屍人荘の殺人

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 2248
レビュー : 348
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

作品紹介・あらすじ

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。“曰く”など気にする風もない部員たちは、肝試しと称し神社に赴くが、想像を絶する異常事態に遭遇し紫静荘に立て籠もることを余儀なくされる。緊張と混乱が続くなか一夜明けると、部員の一人が惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の序章に過ぎなかった――。究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  •  古典的な題名の付け方だが、設定はスゴイというか、その手があったかと思わせる。
     謎がすべて解明されているわけではないので、続編ありでしょう。

  • 動機や登場人物にはあまり魅力を感じなかったけど、設定やトリックが面白い。それだけで読む価値はあったかな。

  • この本を読んで思ったのは、僕は謎の部分に殆ど興味が無いという事でした。
    今まで本格推理を読んだり、どんでん返しで大評判の本読んでも何も感心しない自分がいて、なんとなく違和感が有ったのですが今回疑問が氷解しました。
    本作は色々と賛否両論のようですが、それはゾンビ物meet本格推理というゲテモノがこんなに評価されて良いのかという論調が多いような気がしました。
    はっきり言ってそんなんどうでもいいがなと、フラットな気持ちで読ませて頂きましたが、ゾンビ映画大好きなのでゾンビについての部分はテンションが上がりましたね。ゾンビマニアの重元君とはうまい酒が飲めそうだと思いました。
    でもゾンビ大発生に対しての耐性がみんな強すぎて正直ゲームみたいだなあと思いました。そもそも推理小説自体が異常な状況にみんな耐性持ちすぎなので、そもそも僕には合わない世界なんじゃないかと思った次第です。

    風呂敷の広げ方と伏線回収の仕方が少々お粗末かな。壮大に始めるのは構わないけれど、半端に関わらせる位であれば、ゾンビ発生の経緯と密室殺人を完全に切り離した方がよかったと思います。

  • 久々に読んだ今時のミステリー。表紙を見て、綾辻行人「another」の続編と勘違いしたのは私です(笑)
    難しい言葉は皆無だし、平易な言い回しばかりだから、読み易い〜この手の話はスピード命よね。
    バイオテロで生まれたゾンビから立て籠もるクローズドサークルとかって、どんだけ21世紀的なんだ。更にその状況下で、連続殺人に密室絡み。更に大学生メインだから色恋も不可避だし。今時の作家って大変かも。
    まあ、てんこ盛りな割にさほど分厚くないし、二段組って訳でもないから、書き込みが浅くなるのは必然で、面白いけど、読み終わった直後にもうディテールが思い出せない。

  • このミステリーがすごい!2018大賞。ぶっ飛んでる中できちんと本格ミステリーやってる。子供だまし感はあるけど、一気読みの面白さでした。

    ぶっ飛んでる点でなんとなく『生存者ゼロ』思い出した。

  • まずシンプルに面白かった。
    この本は本格ミステリを謳っているけど、実際そこまで堅苦しくないんですよね。
    ミステリを読んでいると探偵役以外のキャラもやたら知的で違和感を覚える事が多々あるんだけども、この作品に関しては登場人物が適度に馬鹿なのもいい。
    謎解き部分に関しても良く練られてる割に小難しくなく比較的わかりやすい。
    良くも悪くもライトミステリって感じですね、本格だと思って手に取った人はちょっとガッカリするかも。


    あとこの本の評価を左右するのがクローズドサークルの作り方ですね。
    個人的にいいと思った部分と悪いと思った部分両方あります。

    まず良い部分は何と言っても斬新さ。
    嵐の無人島、雪の山荘、クローズドサークルの作り方は色々ありますが、ゾンビに囲まれたペンションというのは初めてでした(笑)
    後はその突飛な設定を読者の気を惹く為の飛び道具にせず、きちんと謎解きに組み込んでいるところですね。


    悪い部分、というか気になる部分はやはりリアリティが失われてしまったところかなぁ、と。
    未知の科学兵器によるバイオテロで人間がゾンビ化。
    もうこれだけで「は?」と思う人も多いかもしれない。
    更に登場人物の中に1人ゾンビ映画が大好きなゾンビマニアがいるのだが、この人物はただのゾンビ好きなのにまるでゾンビ学の第一人者みたいなノリで解説を始め、更に主人公達はその解説を元にゾンビ対策をしたりする。
    正直どうかと思うけど実際パニックになるとそういうものなのかもしれない(と思う事にしよう)


    そして一番残念なのはそのバイオテロを起こした側の人間の描写をかなり雑に済ませた事。
    読み始めてしばらく読んだ印象では主人公の周りで起こる連続殺人とバイオテロを企てるテロリスト(というのが正しいのかわからないが)の話を同時進行でやるのかな?ぐらいの雰囲気だったのに、結局後半では殆ど触れられずエピローグで少し触れられたのみ。班目機関って結局何なんだ。


    まぁこれに関してはシリーズ化する為にわざと班目機関について詳しく書かなかった、と言うならわかる。
    だから班目機関、そして新たなコンビを組んだホームズとワトソンの話を早く書いてほしい。続編はよ!

  • 確かに読み応えのあるミステリー!ゾンビが出てくるとは思わなかった。

  • ゾンビが絡む館ものとは恐れ入った。確かに、クローズドサークルだわ。面白かった。

  • むっちゃクチャな状況設定なのに、なんだかんだ一気読みしてしまったんだからやっぱりうまいんだろうなあ。かと言ってスッキリした読後感って訳でもないんだけど。

  • まさかのゾンビによるクローズドサークル!登場人物多くて大変だと思って読み始めたけど、一気に序盤で減った…。でもバイオテロの方も何かしらあったら面白かったんだけどな。比留子ちゃんの怪しさに騙された。

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プロフィール

今村 昌弘(いまむら まさひろ)
1985年、長崎県生まれ。岡山大学医学部保健学科卒業後、放射線技師として勤務。29歳で退職し、執筆活動に専念。2017年『屍人荘の殺人』で鮎川哲也賞、本格ミステリ大賞、を受賞。ほか、SRの会年間ベスト第1位、「このミステリーがすごい!2018」第1位、「2018 週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「2018 本格ミステリ・ベスト10」第1位、第15回本屋大賞第3位、「キノベス!2018」第2位ときわめて高い評価を受けた。
『屍人荘の殺人』は他にも、2017年度エアミステリ研究会ランキング第1位、名古屋大学生協による南部書籍大賞、福井県のみそ店「米五」の社員が選ぶ「味噌屋大賞」などにも選ばれている。

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