TOKYO BLACKOUT

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024369

作品紹介・あらすじ

8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊-しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。大型新人が満を持して放つ超弩級のクライシス・ノヴェル。

感想・レビュー・書評

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  • 「東京ホロウアウト」に続けて借りてみた。
    電気について全く詳しくなく、難しい言葉ばっかりで、最初の方はなかなか進まなかった。後半、一気に読めた感じ。
    次々いろんな人が出てきて、ちょっと混乱。
    電気って大事!
    真夏の停電。想像しただけで辛そう。
    読後感はさほど悪くなかった。



    ***
    8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。大型新人が満を持して放つ超弩級のクライシス・ノヴェル。

  • 実行犯の一人のグエンのエピソードが印象的だった。外国から研修生として夢を持って来日したのに冷遇されて身を落としていくのが、なんだかありそうで悲しい。日本にいる間は獣でいい、祖国に帰ったら人間に戻るのだという考えに至るのもわかる気がする。
    でもグエン達に当たり散らした日本人従業員の、自分達がこんなに苦しいのになんで外国人に、という気持ちもわからなくもない。
    事件の主犯も、協力者もそれぞれ事情もあった。
    被害者にはそんなことで言い訳にはならないけれど。
    根っからの完全な悪人なんてそうそういないのかな。でも同じ状況でも乗り越えていける人と、闇に落ちてしまう人、その差はどこにあるんだろう。
    闇に落ちてしまう人を増やすような社会は変えていかないと。

  • 基本的に犯人一味に振り回された警察に電力会社。幕引きができたのは主犯がそれ以上続ける気がなかったから。グエンの動機がイマイチ弱かったような。東京電力という実在の社名を使えなかったんだろうか。

  • 周到な準備を経て東京に大停電を引き起こすテロリスト達。テロと戦う電力会社社員や警察官、その家族の情景を描く。そしてテロリストの真の目的とは・・・ラスト10ページは感動物です。このミス2009で17位の作品。最後の謝辞文に「電力会社のセキュリティについては必ずしも真実ではなく、この本文の通りに実行しても大停電は起こらない」と書いてあるが、出来ませんよ・・・東京電力コンピュータシステムのプログラムにトラップを仕込んだり、ヘリで主要鉄塔に体当たり攻撃をかけることなど。

  • 140307

  • これをね、この設定の、この本をね、まさに巨大地震があって、計画停電してる真っ只中に読んでしまったのさ。
    もちろん事前情報なしにだよ。

    びっくりしたね。
    今、余裕のある日本人は読むべきだと思ったよ。

    電力会社の人たち、頑張ってるんだよ。バッシングなんてしないでよ。

  • ある人間があることをする為に東京を未曾有の大停電に陥れるって話。
    動機がすごい同情を誘うけどこういう方向に進む人間は好きじゃないな。

    ちょっと前に読んだ本の、外国人研修生の問題も物語中で書かれていました。

  • 電気への依存度ぱねぇ

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一名殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊―しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。大型新人が満を持して放つ超弩級のクライシス・ノヴェル。

  • 東北地方を襲っ震災により原子力発電所がとまり、
    輪番停電等、まさに予言書ではないかとおもってしまった。
    ただ悲しいかなこの本を読むよりもっと電力に頼るもろさを今の私たちには身にしみて理解している。
    東京の星空が見たかったという理由は理解はできるけどこれだけの犯罪となると弱いかも。

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著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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