屍人荘の殺人

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

感想・レビュー・書評

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  • 推理好きのコンビに、事件を解決した実績を持つ探偵少女。脅迫状あり、見取り図あり、クローズドサークルあり。
    べたべたな王道ミステリのような始まりなのに、その設定をひっくり返していく展開が、新鮮。
    新しいタイプの、クローズドサークルミステリ。
    意表をつく展開ではあるものの、推理に関しては正統派。
    第27回鮎川哲也賞受賞作ということですが、デビュー作とは思えない読みやすさでした。『このミステリーがすごい! 2018年版』第1位。

  • どうにも現実感がなさすぎ。

    ゾンビと密室殺人のコラボ作品。
    ゾンビでクローズドサークルって発想がすごい。

    ただ、どうにも現実感がなく、途中でお芝居でしたってなるのかなと思ったら最後まで…。

    このせいであまり推理にのめり込めず、やや消化不良になってしまった。

    もう少しゾンビに真実味を与えてほしかったかな。

    人と違うもの作り出そうという気概は感じますが、
    非常に惜しい作品でした。

  • 大学生がペンションを貸し切り、さあいったい誰から殺されるんだ、と思いながら読み進めていた矢先。
    は?
    まさかのゾンビにペンションを包囲されるという展開に、思わず失笑。
    えーっと、私ミステリを読んでたよね?
    パニックホラー読んでたんじゃないよね?

    ゾンビが包囲することによってペンション全体を密室にしたり、ゾンビを武器にしたり毒薬にしたり…ゾンビってこんなに活用法があったんだーと今までにない発想は確かに奇抜で面白かった!

    ただ謎解きはまぁそれなりに納得したとして、謎解きを優先するあまりゾンビに対しての危機感が無さすぎて違和感を覚えてしまった。
    私だったら扉の前にベッドとか置いてバリケード強化する!
    扉一枚隔てた向こう側にゾンビがいるのに一番近くの部屋に一人で寝るとか絶対無理!
    扉破られてゾンビが迫ってきてるのにこのタイミングで謎解きとかもうこの際どうでもいい!
    それにあのゾンビをどうやって収束させたのか、斑目機関とは何か、重元くんの行く末はどうなったのかの方が気になる。
    でもこの辺を詳しく書き始めると、それこそもう本格ミステリではなくて本格パニックホラーになっちゃうもんね!

    もうこれはミステリよりゾンビ映画を楽しむ感覚で読んだ方がかもしれない。

  • 意外な展開ではあるがミステリーをあまり読まない自分としてはこれが本格ミステリーなのかはわからない。意外な展開が多く楽しんで読めたのは事実だがふーんって感じ。自分にミステリーは合わないのだろう。

  • 本格ミステリ、それもベタな館モノ、そして更にベタなホームズとワトソン型キャラ設定。
    ………と、思いきや驚天動地の展開!
    新本格流行当時に超能力ネタとかあったけど、その延長線上ともいえるかも。出尽くしたトリックの地平を無理やり広げるために新ルール投入!的な。
    でも驚きはそれ以上だなー。良い意味での裏切られ感がある。
    それにしても明智くん可哀想すぎ。

  • 明智先輩の再登場の仕方にもうひとひねり欲しかった。

  • 期待しすぎた感あり。この終わり方は、続編があるのだろうけど、なんかちょっと私には「?」。「わからない」とかじゃなくて、「え?注目点そこ?」的な感じ。だけど、面白いのは事実。ただ、わたしがこの本についていけてなかった、っていうことだと思う。

  • 明智が好き

  • 鮎川哲也賞受賞作品とあるからにはある程度のレベルに達しているはず、との期待はまずまず裏切らない出来。しかし、クローズドサークルの原因にアレを持ち込むとは、あと1歩でバカミスになる危険もあった。
    班目機関、陰謀、細菌テロという大げさな道具立てもただただアレを引っ張りだしてくるためであり、密室状態での連続殺人のハウダニットを際立たせるためだった。
    その試みは成功している。
    その代わり、ホワイダニット及びフーダニットは相対的に弱い。この動機?この人間関係でここまでする?
    語り手の葉村が震災被害者であるという設定も生かし切れていない。
    名探偵剣崎比留子は、二階堂黎子そのもので、目新しさがない。
    と、色々欠点はあるもののアレの怖さに失笑しながらも、先の展開を楽しみにして読んだのだから、ミステリ作家スタートに十分合格だ。
    しかし…アレ、ねえ…笑

  • 図書館本。

    ミステリ愛好会の葉村は部長の明智、探偵として活躍する美少女、剣崎と共に何だか曰くありげな映研の合宿に参加する。
    何だか不穏な空気も漂う中始まる合宿の日々。
    そこに予測不可能な事態が起きて…。

    予測不可能な事態、を読む前から聞いてしまっていたので失敗した~えー!そんなのありなの!って度肝を抜かれてみたかった…。
    でも、それのせいで減点、という読後感はなし。
    充分その事態だけで一つの物語が形成できるだろうとは思うものの、今回の物語の中ではあくまで一つの要素に過ぎないという感覚。
    環境条件というか。
    だからかそこの謎については多くは語られない。
    でも、何だか割り切って考えられていたからか「え、そこ、もっと説明してくれ」ともあんまり思わず…普段はけっこうこういうところはモヤモヤしちゃうタイプなんだけれど。

    登場人物の口調が若干ライトノベルっぽい。
    女の子が男っぽく、少し渋い喋り方をするのって、あまり現実味がないというか。
    映研やミス研の人たちはこんな感じなのかな?
    そこだけちょっとすっと入ってこなかった。

    奇抜ながら丁寧な展開、面白かった。

    物語は続いてもおかしくない流れ、そして終わり方ではある、続きが出るなら読んではみたい。
    けれど、これはここで終わるから綺麗なのかもしれない、とも思う。

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