無花果の実のなるころに

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 477
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024710

感想・レビュー・書評

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  • さいきん祖父母×孫の組み合わせが、私の中で勢いを増している。
    そんなところに、この本。どんぴしゃでした……!

    主人公・望とおばあちゃんのお蔦さん、
    この二人のキャラクターがとても好き。
    更に二人のやりとりもとてもいい!

    「柚子の風味をきかせた蕪の浅漬け」食べたいなぁ

  • 舞台は神楽坂。
    元芸者さんのお蔦さんと、その孫の望くんを中心としたミステリー。

    この孫の望くんがね、本当に素直ないい子で、おまけに料理上手!
    お蔦さんは粋でキップがよくて、しゃんとした立ち姿が目に浮かびます。

    おばあちゃんというと孫には甘々というイメージがあるけれど、
    お蔦さんは違うんですよね。
    大人の考えを押し付けたりしないで、望くんに判断させるところがいい。
    この二人の絶対の信頼関係がとても素敵です。

    中学生に背負わせるにはあまりに重い問題もあったりしますが、
    読んだ後は温かい気持ちにさせてくれます。

  • 神楽坂でおばあちゃんと暮らす中2の少年。
    元芸妓のお蔦さんはなかなかの推理力。
    謎の解明も鮮やかだけど
    これは、解いていく内容的には中学生にはビターな感じ。
    特に「果てしのない嘘」なんて、14歳の少年か負うには相当な重さ。たけども、自分でどうするか、選ばせる当たり、お蔦さんエライ。こういうとき大人って、選んで欲しい方へなにげに誘導したりするんだよね。
    出てくる子がいい子達で良かった。

  • 優しいなぁ。とんでもない事件が起きはするけど、ことごとく日常に起きうる振り幅内で収拾し、後からそんな事もあったねと懐かしく思い起こすことが可能なエピソードになってる。悲惨なニュースに溢れる現実世界も、西條さんが描くキャラのように極悪人がいないといいのに。

  • 短編集(連作?) 主人公が純粋で愛らしい。最後、これまでの伏線がスパッと回収されるので読んだあとすっきり。爽やかなミステリ。

  • ミステリーとしては、偶然もあり、上手く行き過ぎ。
    でも、お蔦さん、望を始め登場人物たちが素敵。
    他人の気持ちも事の道理も弁えた気っ風のいいお蔦さん憧れるなぁ!

  • カレーパン食べたい

  • 初めましての作家さん。
    ブグログでフォローしている方の本棚で知り手にとってみた。
    期待を裏切らない面白さとほっこり感。
    ついついページをめくってしまう。
    食べ物の描写がまた素敵な1冊でした。

  • 私はどうもこの作家さんが好きらしい。息子と同い年の主人公の男の子も、その祖母も友達もご近所さんも、目に浮かぶように生き生きと動いていて、あっという間に読んでしまった。うまく行き過ぎ感はあるんだけど、まぁ小説ですしって楽しく読めた。

  • この中学生よくできた子だ。美味しそうなものがたくさん出てくる。神楽坂の馴染みの地名が出てきて、楽しく読んだ

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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