仮面の大富豪〈上〉―サリー・ロックハートの冒険〈2〉 (sogen bookland)

制作 : Philip Pullman  山田 順子 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 44
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488019624

作品紹介・あらすじ

「マハラジャのルビー」事件から六年。サリーは財政コンサルタントとして、忙しい毎日をすごしていた。冒険を共にしたフレッド、ジムとはいい仲間だし、シャカという忠実な犬もいる。そんなある日、サリーのオフィスにひとりの老婦人が訪ねてきた。二年前にサリーの薦めで投資をした先の海運会社が倒産、老後の貯えをすべて失ってしまったのだという。背後に見え隠れする、謎の大富豪の存在。やがて事件は、巨大な渦となって、彼らを巻き込んでいく…。名作"ライラの冒険"にも負けないスケールと感動。ヴィクトリア朝冒険物語第二弾。フェニックス賞オナー賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    <上>
    「マハラジャのルビー」事件から六年。
    サリーは財政コンサルタントとして、忙しい毎日をすごしていた。
    冒険を共にしたフレッド、ジムとはいい仲間だし、シャカという忠実な犬もいる。
    そんなある日、サリーのオフィスにひとりの老婦人が訪ねてきた。
    二年前にサリーの薦めで投資をした先の海運会社が倒産、老後の貯えをすべて失ってしまったのだという。
    背後に見え隠れする、謎の大富豪の存在。
    やがて事件は、巨大な渦となって、彼らを巻き込んでいく…。
    名作“ライラの冒険”にも負けないスケールと感動。
    ヴィクトリア朝冒険物語第二弾。
    フェニックス賞オナー賞受賞作。

    <下>
    劇場で裏方をつとめていたジムは、命を狙われているという奇術師が劇場から脱出するのを助ける。
    海運会社の倒産事件を調べるサリーと、命を狙われているという奇術師の事件を調べるフレッドとジム。
    一見ばらばらの事件が、調べを進めるうちにひとりの大富豪に集約していく。
    イングランド北部に広大な工場を建て、貴族の令嬢と婚約。
    華やかな活躍の陰に秘められた怪しい過去。
    核心に迫るサリーと仲間たちの上にも魔の手が…。
    巨大な悪に立ち向かうサリーが最後に下した決断とは?
    カーネギー賞70周年記念オールタイムベストに輝く『黄金の羅針盤』の著者による感動の大作。
    フェニックス賞オナー受賞作。

    [ 目次 ]
    <上>


    <下>


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • しょっぱなから笑かされる。例のやくざ神父がべっぴんさんをものにしたという。
    ロックハートの遺産のありかを見つけられなかった神父。
    腹いせに美女をさらっていくとは。

    それと、いなかったことにされたらしい主要登場人物数名。彼らはこの先の物語で現れるのか。

    それにしてもロックハートという女性。どうせ誰かしらと結ばれるんだろうけど、モテない女の典型的な性格をしてる。
    最近よくいる男を寄せつけないタイプ。過剰に自立心が強く、仕事上で男に対抗意識が無駄にある不器用な娘さん。
    だれも君をナメたりしないよー♡
    リラックス!!!

  • 『マハラジャのルビー』の続編、っていきなり6年後だし!(この思い切りにまず感動したよ) サリーもフレデリックもジムも、すてきな青年になって、写真館をホームに活躍します。

    推理、って観点からみると粗い。
    それでもページを繰る手が止まらないのは、立て続けに繰り出される情報の断片と、人物の魅力なんだろう。
    なにより自立するサリーがかっこいい。
    彼女の武器は知識と勇気、行動力。

    作者の描く女子は、たくましさに満ちている。

  • 前作から6年後のお話。いきなり大人になってます。
    財政コンサルタントとして働くサリーのもとに、サリーのすすめで投資をした海運会社が倒産した、しかしその倒産に不審な点がある、という女性が訪れた。
    ヨーロッパ一の大富豪のベルマンが関係あるのかもしれない。
    そして劇場で働くジムは、命を狙われているという奇術師を助ける。この奇術師もベルマンと繋がっていく。

    今回の物語は印象に残るのは写真家のフレデリックですね。一途にサリーを愛して。ああいう展開になるとは思いませんでしたね。犬のシャカにも驚きましたが。

  • (上下巻共通の感想です)
    1878年。22歳となったサリーは、ケンブリッジを卒業後、財政コンサルタントとして事務所を構えている。また友人のフレデリック・ガーランドの写真店の共同経営者でもあり、写真店も順調に売上を伸ばしていた。ジムは劇場の裏方の仕事をしながら小説を書いていた。

    ある日、サリーの事務所に老婦人が訪ねてきた。サリーのアドバイスで海運会社に投資していたが、船が突然会場から姿を消し、保険金も支払われなかったことから海運会社は倒産寸前で、老婦人は財産を失った。だが、この事故が釈然としないため、老婦人はサリーに調査を依頼する。船の荷主は大富豪のベルマン氏。サリーは周辺を調査するうち、ベルマン氏が不審な事業に携わっていることを突き止めるが、氏は強硬な手段で妨害工作を仕掛けてくる。

    同じ頃、ジムは、劇場で命を狙われていると怯える奇術師マッキンノンを助ける。霊力を持つマッキンノンは、殺人事件を霊視したことから追われているという。ジムはフレデリックの助けを借りて調査を開始するが、この事件にもどうやらベルマン氏がからんでいるらしい。


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    前作「マハラジャのルビー」から6年。少女だったサリーが、若い魅力的な女性に成長した姿で登場。まだ女性の社会進出が困難な時代(女性は大学を卒業しても学位がもらえない!)に、財政コンサルタント(今でいうところのフィナンシャルアドバイザーといったところか)として事務所を構えているのだからキャリアウーマンの先駆けだ。だが、それで私生活が順調かというと、恋人のフレデリックとどうもしっくりいかない。お互い愛し合っているのだが、当時は結婚すると女性は自分の財産を持てず、所有していた財産は夫のものとなる。もちろんフレデリックにサリーの財産を自分のものにしようという気などさらさらないのだが、社会的に対等な立場でなくなることからサリーは結婚にイエスといえずにいる。

    というところが前作からの空白の6年についてで、サリーの追う海運会社の事件もフレデリックとジムの追う奇怪な奇術師の事件も黒幕は謎の大富豪ベルマン氏で、彼が起こした会社のよからぬ企みが明らかになるにつれ、サリーたちの身辺に危険が忍び寄ってくる。
    舞台はビクトリア朝のロンドン。蒸気エンジンや鉄工所など産業革命の時代を示すものと、怪しげな降霊術や奇術、幻術など当時の流行が登場。登場人物が大人に成長しているため、会話や人物の描き方がより生き生きしてみえる。

    「ライラの冒険」でもそうだったけれど、少々粗っぽいがスピーディな展開で物語は進行。ベルマン氏の差し金により、サリーは大きな痛手を受けることになるのだが、それが「えええ!」と言いたくなる衝撃で、この後作品が続くとは思いがたいほど。

    ちょっと脇役陣が都合のいい存在というか行動をとるのが気になるかな。あと、前作で魅力的な登場人物だった、フレデリックの妹ローザが登場しなかったのが少々残念。いま思うとラストシーンには出てきてもおかしくなかったのでは?というかなぜいないのか。

    この作品は「YA(ヤングアダルト)扱いで、中高生を対象とした作品なのだが、訳も少し変えて一般向けの作品にしてしまってもよかったのでは、と思ったり。

  • 前作が面白かったので、読みました。(しかし前作の内容をほとんど覚えてない・・・!)

    かなりショックな出来事の多いお話でした。
    面白かったけれど、前作のほうが、面白かった!という印象が強かったなあ。

  • 第二作も手に汗握る大冒険。
    上巻も一気に読み切りました。

  • サリーが勧めた投資に失敗した女性。その会社を調べるうちに、ジムやフレデリックが関係する事件との繋がりが見えてくる。そしてサリーにも魔の手がのびる。女性がまだ充分に活躍できない時代に、自立して生きていくサリー、そして黒い陰謀が渦巻くので、はらはらどきどき。

  • シリーズ2作目

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