- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488025557
作品紹介・あらすじ
神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。“曰く”など気にする風もない部員たちは、肝試しと称し神社に赴くが、想像を絶する異常事態に遭遇し紫静荘に立て籠もることを余儀なくされる。緊張と混乱が続くなか一夜明けると、部員の一人が惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の序章に過ぎなかった――。究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!
感想・レビュー・書評
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単純にミステリものだと思っていたら、違うジャンルとのコラボだったので驚いた。
まさか現代日本でこれをやるか。
そして二重の密室状態で起こる殺人。
”内側”と”外側”の両方でハラハラした。というか、正直”外側”が気になって推理に集中できなかった。怖い!!
色んな意味でどうなってしまうのか気になって一気に読み終わった。
キャラクターが良くて、主人公たちの掛け合いがシリアスの中でも和ませてくれた。
それなのに…しかも最後…
犯人の狂気もすごかった。 -
おいおい、この作者。天才かよ。
誰も考えつかねえぞ!こんな推理小説のコンセプト!
正統派フランス料理のフルコースを食べようとしたら、「超こってりの中華料理食べ放題もご一緒にどうぞ!」って言われて、とりあえず一緒に食べ始めたらどっちもすっげえ旨かったってな感じ。もう腹一杯で、超満足w。
もちろん、この本がデビュー作ってことだから荒さはちょっとあるよね。例えば、この事態は何で起こったのかの説明が少なすぎるとか、犯人の目星はかなり早い段階でついちゃうとか、でもそんなことどうでも良いでしょってくらい、あらゆる批判をぶっ飛ばす面白さ。
小説は、面白けりゃそれが正義。
典型的密室殺人事件が発生して、この人の推理で事件は解決するんだろっていう探偵役の人がいきなりそれって、まさにテロリストにハイジャックされた旅客機を救出する特殊部隊の超頼りがいのあるスティーブン・セガール演じる隊長が一番最初に〇〇しちゃう映画『エグゼクティブデシジョン』状態。まさに予想の斜め上をいくストーリー。
さらに数々の難事件を既に解決してきた超美少女の探偵少女がその場にすでに居合わせているとか。おい、ちょっと待て、ライトノベルかっていうの!
・・・でも面白い。こりゃ賞は総なめするし、ベストセラーになるし、シリーズ化はされるし、映画になるのも納得。
まあ、この小説が忠実に映像化されたらかなり面白い映画になるとは思う。ちょっと期待。この小説の映像化はアニメよりも実写が正解だよ。実写を忠実にできるならね。
本書はミステリーファン必読の一冊(最初にこの本からスタートじゃなくてある程度本格ミステリーを読んだ後に!)になることは将来的に間違いないと思うし、模倣作品も出てくると思う。異なるジャンルを掛け合わせるごった煮状態小説が(笑)。
でも、そういうの望むところです。読書好き冥利に尽きるね。
とりあえず、本書の続編の『魔眼の匣の殺人』は必ず読もうっと。 -
大学時代の恩師が「前情報なしで映画を観てきたらめちゃめちゃおもしろかった!」と言っていたため、わくわくしながら原作を読んでみました。(映画も観たい…)
本書の語り手は、謎に首をつっこみたがる先輩・明智に振り回されるワトソン役の後輩・葉村。
美しき探偵少女・比留子に取引をもちかけられ、大学の映研の夏合宿に参加することになった3人は、山奥のペンションに向かったのだが…
今風の登場人物たちと古典的な王道ミステリの小気味よいブレンドに気持ちが高まってきたところに、思いがけない大事件によってペンションに閉じ込められ、さらにその中でメンバーの1人が遺体となって発見され…。
もう途中から「うわぁ、なにこれなにこれ!」と物語の勢いにひっぱられて一気に読了。
著者の奇想が生み出したクローズドサークル、そしてその舞台を最大限に活かして展開するトリックに、うなってしまいました。
著者は本作がデビュー作とのこと。
この先もどんなアイディアで読者を驚かせてくれるのか、とても楽しみです。 -
題名からして本格もののクローズドサークル?とワクワクしながら読み始めた。
出だしは大学の学食で集うミステリ愛好会の二人で、癖の強いホームズ役とワトソン役の主人公。
この二人が数合わせの為にペンションに招かれて……ってもー王道じゃん!
ところが話が進むにつれてこれがとんでもないクローズドサークルだと判明!
こんなの有りか?!と戸惑っているうちにホームズまで消え去って茫然……
極限状態で起きる連続殺人事件。極限も極限の状況過ぎて果たしてこの人達生きて帰れるのか心配したが、殺人事件の方も綺麗に解決されて、本当に安心した。
成る程現代ではこんな形のクローズドサークルも有りだなぁ。バイオテロ物としてはあまりにイージーだとは思うけど、面白かった!
紫湛荘って屍人荘と読みが同じって事だよね?作者が色々楽しみながら書いている感じがまた楽しめた。今後も楽しみ。 -
面白かった。一気に読んだ。
怖がりなので ゾンビが出てきてからは 怖くてたまらず。
事件が起きる前に明智さんがいなくなっちゃうとは。
明智さんは 探偵役じゃなかったんだねー 笑。
殺されるだろう人と たぶんの動機はすぐわかるけど 犯人が誰かと どうやって?がなかなかわからなかった。
夜に読んだことを後悔。
電気つけて寝よーっと。 -
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2020/01/03
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kuma0504さん
教えてくださってありがとうございます!そうなのですねー、そしたらあの場面はやはり…!
原作読まずに映画を観たらなかなか...kuma0504さん
教えてくださってありがとうございます!そうなのですねー、そしたらあの場面はやはり…!
原作読まずに映画を観たらなかなか衝撃だと思います!´д` ;2020/01/04
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著者プロフィール
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