夜の国のクーパー

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 5023
レビュー : 776
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488024949

感想・レビュー・書評

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  • 進撃の

  • 2018.第1回ランチ講座「伊坂幸太郎作品のおもしろさ」
    <図書館の所在、貸出状況はこちらから確認できます>
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=287236

  • 謎感が面白かった。
    双方を等しく疑う、大事なことだと思う。
    歴史は、勝者が書き換えられるもの。

  • 図書館で借りたもの。
    猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。

    猫の「トム」が、仙台から小舟に流されてやってきた「私」に語る。
    「クーパーとは何なのか」「国の皆はどうなるのか」と物語にぐいぐい引き込まれた。
    鉄国の兵長が実は複眼隊長で、さらに小人の国の話だったというどんでん返し。

  • 投げっ放さないスタイルの小説。
    その分すっきり感はあるけど、教訓めいて聞こえてしまうとも言える。

  • お話としては面白くない。日頃強者は弱者のことなど何も考えずに生きているということかな?

  • ネコのトム君が語る、不思議な国のお話。

  • 大江健三郎の同時代ゲームからインスパイアされているとのことなので同時代ゲーム読んでからならより楽しめるのかも。といってもそんなことしなくても十分楽しめる。
    ガリヴァー旅行記の要素もある(あそこまでの人間憎悪に近い毒はないが)。

  •  これはなんというか荒唐無稽な寓話というべきか。この作者もともとそういう指向はあったのだけれど最近はそれが色濃くでてきて前衛的というか破調というかまあファンタジーなんだろうな。評の書きにくい小説だ。クーパーという謎の杉の木の化け物退治の伝説をもつ国が隣接する鉄国と戦争して敗れ支配者がやってくる。そこでは物語の主人公でもある猫がしゃべり鼠と会話したり、ひょんなことからその国に流れ着いた私という外部の人間に事情を説明したりしている。などとあらすじを書き綴ってもまさに荒唐無稽にしか思えないな。猫との意思疎通は別として、終末部では現実離れしたクーパー伝説や鉄国との戦争に意外と合理的な種明かしがされて、さらには外部者の私とその国の住民とのあっという関係も明らかになり、めでたしめでたしとなる。ん、これは一種のミステリだったのだろうか。いやそうじゃなくてやはり寓話としかいえないものだろうな。ネタバレになるので書けないけどある有名な童話が下敷きだろうし。

  • 面白かった。
    図書館で借りてきて、次の日には読み終わった。これは☆5でも足りねぇぜ!とか思ってたのに、他の人の評価が意外にも低くて驚いてる。

    最近では伏線を回収し切らないお話も結構あったけど、今回は久しぶりにこれでもかってくらい回収してってたので、とてもスッキリしました。


    ココカラネタバレアリ〼(´・ω・`)


    最初から何かと、裏がありますよー!って主張してる感じだったので、いろいろ予想しながら読むのがとても楽しかったです。

    冠人は登場早々に悪いやつな気配がすごかったし、クーパーはきっと存在しないだろう感じもあったし、トムとの出会いからしてガリバーな雰囲気がじわじわ出てたし。

    トムの語る世界は、人間を客観的に見られているようでもあるけど、その実は一匹の猫から見た思いっきり主観的な世界だから、それがとてもよかった。トムの見る世界は実際と違うだろうことは容易に想像できるし、どれくらいずれているのか考えたらぞくぞくして、早く真実を知りたい気持ちでいっぱいになりました。

    壁の中に住み、外の世界を知らない人たちと、そんな国民を騙しながら保身に必死な王様。知らないことのこわさというか、隔絶された世界の独特な気味の悪さみたいなものが最高でした。また、最後にはちゃんと救いがあるのが伊坂さんのいいところだなあって思いました。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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