュー・書評

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  • 上下巻に分かれているうちの上です。最初は物語中に登場する多世界の論理、主人公ルパートの魔法管理官(マジドと呼ぶ)の仕事の説明ばかりで、笑うところもあまりなくつまらん、ハズレか…と思っていました。しかしこの本を紹介してくれた人のすごい面白かった!!という言葉だけを信じて読み続けると、半分を過ぎた辺りから、とてもおもしろくなってきました。ルパート主体で書かれていて真面目くさかった文章が、途中からマリーというマジド候補の女の子主体で書かれるようになり、そこからグッとユーモアが増えます。大規模なオタク達のイベントみたいなものが始まり、その描写がとても楽しいです。最初は我慢強く、読み続けてください!きっと下巻も読みたくなります。<内容>魔法管理官ルパートが巻き込まれたのは魔法の国の後継者探しと地球での新人管理官選び。ふたつの世界の難題を同時に抱え込んだルパートの運命は?宮崎アニメ『ハウルの動く城』原作者がマザーグースの調べにのせて贈るとびきり愉快な物語。

  • 下巻にて。

  • 作者が亡くなってしまったので、読むのがもったいないと思いながら、のろのろと読み続け、とうとう上巻を読み終わってしまいました。

    この方らしい伏線にわくわくが止まらない!!!
    早く下巻読む!!!
    けど読み終わりたく無いいいい

  • 魔法使いがコンピュータの仕事をしてるってのはなんかすごくいい。

  • 魔法管理官が担当世界の世話と新人選びに奔走する中での冒険・恋愛物語。

    所々でマザーグースの引用があるが、マザーグースを知らないのであまりよくわからなかった。下っ端魔法管理官ルパートがPCを操る様などは魔法と科学が入り交じった不思議な感じがした。ダイアナ・ジョーンズの描く世界は魔法のある現代世界が多い。クレストマンシーシリーズといい、基点となる世界は私たちが生活している現代であり、少しずつ違うその違和感が海外の物語のためなのか、彼女が作り出した世界なのためなのかを考えさせられる。
    わがままで自己中心的で子供っぽいマリーやニックに前半はイライラさせられるが、それもルパートの目で見ていたり、私たちの持っている常識の目で読んでいるからだろう。ホテル・バビロンで行われているのはコミケみたいなものなのか?コスプレして作品について語り合う舞台などもユニークだった。

  • 図書館から借りました

     ファンタジーかな。SFっぽいが。
     舞台はこの地球。多次元・多層世界設定。
     魔法の浸透している世界を「正域」と呼び、魔法を拒絶する世界を「負域」という。地球はもちろん、「負域」だが、なぜかマジトがたくさん暮らす。

     主人公ルパートは「マジト」と呼ばれる魔法使いの多数世界の「管理者」の一番下っ端。
     眼鏡かけた堅実セールスマン風の挿絵で・・・地味。
     ヒロインのマリーは「やや太め」で「美人でない」という説明。出てきたときは、車の渋滞を引き起こしながら、吊り橋の上で魔女踊りをしているという・・・何コレな人物。

  • 下級マジドのルパートは欠員の出たマジド補充のため候補者を大きなSF大会に集める、と同時に12の世界を統べるコリフォニック帝国の王暗殺による崩壊をくい止めるため跡継ぎ探しに手を貸すことになってしまった。
    「花の魔法、白のドラゴン」の少年も登場。

    (2006年09月09日読了)

  • 地球のマジドのルパート
    師のスタンがなくなって新しいマジドをを選ぶことに。
    マジド候補のマリーマロリーはとっても勝気で変わってる
    だけどルパートが恋しちゃうとは、、、
    さらにコルフォニック王国の国王暗殺、後継者選びもどうなるのか、、

  • 魔法管理官ルパート・ヴェナブルズは、内心うめき声をあげた。旧ユーゴと北アイルランドの平和に奔走して帰ったばかりだというのに、今度は担当世界のひとつコリフォニック帝国の非公開の法廷への立ち会いだ。いやなことは重なるもので、家に戻ったとたん、マジドの師スタンが死にかけているという知らせが…。てんやわんやのコリフォニック帝国と、地球での新人マジド選び、ふたつの世界での難題を同時に抱え込んだルパートの運命やいかに?英国ファンタジーの女王が贈るとびきり愉快な物語。『花の魔法、白のドラゴン』(徳間書店刊)前日譚

  • Diana Wynne Jonesらしく、多元宇宙の話を洒落とどんでん返しの連続で描いてくれる。多元宇宙全体を管理する“マジド”の一人、ルパート・ヴェナブルズがコリフォニック帝国の後継者と自らの後継者を捜すと云う大騒動。途中に某氏も喜びそうな「イギリス幻影大会(ファンタズマコン)」の模様も出てきます。ところで、 “マジド”たちの中には上界や上級の者たちがいて、ルパートは最下級なんだそうだ。

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著者プロフィール

1934-2011。英国のファンタジーの女王。映画『ハウルの動く城』の原作者。

「2020年 『徳間アニメ絵本39 アーヤと魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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