踊るジョーカー: 名探偵音野順の事件簿

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 507
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024406

感想・レビュー・書評

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  • 読み始め、これもしかして二作目か何か…?と思ったけど、これが一作目でいいんですよね。
    だって、前の話じゃそんなことなかったのによくするの?初耳だが?!ってかんじのことが度々。
    他にもいろいろツッコミすぎて、ちょっと疲れたよ…。(じゃあ、ツッコまなきゃいいんだけど、できないのよ…)

    引きこもり探偵と言われるとつい坂木司さんの鳥井&坂木がでてくるけど、これもおもしろかったです。
    トリックとかなんかありそうでなさそうなかんじ?でも、ムチャクチャだなぁの一歩手前な印象。ちょっと33分探偵を思い出しました。え、違うって?いいんです、私がそう思っただけなんだから!
    細かいところで笑えました。お弁当持参とか大怪我くらいの代償がないと名探偵できない…とか(笑)

  • 帯に偽りナシの本格ミステリー。
    今までに読んで出会ってきたどんな探偵よりも、
    頼りなくやる気がない(笑)。
    「こ、この事件は...必ず私が...と、解き明か...
    して...みせるかもしれません...」...て(笑)。
    めちゃツボです。

    引きこもり探偵と言えば坂木作品の鳥居くんを
    連想しますが、全く別のタイプの音野くんは、
    全く別のタイプのワトソン役の白瀬にたんに
    振り回されて可哀想にしか見えない、コミカルな
    シチュエーション。その分、探偵としては、
    本格的な事件に関わっても、
    さほど重たい感じにならずに読めますね。

    やりすぎギリギリの物理的トリックも冴え、
    表題作のトリックはある意味衝撃!
    こんなギリギリなトリックを瞬時に見抜き、
    嫌々暴く探偵音野くんのスキルは歴代の名探偵以上なのかも?

  • 魅力的な登場人物が多いのに、基本、一回きりなのが勿体ない。
    回を重ねるごとにユーモア・ミステリィ度(?)が上がっていく。

    「事件は……解決できます……たぶん」
    ―2009/09/13―  借

  • 5つの短編で構成されていて、ちょっと北山さんぽくない感じでしたね。
    ですがひきこもりでマイナス志向の名探偵というのは新鮮でした。
    続きがかけそうなので大学の時の話などに期待です。

    018/100

  • 最後の話がよかった。
    人物がユーモラス。
    読みやすい。

    ゴロゴロ人形が私もほしい

  • 引きこもり名探偵音野と推理作家白瀬の事件簿。
    ホームズとワトソンみたいな関係だけど、名探偵が気弱なところが違う。
    白瀬が音野を溺愛してるのが微笑ましい。

  • キャラクターがおもしろい。
    2009.6.24

  • 現代とは思えない舞台で、絢爛豪華な事件を描いてきた作者の、現代を舞台にした短編集。
    とはいえ、主人公たちを始め登場人物や道具立てになんとなく違和感を感じるのが、北山っぽいといえばぽい。
    引きこもり体質の名探偵と、それを引きずり出そうとする助手兼保護者の掛け合いも面白いし、警察関係者が「強面警部」「名探偵に心酔する刑事」「嫌味っぽい警視」と、ステレオタイプすぎるのが逆にパロディのようで面白かった。

    一つ一つの事件はシンプルながら、トリックは今までのバリエーションではなく、見たことないようなものが使われている。
    トランプに刺された凶器のナイフ、盗まれる時計、何も写っていないポラの写真……といった事件の証拠や手がかりも、一見何でもなさそうなところが魅力的。
    どれも考えられているし、絵が思い浮かぶところが良いし、その想像も面白い。

    難を言えば、「そこまでやる必要って、ある?」ってところが、他の人の作品よりも多いかなぁ。

  • 臆病な名探偵、音野がカツヤクする連作集。ネタ的にも面白いが、タッチが面白い。
    「ゆきだるま〜」が好きでした。シリーズになるといいなあ。

  • 推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人など五つの難事件を収録。

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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