屍人荘の殺人

著者 : 今村昌弘
  • 東京創元社 (2017年10月12日発売)
3.91
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  • 本棚登録 :1358
  • レビュー :159
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

作品紹介

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。“曰く”など気にする風もない部員たちは、肝試しと称し神社に赴くが、想像を絶する異常事態に遭遇し紫静荘に立て籠もることを余儀なくされる。緊張と混乱が続くなか一夜明けると、部員の一人が惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の序章に過ぎなかった――。究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?! 奇想と本格が見事に融合する選考員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作!

屍人荘の殺人の感想・レビュー・書評

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  • 嵐で孤島になるとか、別荘が雪で閉ざさるとか、自然災害がクローズドサークルになる事が多いけど、ここでは〇〇〇(って伏字にしなくてもいいけど)。その着想やトリックの設定などなかなか面白いものを「見た」。それでもリアリティがなんか感じられず感情移入も出来ないのは〇〇〇のせいではなく、そこにいる人たちの行動であったり言葉だったように思う。手の込んだ「本格クイズ」を提供された感じはしたけど、「本格推理小説」かと言うと動機や計画性も含めて、私には少し印象が薄い作品だった。それでも★4くらいのおすすめ(^^

  • 大学生・夏合宿・別荘

    殺人事件がおきる要素がたっぷりです( ´∀`)


    クローズドサークルのミステリーですが、

    クローズの原因が特殊な作品です!


    少々グロテスクな描写もありますが、

    いっきに読みきってしまいました。

  • 好き嫌いあると思うけど、自分は面白いと思った。といって先輩が貸してくれた本。なんというか、想定外の展開だった。私もきっと、先輩と同じ台詞を言いながら、人に勧めると思う。

  • 絶対にネタバレチラ見してはいけない作品。
    かなり異色なミステリー。シリーズ化してほしい。

  • 大学ミステリ愛好会の葉村と会長の明智は、同じ大学の探偵少女、比留子と共に 曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わる事になる。

    ペンションでの合宿一日目の夜、メンバーたちは肝試しに出かけるが、
    近くのロックフェスでゾンビウィルスに感染したゾンビ観客たちに襲われそうになり、ペンションに立て籠もりを余儀なくされる。

    緊張と混乱の一夜が明け――。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見され、連続殺人が起きていく……!!
    究極の絶望の淵で、3人は生き残り謎を解き明かせるか?!
    第27回鮎川哲也賞受賞作に加えて、
    『このミステリーがすごい!2018年版』第1位
    『週刊文春』ミステリーベスト第1位
    『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位
    の3冠と、
    本屋大賞ノミネートまでさせてしまった誇大ステマ作品。



    以上、そんな内容で、
    確かに、ペンションをゾンビに囲まれて、いつバリケードを破られるのか?という恐怖の中での密室連続殺人という設定や、
    その設定のみで構築されるトリックというアイデア自体は見事だなと思いますし、読んだ時間分の面白さはありました。

    ただせっかくゾンビに囲まれるという設定でありながら、密室殺人の本格推理をされると違和感を少し感じたし、恐怖感も少し薄れます。
    また、独特のキャラ作りが先行し、人をきちんと描けてない物足りなさも感じましたし、キャラ作りの伏線も未回収なのは残念でした。
    2000年以降の小説の進化点として、現実感を伴うようになった事だと思っていますが、
    今作は悪い意味で、昔ながらの本格推理が持つ浮世離れな雰囲気を纏っている点が未熟さも感じました。

    次に、ミステリーとしては解決するものの、ホラーとしては全く伏線や謎を回収出来てない点。
    あんな使い捨てされるのはホラー好きとして許せませんし、あんな未回収で終わらせるなら、プロローグで余計な期待を抱かせないで欲しいです。
    鮎川哲也賞が長編推理を扱うから、ホラー話が未回収でもOKかも知れませんが、個人的には未完成品を無理矢理商品化させた気分になりました。

    そして最悪なのは、女性へ酷い事をした男性たちへの怒りに対して、『ああいう奴等にも良いところがあるとか、同情出切る部分があるとか、ああいう奴等への怒りは正しいのか?』みたいに告げる点。
    僕自身、男性に酷い事をされた後遺症で自殺した婚約者がいた者として、作者を殴りたい位に嫌ですし、
    珍しさとゾンビ+ミステリーという独創性は評価出来るものの、様々な評価の3冠と本屋大賞ノミネートのレベルには達していないと感じるステマ作品でした。

    ちなみに実はこの作品、本屋大賞ノミネート前にたまたま見付け、一旦『面白そうかも?』と思ったものの、今や古びた雰囲気のタイトルから『ミステリーとホラーの融合に失敗してそうだから読むのやめよう』と閉じた後で、本屋大賞ノミネートされたから……と読んだ作品でした。
    やっぱりミステリーとホラーの融合は難しいなと改めて痛感した次第です。

    ミステリーとホラーの融合なら、
    ホラー主体でありながらミステリー風な構成で人の怖さのどんでん返しも描き、まさかの大俳優の岡田准一さん主演で2019年の映画公開(映画タイトルは『来る』に変更)も決定した、澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』がオススメです。

  • 何を言ってもネタバレになりそうなので言わないけど、色々びっくりするし面白かった。

  • 『屍人荘の殺人』シジンソウノサツジン  今村昌弘イマムラマサヒロ
    本格、このミス、文春1位

    読む前から期待値がパンパンに
    Amazonのreview見てて賛否分かれ平均値が3.2だったから
    どうなんだろう?と思いながら読み始めました
    文体が柔らかいけど、軽すぎて嫌な感じはなかった
    本格推理ファンや、文体、キャラがライトなところに物足りなさを感じる人もいそうだけど、
    この設定は面白かったし、読んでて楽しかった。
    こんなの思いつくのがスゴイね

  • クローズドサークル好き、新本格好きとして手に取らずにはいられなかった。

    これは、面白い。
    典型的なクローズドサークルに、
    ○○○を組み合わせることがとにかく新しい。
    周囲と連絡がとれない、脱出できないだけでも恐怖なのに…もしかしたらこれ、最も恐ろしいクローズドサークルなのでは。

    設定も事件も犯人の動機もちゃんと本格。
    キャラクターはありきたりだが、謎解きがしっかりしている。
    ○○○を上手く使ったトリック。
    特に最初のは………と、これ以上書くのはやめとこう。

    欲を言えば後日談がもう少しほしかった。
    シリーズ化されるといいなぁ。

    面白さ100点。

  • 神紅学園ミステリー愛好会の明智と葉村、探偵少女の剣崎は同学園演劇部、映画研究部とそのOBのメンバーは、紫湛荘で行う合宿に同行する。
    夜の肝試し中に大量のゾンビに襲われ、メンバー4人が行方不明になる(明智も葉村の目の前でゾンビに襲われた)。そのゾンビは格好から推察するに、近くで行われていたザベアロックフェスの参加者で、生物兵器に感染したようであった。
    残されたメンバーは、紫湛荘に立て籠もることを決意し、外部からの侵入を防ぐバリケードを作り、夜を過ごしたが、映画研究部長の進藤が部屋で喰いちぎられた状態になって発見される。進藤の部屋の外から「ごちそうさま」と書かれた紙が差し込まれていたことから、現場は二重の密室であったことが判明する。すなわち、人間は密室が突破できるが、喰いちぎる方法で殺害できず、逆にゾンビは殺害できるが、密室を突破できないという侵入方法と殺害方法の2つの条件をクリアしなければならない密室殺人なのであった。
    次に神紅大学OBの立浪、七宮が殺害される。立浪は部屋から運び出され、エレベーターで発見され、部屋に閉じこもっていた七宮は毒殺されていた。
    進藤の部屋を捜索していた剣崎は、布団の両面に血痕が存在しているのに気づき、彼が恋人でゾンビに噛まれてしまった星川を皆に隠して匿っていたと知る。彼の看病も虚しく、ゾンビとなった星川に殺されたのであった。それを知った犯人は、扉に紙を差し込むことで、犯人像の撹乱に利用したのである。すなわち、第1と第2、3の事件では犯人の意図通りに人が殺されたものの、犯人が異なっていたのであった。
    犯行を行った映画研究部1年の静原は、昨年の合宿でOBの七宮らに手を出されたのち、自殺した遠藤の恨みを晴らすために犯行に踏み切ったという。周りがゾンビに囲まれるという非常事態に直面したが、偶然を悪魔的な閃きで利用し、目的を達成したのであった。

    情報統制により電波が繋がらず、周りがゾンビに覆われて封鎖された宿というクローズドサークルが舞台であり、タイトルからも分かるように本格派のミステリーとなっている。第27回鮎川哲也賞受賞作で本格ミステリーの安定感がある。
    エキセントリックな性格の明智先輩、謎に包まれた剣崎比留子という美少女など個性的な登場人物と一人称で描かれる冷静な主人公葉村のおかげで、時には笑みを浮かべながら、時には客観的に情景を思い浮かべながら、すらすらと読み切ることができる作品である。
    登場人物が多いものの、途中で整理するシーンがあり、読者に優しい。また、あらゆる可能性を剣崎が一つずつ潰していくという論理的な推理がなされており、読者に理解しやすいような工夫がされているといえよう。
    犯行について一言。単独犯の連続殺人であるが、第1と第2、3の犯行は殺害した者が異なるというのはおもしろい。ゾンビという得体の知れない存在が可能性を膨らませる役割を果たしているのであろう。
    バイオテロの詳細は明かされていないが、エピローグで葉村と剣崎が続きを仄めかしていることから、今後彼らが解明に挑んでいくと思われ、次の作品を心待ちにしたい。

  • 興味を抱きながら読み進められたけど、読後なんか詰めが甘い感があった。
    まずテロリストの目的は?手帳を残した意図は?
    あと、典型的主人公にはまりそうな明智くんがあっさり殺されてしまい、(出目の再登場で予想できた)最後に明智くんが主人公を襲おうとして殺されるという悲劇的展開は個人的に好きじゃなかった。(予想できてしまったからもあるけど)
    また、明智くんの立ち位置を取って代わろうとする剣崎の存在も謎が多いし…うん。なんか好きになれない。(笑)
    犯人の殺害動機内容があれなのに、殺人犯としての豹変ぶりにはやり過ぎ感が…。
    最後に、結局ゾンビはどうやって対処したんだろう。繁殖は阻止できたのだろうか。研究と組織は解明されたのか。重本と手帳の行方は…といろいろ盛り込んだけど謎が残ってしまった感じが否めない。

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