黒百合

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 366
感想 : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024383

感想・レビュー・書評

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  • 父の古い友人である、浅木さんに招かれた六甲山の別荘での1952年の夏の話。
    浅木さんの息子である同い年の一彦と、東京から来た進はすぐに仲良くなる。
    一彦に連れられて向かった、ヒョウタン池で香という同い年の少女と出会う。
    六甲の避暑地で過ごす、14歳の少年達のひと夏の思い出と、初恋。
    少年達の日常と、昭和10年の彼らの父親の時代の話が交互にあり、時系列を把握しながら読み進めた。
    香の叔母の夫が犯人かと思いながら、六甲の女王が、真千子だと思っていたらすっかり騙された。
    恋愛の縺れが絡んだ、殺人事件だが、どろどろ感は無く、純文学を読んだような読了感になった。

  • このミスに載っていたから。
    ミステリーというよりも深い文芸作品のようでした。

  • 黒百合

  • 1952年夏、遠い思い出。
    かけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリーの融合を果たした傑作長編。
    工芸品のように美しい傑作ミステリー。
    少年たちが過ごしている夏休みの日々と、彼等の父親が若かりし頃の話とが交互に展開され少しずつピースが組み合わされてゆく。
    回顧的なので親世代の方がしっくり来るのかも。

  • 昨年のベストセラーだったので、興味を持って借りてみた。何世代かの登場人物がおり、同時代の関係と世代間の関係が相互に連関しているのがプロットとして面白い。それぞれの場面、特に中学生時代の爽やかな描写は読んだいて楽しい。謎解きの要素はあまり重視されていないのか、ラストの驚きはそれほど大きくないが、ミステリという形式に拘らなければ読後感も悪くない。

  • 爽やかな青春物語と思って読んでいましたが、いわゆるミステリーらしく、足を引きずったり、過去を振り返ったり、、、気がつけばしっかりミスリードされていて、???という感じで読み終わってしまいました。ネタバレを見たりして、なるほど!そういうことか。黒百合だもんなあ。

  • さらりと読める本です。意外な真相に驚き、読み返してみるとなかなかよくできていてじわじわと面白みがわいてきます。

  • 読み終えて、あれ?どこがミステリだったの??って人もいると思う。よくできた小説だわ。

  • 傑作。

  • 多島斗志之氏の2008年の作品。発売された当時確かサスペンス本のランキングに入っていたので買った記憶がある。長い間積んだ下った物だったが、天気の悪い日曜の午後の読みものとしてタイトルがぴったりだったので読む事にした。期待してはいなかったが、結構あたりで爽やかにだまされた感じで読後感は悪くなかった。舞台は第二次世界対戦前夜から戦後までで、ストーリーは三つの時期に分かれて綴られていて、それによりだまされるるのだが、終盤になり謎がさくっと明かされる。
    お上手!と思わず口走ってしまったほどです。出張のお供にぴったりです。

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著者プロフィール

1948年生まれ。広告ディレクターを経て、1985年『〈移情閣〉ゲーム』でデビュー。おもな著書に『症例A』『離愁』など。丹念な取材と計算しつくした文章で、一作ごとにまったく異なる世界を緻密に描きだし、本読みを中心に高い支持を得る

「2016年 『感傷コンパス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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