- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488023997
感想・レビュー・書評
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☆☆☆★
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私の読書史上、最もビールが飲みたくなる一冊。
原則金曜日しか飲まないルールなのに、
この本のせいで飲んでしまったではないか!笑
初恋の相手:茜が転校することとなり、意気消沈する
正吉、勇、広治郎、薫。
何でも、父親の務めるビール工場の撤退が転校の引き金だという。
憧れの少女を転校させた憎きビールという存在に復讐する、という決意表明のために
彼らは小学6年生ながら缶ビールを飲み干す。
それから約20年―。
ことあるごとにビールに支えられ、翻弄されてきた彼らの成長の物語。
ビールってこんなに奥が深いのかと驚きました。
私はビール作り体験も、地ビール飲み比べもしたことがあり
都度いろいろ説明をしてもらっているのですが、
それでも知らないことがいっぱいでした。
途中、物語とは別で、ビールのコラムがはさまれているのですが
それがまた面白い。絶品!
ビールが腐らない水扱いだったとか、
自家醸造禁止によりビールを楽しむ尊厳が奪われている!とか。
竹内さんのビール愛があふれ出ていました。
主人公たちは未成年のくせに飲酒してロクな子供じゃないのですが(笑)
みんないい奴!
地ビールのネーミングのところは正吉が泣かせることしてくれるし。
竹内作品は悪い奴が出てこないのに面白い。
今回もやられたなー。大好きだ。 -
問わず語りで過去の顛末を聞かされてるみたい。テキトーに相槌うちつつちょっと他のこと考えてみたり。
そんなかんじ。 -
ビール飲みたい。ビール愛
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ビールを愛する者として読まないわけにはいかぬこのタイトル!
4人の仲間の友情をビールを通して語るという描き方も新鮮。
とてもスッキリした読後感です。
http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-133.html -
ビールが飲みたくなる。自分とビールとの出会いなんかも思い出しながら読めました。
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今回はタイトルからも分かるとおり、ビールとともに成長した
「男たち」の物語。小学生時代から30歳までが描かれています。
ん?未成年の時期もビール?って思うでしょうね。
最初、わたくしもそう思ったしね。
まぁ、いいんじゃないでしょうか。読めばそう思えますよ、きっと。
ただ、個人的には、同じフード系の『カレーライフ』やひとつ前に
発売された『ワンダードッグ』ほどの評価は与えられません。
いや、悪くないんだけどね。まぁ、いい本読んだあとは、さらに、
そのあとはまたさらにいい本を読みたくなってしまうからでしょうね。
各章のはじまりには、ビールについてもコラムもあるし、物語の中でも
身近なはずのビールについて初めて知るようなことが書かれているし、
その点についてはかなり楽しめました。ビールが飲みたくなるっ!
これまで読んだ本の印象から勝手に竹内さんは恋愛モノは
書かないんだろうなって思ってたんだけど、この本を読んでからは
もっとその部分に重点を置いた物語を書いてもらいたいなと思いました。
ビール好きな方は是非是非読んでくださいね。
これまで以上にビールに思い入れをもつことになるはずです☆ -
ビールを題材とした青春小説。小学校の仲間が成長する過程を、ビールを中心に描いている。話は登場人物の年齢が12歳のときから始まり、30歳で終わる。あまり長引かせずにいいところで終わっている。
大事な思い出には、かならずビールがある。普通ならば脇役のように登場してくるビールだが、タイトルのせいか主役のような存在感を感じさせる。
話の途中に挿入されるビールに関するコラムは物語と切り離しても面白い。
少年時代から始まる話で、また、とにかくビールが飲みたくなるので、夏休みに読むと本の印象が強まりそう。 -
本を読んでて「食べてみたい/作ってみたい」と思うことはよくあるけど、まさか「ビールを作ってみたい」と思う日が来るとは思わなかった。のどごしはスッキリ爽やか。
勇のキャラがいいなあ。