うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 233
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025342

作品紹介・あらすじ

突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。優秀な音響技術者だった彼は、「うさぎ」に不思議な"音のメッセージ"を遺していた。圭一から「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられたリツ子は、早速メッセージを聞いてみることに。環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われるが、どこかひっかかる。謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪ね歩くうちに、「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく-。音風景を巡る謎を、旅情豊かに描く連作長編著者からの最後の贈りもの。

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めて、なんか途中でスワップ起きそうだなぁと思ってました。はい。
    音を文章で描くミステリ。水琴窟、そんなに音の違いとか、どこの音かとか、わかるもんなんですかね。聞いたことあるけど、正直なんとも…しかし作中に出てくるところなら行けそうではある。実在するんですよね?

    で、夜行列車。
    うん、夜行列車。
    乗ってみたかったですなぁ。でも、書いてある内容見ると、そこまででもない?かもしれないと思った。多分普通に寝ちゃっただろうなぁ、と。
    一時期なんとかチケット取ろうとしたことはあったのですよ。自分がではないですが。
    とりとめもなく。

  • 二人のうさぎ。途中どっちかわからなくて、難しかった。リツ子が圭一のために最後行ったことや、彩子が圭一を巻き込んだことが淡々と語られていて怖い。何ともいえない情緒不安定さが全体にあった気がして、スッキリとはしない。

  •  リツ子のことを「うさぎ」と呼んでいた義兄・圭一が死んだ。圭一は、音響技術者だった。同業者で、圭一の仕事道具の音響機器を引き取ってくれた澤木から連絡が入る。「うさぎ」というフォルダーに残された24の音。圭一が録音した音風景、残されたメッセージ・・・。リツ子は、圭一のたどった足取りを追い、もう一人の「うさぎ」を捜し始める。

  • ふたりのうさぎ。
    同じ人物から『うさぎ』と呼ばれている2人の女性。

    突然亡くなってしまった音響技師の思惑とうさぎの思惑が複雑に絡んでいて、なかなか面白い話でした。
    少しづつ現れる謎と、解き明かされる謎のバランスが良かった。

  • これは久々に先の読めないミステリーでした。
    しかも、音響技術者が作品の鍵となっているので、自分の仕事と重なって妙に物語の中のふかくまで入ってしまった。

  • +++
    突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。優秀な音響技術者だった彼は、「うさぎ」に不思議な“音のメッセージ”を遺していた。圭一から「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられたリツ子は、早速メッセージを聞いてみることに。環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われるが、どこかひっかかる。謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪ね歩くうちに、「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく―。音風景を巡る謎を、旅情豊かに描く連作長編著者からの最後の贈りもの。
    +++

    著者最後の作品である。寂しい限り。飛行機事故で突然この世を去った義兄・圭一と、うさぎと呼ばれた義妹・リツ子。うさぎ宛に残されたファイルにはいくつかの音源が入っていた。リツ子は、その音源を探す旅の途中、自分ではないうさぎの存在に気づく。北斗星やトワイライトエクスプレスといった鉄道の旅の旅情と音風景に仕込まれた謎を愉しめる物語である。ちょっぴりガリレオシリーズを思い出した一冊でもある。

  • 私の中の北森鴻ブームが過ぎ去った後で読んだ本。熱が冷めてしまったのか、それとも出版することに重きを置いていた本だったのか。作者の遺作とされる作品がたくさんありますね。

    だからなんなの?って読後でした。残念。北森鴻も無念だろうな。

  • 録音された音風景を録音した各地で、
    その音源を元に、そのときに起こったことの
    謎が解かれたり、深まったりしていく
    大切な人を飛行機事故で喪った哀しみが
    ずっとこの小説を、暗く静かに覆っている感じがする
    小説の中の音が聞こえないわたしには
    元々の、結局のところの謎はわからず
    暗く悲しい想像で終わってしまいました

  • 音響技術者の最上圭一は全国各地の音を録音したファイルを残して失踪.義妹の美月リツ子は圭一の残した音源に隠された謎を解き明かそうと旅をする.リツ子は圭一から”うさぎ”と呼ばれていたが、同じニックネームで呼ばれる女の存在を感じている.普通の人には聞こえない領域の音が入った札幌の時計台の鐘の音.最終的にリツ子が圭一の希望を叶えた方法や音のサブリミナルで殺しを完結した手口の告白が出てくる最終章は圧巻だ.この作品が遺作となったのはなんとも残念だ.

  • 突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。優秀な音響技術者だった彼は、「うさぎ」に不思議な“音のメッセージ”を遺していた。圭一から「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられていたリツ子は、早速メッセージを聞いてみることに。環境庁が選定した、日本の音風景百選を録音したものと思われるが、どこかひっかかる。謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪ね歩くうちに、「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく――。音風景を巡る謎を、旅情豊かに描く連作長編。著者からの最後の贈りもの。

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    愛すべきミステリ作家、北森鴻氏の遺作。
    あなたの作品をもっと読みたかった。蓮丈先生の次の活躍を読みたかった。狐さんの物語を読みたかった。
    まだ、彼の作品すべてを読んだ訳ではないので、少しずつ追っていこう。そうしてまた、蓮丈先生の物語を読み直そう。

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