桜の園 神代教授の日常と謎

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 190
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024420

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。
    主人公の神代は頭がキレない訳ではないけど、名探偵でもない。実質的な探偵役は、脇役の辰野や京介。それでも、色んな人が神代のところへ相談事を持ち込むのは、彼の性格ゆえか。
    いかにも江戸っ子のべらんめえ口調、口は悪いけれどお人好しで、何だかんだで面倒見がいい。そんな人情味あふれるキャラが、昭和感たっぷりで面白い。

    表題作も良かったけれど、「花の形見に」のほうが好み。
    神代の元に持ち込まれた3つの事件(うち2つは事件とも言えないような事件だけど)。バラバラに見えた事件が綺麗に繋がっていき、奇妙な縁が浮かび上がる。

    他のシリーズのスピンオフなので、やっぱり他のメンバーのキャラがいまいち掴めない。でも、蒼がかわいい。

  •  サブタイトルにある通り、てやんでぃでべらぼうめぇな独身イケメン江戸っ子教授・神代宗さんの日常と謎の連作短編集。 建築探偵本編は未読なのだけれど、こちらのシリーズは2冊とも読んでいる。 今回は中編二本が載っているが、話がリンクしているところは、有栖川有栖さんの「妃は船を沈める」と似た構成。 でも、どちらの作品もそれぞれ作者らしさが出ていて○です。

  • 本編が別にある話だったのか、どうりで。

  • 久々に篠田真由美を読む。建築探偵~の方はラスト数冊が未読状態。どうも途中で飽きてきた感。こちらは神代教授周辺で、中編2つ。なんだか読み進みにくかった。表題「桜の園」3人の魔女と桜の館など題材は良い感じなのに、引っ張り過ぎていて。結局小芝居の理由もいまいち納得し辛かったし。「花の形見に」は謎が複合されていて若者も出張ってくるので少しは華やいだか。神代さんのルーツなども興味深かった。

  • 桜井京介シリーズのスピンオフ作品第2段。
    こちらは2つの短編が収録されていて、
    第1段よりは、本編に近いミステリー要素が濃い内容だったかも。
    どちらも桜にまつわるお話でした。

    表題作『桜の園』は、ミステリーらしく、女の黒さが少し垣間見えました。

    『花の形見に』は、
    本編を読んでいたら、尚いっそう楽しめる内容かも…。

  • 「桜の園」神代教授の同僚大島の誘いで小児科医達のと古びた洋館を訪れる
    もって回った設定と大したことのない謎だが、洋館の佇まいなんかが好きならそれなりに楽しめるかな
    「花の形見に」桜の後の夏の話。神代教授に立て続けに3件の謎解き依頼。結局見破ったのは京介だが、日常の謎なんだから仕方がないかな。神代教授の思わぬ家系が分かる仕組み。

  • 神代教授サイドストーリー
    巻き込まれながら日常の謎や
    意外な過去の出自

    チョロチョロする3人が
    物語を楽しくしますね~

  • なんかいまいちでした。残念です。

  • 番外編として読んでいるので、顔がニヤニヤニヤニヤ。

  • W大教授・神代宗が同僚に伴われて訪れた、古めかしい洋館、「桜館」。同僚は館に住む三人の老女を魔女と呼んで恐れ嫌うが、その想いがどこから来るのか彼自身説明出来ない。老女たちの思惑を垣間見せながら、花見の宴は過去をなぞるように進み、神代らの困惑は深まるばかり。そのとき館の内から悲鳴が聞こえ―(表題作)。神代の亡き母の秘められた過去がよみがえる「花の形見に」。謎解きの味わい深い、繊細な煌めきを放つ力作中編ミステリ二編を収録した、“建築探偵”桜井京介の恩師・神代教授の事件簿第二弾(「BOOK」データベースより)

    男性のロマンチシズムってヤツが苦手なので、今回のお話はちょっとひねくれた視線で読んでしまったかも。
    「花の形見に」で、謎の発端となった歌の中に○○(ネタバレにつきふせます)が組み込まれていたっていうのも・・・、センチメンタルすぎて最後の最後でなんだか萎えてしまった・・・。
    そして相変わらず出てくるキャラが濃いですね。漫画のようだ。
    京介シリーズの方も合わせて読み続けてきたけど、ちょっとこういうキャラ&展開にも飽きがきてきたなぁ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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