屍人荘の殺人

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 1958
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

感想・レビュー・書評

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  • 青春ミステリー風の書き出しが、予想だにしない驚天動地の展開にどこまでまじめに読むべきかと戸惑ううちにゴール。いや、なかなか謎解きはちゃんとしています。押し寄せる異形の敵、内部に潜む殺人鬼、底をつく食料、居場所がない!と怒涛の展開で、パニック映画みたい。これって、シリーズ化するのでしょうか?二番煎じを許さない斬新な推理小説です。

  • 面白かった!

    いわゆる普通の連続殺人事件モノだと思って読んでいたら、100ページを過ぎて、物語が突然変わる。
    まるで、ロバート・ロドリゲス監督作の某映画を観たときのように。
    これには驚いたし、俄然夢中になった。

    あまり多くを語れないのが辛いところだが、未読の方は、ハラハラドキドキさせられるのは間違いないところなので、ぜひ、新種の本格ミステリを堪能してください。

    できれば、外の世界と中の世界にリンクがあれば、さらなる物語の転がり方もあっただろうなと思った。不満はそこだけです。

    それにしても面白かった!
    一見、新手だけど、やっぱり伝統的な本格です。

  • 明智先輩の再登場の仕方にもうひとひねり欲しかった。

  • 期待外れ。
    鮎川哲也賞受賞作であり評価も高い本書だが、つまらなかった。
    確かにパズルとしてはよく出来ているのかもしれない。しかしトリックを成立させるためとはいえ条件設定が無茶苦茶すぎるし、人物の描き方が中途半端。ユーモアのつもりかもしれないが会話も軽薄。登場人物がまったく魅力的ではない。結果、小説としての面白さがない。
    だから本書はゲーム本の一種としては評価できても、決して優れたミステリ小説とは思えない。

  • 期待しすぎた感あり。この終わり方は、続編があるのだろうけど、なんかちょっと私には「?」。「わからない」とかじゃなくて、「え?注目点そこ?」的な感じ。だけど、面白いのは事実。ただ、わたしがこの本についていけてなかった、っていうことだと思う。

  • 『屍人荘の殺人』シジンソウノサツジン  今村昌弘イマムラマサヒロ
    本格、このミス、文春1位

    読む前から期待値がパンパンに
    Amazonのreview見てて賛否分かれ平均値が3.2だったから
    どうなんだろう?と思いながら読み始めました
    文体が柔らかいけど、軽すぎて嫌な感じはなかった
    本格推理ファンや、文体、キャラがライトなところに物足りなさを感じる人もいそうだけど、
    この設定は面白かったし、読んでて楽しかった。
    こんなの思いつくのがスゴイね

  • クローズドサークル好き、新本格好きとして手に取らずにはいられなかった。

    これは、面白い。
    典型的なクローズドサークルに、
    ○○○を組み合わせることがとにかく新しい。
    周囲と連絡がとれない、脱出できないだけでも恐怖なのに…もしかしたらこれ、最も恐ろしいクローズドサークルなのでは。

    設定も事件も犯人の動機もちゃんと本格。
    キャラクターはありきたりだが、謎解きがしっかりしている。
    ○○○を上手く使ったトリック。
    特に最初のは………と、これ以上書くのはやめとこう。

    欲を言えば後日談がもう少しほしかった。
    シリーズ化されるといいなぁ。

    面白さ100点。

  • 神紅学園ミステリー愛好会の明智と葉村、探偵少女の剣崎は同学園演劇部、映画研究部とそのOBのメンバーは、紫湛荘で行う合宿に同行する。
    夜の肝試し中に大量のゾンビに襲われ、メンバー4人が行方不明になる(明智も葉村の目の前でゾンビに襲われた)。そのゾンビは格好から推察するに、近くで行われていたザベアロックフェスの参加者で、生物兵器に感染したようであった。
    残されたメンバーは、紫湛荘に立て籠もることを決意し、外部からの侵入を防ぐバリケードを作り、夜を過ごしたが、映画研究部長の進藤が部屋で喰いちぎられた状態になって発見される。進藤の部屋の外から「ごちそうさま」と書かれた紙が差し込まれていたことから、現場は二重の密室であったことが判明する。すなわち、人間は密室が突破できるが、喰いちぎる方法で殺害できず、逆にゾンビは殺害できるが、密室を突破できないという侵入方法と殺害方法の2つの条件をクリアしなければならない密室殺人なのであった。
    次に神紅大学OBの立浪、七宮が殺害される。立浪は部屋から運び出され、エレベーターで発見され、部屋に閉じこもっていた七宮は毒殺されていた。
    進藤の部屋を捜索していた剣崎は、布団の両面に血痕が存在しているのに気づき、彼が恋人でゾンビに噛まれてしまった星川を皆に隠して匿っていたと知る。彼の看病も虚しく、ゾンビとなった星川に殺されたのであった。それを知った犯人は、扉に紙を差し込むことで、犯人像の撹乱に利用したのである。すなわち、第1と第2、3の事件では犯人の意図通りに人が殺されたものの、犯人が異なっていたのであった。
    犯行を行った映画研究部1年の静原は、昨年の合宿でOBの七宮らに手を出されたのち、自殺した遠藤の恨みを晴らすために犯行に踏み切ったという。周りがゾンビに囲まれるという非常事態に直面したが、偶然を悪魔的な閃きで利用し、目的を達成したのであった。

    情報統制により電波が繋がらず、周りがゾンビに覆われて封鎖された宿というクローズドサークルが舞台であり、タイトルからも分かるように本格派のミステリーとなっている。第27回鮎川哲也賞受賞作で本格ミステリーの安定感がある。
    エキセントリックな性格の明智先輩、謎に包まれた剣崎比留子という美少女など個性的な登場人物と一人称で描かれる冷静な主人公葉村のおかげで、時には笑みを浮かべながら、時には客観的に情景を思い浮かべながら、すらすらと読み切ることができる作品である。
    登場人物が多いものの、途中で整理するシーンがあり、読者に優しい。また、あらゆる可能性を剣崎が一つずつ潰していくという論理的な推理がなされており、読者に理解しやすいような工夫がされているといえよう。
    犯行について一言。単独犯の連続殺人であるが、第1と第2、3の犯行は殺害した者が異なるというのはおもしろい。ゾンビという得体の知れない存在が可能性を膨らませる役割を果たしているのであろう。
    バイオテロの詳細は明かされていないが、エピローグで葉村と剣崎が続きを仄めかしていることから、今後彼らが解明に挑んでいくと思われ、次の作品を心待ちにしたい。

  • こんなクローズドサークルありかよ!でも、面白い!
    現実に存在するわけないのに現実に在るような。とても新しい。ネタバレとか事前情報を入れないで読んだ方がいい。
    所詮ミステリはファンタジーってことを思わせるトリックとストーリーだった。一部の人にはとても響きそう。
    「好き!」と思った人物がいたのに活躍乏しいので、もっと頑張って欲しかった。

  • やばい。面白すぎる!
    確かにネタバレ・予備知識なしで、読んだ方が面白い。これはめちゃくちゃ良い設定。
    クローズドサークルの典型的な構成にまさかのエッセンスを加えて、最高のトリックで、howとwhyで最高の提示ができている。whoも最高の構成。
    ミステリーに素晴らしいガジェットを加えた最高傑作間違いなしだな。もう使えないけど。

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