魔使いの呪い (sogen bookland)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019556

作品紹介・あらすじ

ぼくはトム。魔使いに弟子入りして半年。修業は大変でまだまだ半人前だけど、なんとかやっている。そんなある日、人の血を好むボガート、リッパーを退治してくれという依頼があった。襲われたのは、なんと師匠である魔使いのお兄さん。病気で寝こんでいる師匠のかわりになんとかボガートは退治したが、こんどは魔使いが弱った体で、古代の悪霊ベインが巣くう大聖堂の町プライズタウンに向かうと言い出した。だが、そこには魔使いをつけ狙う、冷酷な魔女狩り長官の影が…。そして捕らえられた魔女たちのなかにぼくが見たのは、たったひとりの友だちアリスの姿だった。魔使いの弟子トムの成長と冒険を描く、シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。「疑う人」トーマスの名をもつ主人公トムが師匠の魔使いの言うことを聞かないが、これがまたいいんである。イギリス中世版「スーパーナチュラル」。魔女狩りなども出てくる。

  • ぼくはトム。魔使いに弟子入りして半年。修業は大変でまだまだ半人前だけど、なんとかやっている。そんなある日、人の血を好むボガート、リッパーを退治してくれという依頼があった。襲われたのは、なんと師匠である魔使いのお兄さん。病気で寝こんでいる師匠のかわりになんとかボガートは退治したが、こんどは魔使いが弱った体で、古代の悪霊ベインが巣くう大聖堂の町プライズタウンに向かうと言い出した。だが、そこには魔使いをつけ狙う、冷酷な魔女狩り長官の影が…。そして捕らえられた魔女たちのなかにぼくが見たのは、たったひとりの友だちアリスの姿だった。魔使いの弟子トムの成長と冒険を描く、シリーズ第二弾。

  • 魔使いの呪いが実現してしまうのかと思って、
    ひやひやしました。

  • 魔使いに弟子入りして半年――。魔使いの遣り残した仕事をやりに共にある街に行ったところ、魔女狩りで捕えられた友人アリスの姿が。
    トムもどこか真っ正直なのかと思いきや師匠に逆らったり、アリスも味方なのだろうが思うように動いてくれなかったり、物語の導き手である魔使いでさえ、女性を徹底的に嫌うというどこか不完全なところがあったり、、、と、相変わらず物語の中で自由に動き回っている。

  • 魔使いの弟子になって半年のトム。
    まだ修行中だけれど、魔使いが病気の為、いちばん上の等級、ボガートのリッパーをひとりで退治することになった。
    襲われているのは司祭であり、それは魔使いの兄。なんとか退治したが、司祭は亡くなってしまう。彼の葬儀も兼ねて、20年以上前に対決して破れてしまった邪悪な霊「ベイン」のいるプライズタウンへ向かうことに。
    そして魔女狩り長官に捕えられたとんがった靴のアリスの姿をみつけた。

    アリスが段々と魔女に近づき、果たして彼女は正魔女になるのか、邪魔女になるのか。信用していいものなのか。そしてベインとの戦いはどうなるのか。
    魔使いの昔の恋人の魔女メグ、そして、トムの父と母の出会いも描かれている。

    『魔使いの弟子』の続編。トムは成長しているけれど、相変わらず言いなりになるだけではなく、自分の意志を貫いている。
    今作では、師匠である魔使いが、なんとも頼りない。考えがあって行動をしているのでしょうけれど、捕まったり、危機に陥っていたりと。病気だということを差し引いても頼りない。
    そのぶん頑張るトムが面白いのですが。

    敵に襲われるのに、残虐な表現がとても多いのは、気になる。
    でも、挿絵は素敵です。

  • 人物についてよりわかってきたせいか、だんだん面白くなってきた。
    世界観は中世のドロドロ。
    何がいいかと言うと、ハリポタみたいな善悪の対決、というばかりではない価値観の多様性を感じるところ。

  • 魔法使いと思いきや魔使いシリーズの第2弾。
    魔使いの師匠・グレゴリーさんの過去とか少し明らかになります。
    師弟愛が深まります。
    アリスは闇の側か光の側かまだはっきりしませんが、トムのことを気に入っているのは確かです。

  • 今度の魔使いやトムの立ち向かう相手は古代の悪霊ベイン。大聖堂の町プライズタウンのカタコンペの中に閉じ込められている。でも心の弱い人(神父も入る)の心の隙に入り込みあやつる。血や骨も得て実体を持ち始める。アリスが乗っ取られるかもしれないという危険をおかして、自分の血を飲ませ言うことを聞かせるが、トムはぎりぎりのところでベインを倒すことができる。今回もはらはらの展開でおもしろい。

  • めまぐるしい展開で読者を楽しませる、というパターンではないけれどこのシリーズは人を飽かせません。

    今回主人公トーマスの名前の由来が判明するのですが、
    キリストの復活を「うたがったひと」トマスから来ているとあり、作者のセンスに感心しました。

    人の言葉を鵜呑みにせず疑ってみて自分の答えを探り当てる。
    これって人として生きるために絶対必要なもので、それができるのであれば魔女狩りに没頭するような信仰なんて必要ないもんね。

    時代設定上、トムを除く(頭の固い)大人の男たちは女を「自分を堕落させる存在」として低く見ているのですが
    この話の要所要所を押さえているのはトムの母であったり闇に近づいている少女・アリスだったりするのだから面白い

    女性の言葉に耳を傾けるトムはともすると弱弱しく映って周りの男たちから歯がゆく思われているんだけど、今後の成長が楽しみです

  • 登録:2009/05/16 図書館
    読了:2009/05/17

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