仮面の大富豪 上 (sogen bookland サリー・ロックハートの冒険 2)
- 東京創元社 (2008年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488019624
作品紹介・あらすじ
「マハラジャのルビー」事件から六年。サリーは財政コンサルタントとして、忙しい毎日をすごしていた。冒険を共にしたフレッド、ジムとはいい仲間だし、シャカという忠実な犬もいる。そんなある日、サリーのオフィスにひとりの老婦人が訪ねてきた。二年前にサリーの薦めで投資をした先の海運会社が倒産、老後の貯えをすべて失ってしまったのだという。背後に見え隠れする、謎の大富豪の存在。やがて事件は、巨大な渦となって、彼らを巻き込んでいく…。名作"ライラの冒険"にも負けないスケールと感動。ヴィクトリア朝冒険物語第二弾。フェニックス賞オナー賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
<上>
「マハラジャのルビー」事件から六年。
サリーは財政コンサルタントとして、忙しい毎日をすごしていた。
冒険を共にしたフレッド、ジムとはいい仲間だし、シャカという忠実な犬もいる。
そんなある日、サリーのオフィスにひとりの老婦人が訪ねてきた。
二年前にサリーの薦めで投資をした先の海運会社が倒産、老後の貯えをすべて失ってしまったのだという。
背後に見え隠れする、謎の大富豪の存在。
やがて事件は、巨大な渦となって、彼らを巻き込んでいく…。
名作“ライラの冒険”にも負けないスケールと感動。
ヴィクトリア朝冒険物語第二弾。
フェニックス賞オナー賞受賞作。
<下>
劇場で裏方をつとめていたジムは、命を狙われているという奇術師が劇場から脱出するのを助ける。
海運会社の倒産事件を調べるサリーと、命を狙われているという奇術師の事件を調べるフレッドとジム。
一見ばらばらの事件が、調べを進めるうちにひとりの大富豪に集約していく。
イングランド北部に広大な工場を建て、貴族の令嬢と婚約。
華やかな活躍の陰に秘められた怪しい過去。
核心に迫るサリーと仲間たちの上にも魔の手が…。
巨大な悪に立ち向かうサリーが最後に下した決断とは?
カーネギー賞70周年記念オールタイムベストに輝く『黄金の羅針盤』の著者による感動の大作。
フェニックス賞オナー受賞作。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しょっぱなから笑かされる。例のやくざ神父がべっぴんさんをものにしたという。
ロックハートの遺産のありかを見つけられなかった神父。
腹いせに美女をさらっていくとは。
それと、いなかったことにされたらしい主要登場人物数名。彼らはこの先の物語で現れるのか。
それにしてもロックハートという女性。どうせ誰かしらと結ばれるんだろうけど、モテない女の典型的な性格をしてる。
最近よくいる男を寄せつけないタイプ。過剰に自立心が強く、仕事上で男に対抗意識が無駄にある不器用な娘さん。
だれも君をナメたりしないよー♡
リラックス!!! -
『マハラジャのルビー』の続編、っていきなり6年後だし!(この思い切りにまず感動したよ) サリーもフレデリックもジムも、すてきな青年になって、写真館をホームに活躍します。
推理、って観点からみると粗い。
それでもページを繰る手が止まらないのは、立て続けに繰り出される情報の断片と、人物の魅力なんだろう。
なにより自立するサリーがかっこいい。
彼女の武器は知識と勇気、行動力。
作者の描く女子は、たくましさに満ちている。 -
前作から6年後のお話。いきなり大人になってます。
財政コンサルタントとして働くサリーのもとに、サリーのすすめで投資をした海運会社が倒産した、しかしその倒産に不審な点がある、という女性が訪れた。
ヨーロッパ一の大富豪のベルマンが関係あるのかもしれない。
そして劇場で働くジムは、命を狙われているという奇術師を助ける。この奇術師もベルマンと繋がっていく。
今回の物語は印象に残るのは写真家のフレデリックですね。一途にサリーを愛して。ああいう展開になるとは思いませんでしたね。犬のシャカにも驚きましたが。 -
前作が面白かったので、読みました。(しかし前作の内容をほとんど覚えてない・・・!)
かなりショックな出来事の多いお話でした。
面白かったけれど、前作のほうが、面白かった!という印象が強かったなあ。 -
第二作も手に汗握る大冒険。
上巻も一気に読み切りました。 -
サリーが勧めた投資に失敗した女性。その会社を調べるうちに、ジムやフレデリックが関係する事件との繋がりが見えてくる。そしてサリーにも魔の手がのびる。女性がまだ充分に活躍できない時代に、自立して生きていくサリー、そして黒い陰謀が渦巻くので、はらはらどきどき。
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シリーズ2作目