マカロンはマカロン (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 939
レビュー : 152
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025526

作品紹介・あらすじ

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。変人シェフの三舟さんは絶品料理で客の心を?むだけでなく、客たちの巻き込まれた事件や、不可解な出来事の謎をあざやかに解く名探偵なのです。今回も、蝶ネクタイの似合う大学教師が海外研修中に経験した悲しい別れの謎、豚足をめぐる少年と母親の再婚相手との出来事など、胸を打つ話ばかり。ベリーのタルト、豚足料理、ブーダン・ノワール、タルタルステーキ……メインディッシュもデザートも絶品揃いです。

感想・レビュー・書評

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  • 「タルト・タタンの夢」「ヴァン・ショーをあなたに」に続くシリーズ3作目。
    お気に入りです。

    下町にある小さなフレンチ・レストラン「ビストロ・パ・マル」。
    気取らない店だが、シェフの三舟はフランスで修行した本格派。それも各地を渡り歩いたという。
    シェフを支えて心地よい空間を作り出すスタッフの誠実さと、フレンチの伝統を活かしつつ親しみやすい料理。
    こんなお店が近所にあったら‥!と想像するだけでも楽しくなります。

    三舟シェフは、店で起きる不審な出来事の謎や客からの相談を、つぎつぎに解き明かしてくれる名探偵でもあります。
    大学教授がフランスで経験した悲しい別れに、実は意外な意味が?
    有能なパティシエが突然消えた理由は?
    夫婦の客が注文した青い果実のタルトとは?

    フランス料理ならではのモチーフにからんだ謎と、美味しい料理を楽しめます。
    お客どうしの心遣いも秘密もイヂワルも、すっかり見抜かれてしまうので、時には心温まり、時にはほろ苦くもありますが。
    そこは料理の手ぎわ同様、冷静でさりげなく、穏やかに。
    料理を題材にした小説には好きなシリーズも多いのですが、この品の良さが素敵ですよね。
    丁寧な仕事ぶりに心癒されます。

  • 近藤史恵さんとの出会いは『タルトタタンの夢』でした。
    それからすっかりファンになり、この本で24冊目です。

    ビストロ”パ・ルマ”を舞台にしたグルメミステリー、第3弾。
    このシリーズ、大好きです。

    ”パ・ルマ”でだされるお料理を想像しながら、一気読みでした。
    第4弾が待ち遠しい!!

    • けいたんさん
      新刊もう出ていたのですね∑(゚Д゚)
      私も早く読まねば!
      パ・ルマの皆さんは元気でしたか?
      また過去の話もあるのかな?
      新刊もう出ていたのですね∑(゚Д゚)
      私も早く読まねば!
      パ・ルマの皆さんは元気でしたか?
      また過去の話もあるのかな?
      2017/01/17
    • azu-azumyさん
      けいたんさん、こんにちは~

      そうなんです。
      新刊が出たんですよ。
      私はたまたま図書館の新刊情報で知って、すぐに予約しました。

      ...
      けいたんさん、こんにちは~

      そうなんです。
      新刊が出たんですよ。
      私はたまたま図書館の新刊情報で知って、すぐに予約しました。

      パ・ルマの皆、変わらず元気でしたよ~
      ぜひ、会いに行ってくださいませ~(*^_^*)
      2017/01/19
  • 良かった編
    ・コウノトリが運ぶもの
    残された物から知る、亡き人との和解。定番だけど素直によかった。しかしそんな頑なにフレンチにしなくても、父が作ってくれたならおにぎり1つでもよかったのに、やっぱお父さん自分の矜持を曲げられない、頑固で不器用だったのかなーと。

    よくなかった編
    ・マカロンはマカロン
    こんなメッセージで理解できる人は1%もいないんじゃないか。オーナーはお人よしだけど、性別がどうあれ、理由がどうあれ、無断欠勤&音信不通は社会人失格じゃないか。菓子なんか送ってくる前に大人ならきちんと話し合えよと思ってしまう。

    ・ヴィンテージワインと友情
    「抜栓料を教えてやって」と言った彼女も、何で自分で言わないんだウォーと思う。第三者から言われた方が目が覚めるってのか、当日周りから誤魔化されたくなかったのか、でも何か突き放したような気が。「アンタなんか嫌い、でもアイツらの浅ましさにもうんざりよ!」って匂いがプンプンする。ちょっと酷いよなー。

    総評
    ビストロ「パ・マル」第3段。
    美味しそうな料理が続々。お客の謎や擦れ違いを解くシェフの推理と博識も健在。だけど今回は良い話はどっかで聞いたことがあるような風で、嫌な感じの客の「そんなことしちゃう人いるの?」って印象が強かったような気がする。同じであってほしい、でももっと満足させてほしい、続き物の難しい所か。

  • フランス料理が敬遠されがちなのは
    料理をシェアするのにあまり向いてないし

    ブータンノワール(豚の血の腸詰)や
    マカロンダミアン(ピカルディ地方アミアンのマカロン)など一見して写真写りが良いものでもない。

    ただそこにはつくる人と食べる人の
    関係性や歴史がきちんと反映されている。

    三船シェフが謎に気づくのも
    そういったものに敬意を払っているからかもしれない。

  • 武士でシェフの主人公がお客の悩みをサクサクっと解決しちゃう短編集。このシリーズ作品本当におススメです。お話がどれもすばらしい。

  • 今回も全てのお料理が美味しそうで美味しそうで♥三舟シェフの推理はますます冴え渡り。最初からもう目頭熱くなる面白さ♪ちょっと後味悪いのは「青い果実のタルト」。その他にも三舟シェフの渾身のお料理がアリバイや踏み絵のようの使われるのは嬉しくなかったけど、あったかさ、切なさ、苦しさを纏ったそれぞれのお客様達が、きっと今後救われていくであろう、という期待に今は飲めないけどヴァン・ショーを傾けたくなりました。8編全て内容がぎゅっと詰まった物語。短編でこれだけの謎解きと美味しさを詰め込めるなんて近藤さん素敵すぎます。

  • ビストロ・パ・マルのシリーズ物。まだ読んでなかった! と最近思い出したので急いで読んだ。今回も、三船シェフの名探偵ぶりを出てくる料理とともに充分、味わうことができた(読後感がどうかなあ…という章もあったけど)。気分転換にうってつけの一冊。「マカロンはマカロン」と「ムッシュ・パピオンに伝言を」が気に入りました。マカロンにもいろんな種類があるのね、マカロンがいまいち好きでない私は初めて知りました。文中にあるマカロンは味わってみたいなあ。あ、あと、パピオンに出てくるパンもね。

  • 今ひとに一番おすすめしたいシリーズです。
    前回の「ヴァンショーをあなたに」がとても良い読み心地で、続編を心待ちにしてました。

    前作二本に比べると各短編の落ちどころが少し曖昧に感じましたが、お気に入りは
    ●追憶のブーダンノワール
    ●ムッシュパピヨンに伝言を
    特にムッシュパピヨンは続きをぜひ書いてほしい!
    もうひとつの魅力は各短編に一品、料理のテーマがあって、その歴史などにも触れていること。
    ブリオッシュの起源とか、気にしたことなかったから興味深かった。

    メディアミックスも今後してほしい作品です。
    第4弾をぜひ!

  • 図書館より。

    さらりと読了。このシリーズは相変わらずいい余韻があるから、好きです。
    何作か、ちょっとした人の悪意みたいなものを感じる作品もあり。
    しかし小腹が空いてくる。
    続編もあればいいな。

  • 初読。図書館。ビストロ<パ・マル>シリーズ。このシリーズ、最初はちょっとおしゃれで手軽なミステリーって思ってたんだけど、どんどん洗練されてきた。「タルタルステーキの罠」の結末にはやられた、騙された!「コウノトリが運ぶもの」「ムッシュ・パピヨンに伝言を」は明らかになる真相に涙ぐんだ。「マカロンはマカロン」は結末が透けて見えるのに、温かい気持ちになる。まさにどれも帯にある通り「極上のミステリ」でした。

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著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

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