屍人荘の殺人

著者 : 今村昌弘
  • 東京創元社 (2017年10月12日発売)
3.92
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  • 154レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025557

屍人荘の殺人の感想・レビュー・書評

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  • 〇〇〇に取り囲まれる中の殺人事件。大学生ってこともあるのか、登場人物がラノベっぽいし、怖いものに取り囲まれる中、よく殺人やら謎解きやらできるなと思うところもあるけれど、読みやすく、〇〇〇に追われながら最後まで集中して読めてしまった。本格ミステリでした、しっかりしてました。重すぎず、一風変わっててこういうのもいいんじゃないかな。好みは分かれそうだけれどね。

  • 大学の映画研究部の夏合宿。別荘でのクローズド・サークル。次々と起こる殺人事件。
    と来ればミステリの王道なんだけど、閉鎖状況になる要因がかなり突飛で面白い。
    正直こんな設定のクローズド・サークルは読んだことがない。

    探偵役(と言うかワトソン役)がミステリ好きということで、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットについてもかなり丁寧に検証され、説明されてるので、ミステリに馴染みがなくても問題なく読めそう。

    途中挟まれたミスディレクションや、きっちり回収してる伏線。本格なんだけど、テンポよく読みやすいので大学生らしい青春ミステリ風でもあり、人がたくさん死んだ割りには重くなりすぎない読後感。

  • どちらかというと、クローズドサークルって好きではなかった(途中で飽きてしまったり、謎解きが難しすぎてついていけない)のだが…。
    これは…展開が意外過ぎて「へ?」となり、捻りがいくつも効いていて、びっくり!
    冒頭の手紙を読んで、そちらがメインかと…。素直に面白かった!

  • 『Why done it?
    犯人は何故、犯行に及んだのか』

    内容は敢えてふれずに。。。とにかく面白かった!
    本屋大賞ノミネートの中で、私のイチオシ作品です。

  • 普段は「どうせ考えても犯人もトリックも分からないし」とミステリはあまり読まないのですが、評判がとても良かったので読んでみました。
    面白かったです!
    ミステリとこれを掛け合わせるとは!!
    気に入っていたキャラが途中退場してしまい、最後までもしかしたら戻って来てくれるかもと期待していたのですが…。

  • なるほど、確かにこういう形でクローズド・サークルということの本質を知らされた気がする。読み終えた段階ではどことなく違和感があったけども、その違和感の正体を最後の解説の部分での指摘を受け、あぁそうかそうかと。だけども、個人的には本筋じゃないの方の事件についても決着はつけて欲しかったと気もする。でもそこまでやると、複雑すぎるんかなぁ。

    個人的には最初の調査報告書は必要なのかどうかっていうところなんだけどもねぇ。それが本編とさほど関係ないというか、単なるクローズド・サークルを成立させるための枠組みに過ぎないというところが、ちょっと違和感から不満につながる気がしている。ただ、それもミスリードを誘う筆者のねらいなんだろう。そういう意味でまんまとやられたんだな(笑)

    全体としては読みやすかったし、面白かった。

  •  第27回鮎川哲也賞受賞。つまり、デビュー作であるが、年末3大ランキングを全制覇。評判はずっと気になっていた本作を、ようやく手に取ったわけである。これから読む予定がある方は、以下の文章には目を通さない方がいいだろう。

     本格ミステリのトリックは出尽くしたとは、よく聞く話である。作中のある人物たちも、そのような会話を交わす。曰く、現代の本格ミステリは、それらの組み合わせである。本作もまた、組み合わせの産物には違いない。

     「雪の山荘」的なシチュエーションであるが、クローズド・サークルを形成する手段がすごい。「雪の山荘」と、○○○。どちらもありきたりなモチーフなのに、組み合わせるだけでこんなに斬新に感じられるとは。そう、組み合わせは無限大。このアイデアだけで、本作の成功は決まったようなものである。

     と、思い出した。本格ミステリと○○○の組み合わせならば、あの伝説的作品があるではないか。もちろん、作品名は明かせない。著者の今村昌弘さんが、その作品を知っているかは不明だが、両作品には、共通する精神がある。

     ○○○が出てくるという非現実の世界であっても、ルールが厳密に設定され、なおかつそのルールを逸脱していなければ、本格ミステリとして十分に成立する。実にフェアだ。しかも、両作品ともデビュー作なんだよなあ。

     このような、一見奇をてらった設定だからこそ、成立し得るトリック。ひねりすぎても納得性が薄れてしまう。なるほどなあと読者に思わせる程度に、この設定を活用している。少々意地悪く言うと、この真相はびっくり仰天というほどではなかった。しかし、さじ加減が抜群にうまい。老獪ですらある。

     もっとも、バランスがよすぎる点に、不満を感じる向きもあるだろう。僕自身、知らずに読んだら、新人の作品とは思わなかったかもしれない。読者とは勝手なもので、新人の作品には、完成度よりも勢いを求めがちである。

     本作は、『ミステリが読みたい!』だけは、なぜかランク外であった。投票者が本作を外した気持ちは、わからなくもないかな。

  • 「このミステリーがすごい!」、「本格ミステリ・ベスト10」、「週刊文春ミステリーベスト10」、何れも一位を獲得した第27回鮎川哲也賞受賞作。
    映画研究会の夏合宿で起こる連続殺人。奇抜なクローズド・サークルに唖然とさせられましたし、それを活かした謎解きも巧妙。力むことなく読者に読み易い工夫を凝らしているところも好印象で、三冠も納得の怪作だと思います。

  • Twitterで話題になっていたので推理もの好きのとしては要チェック!と、久々にハードカバーで買いました。
    まさかの展開の感想は恐らくみなが感じているのと同じで、それを違和感なく本格推理ものに仕上げているのがさすがでした。
    ワクワクする舞台設定、さりげない伏線、思わせぶりなミスリード、意外性がありつつもフェアなトリック、業を背負った名探偵…推理ものに必要な要素がきっちり詰まっている良作です!

    語り口はとってもライト。
    あと個人的に最近○○○ものにもハマっているのでタイムリーでした。

    読む前に奥付を見たときに右ページの参考文献を目にしてしまったことだけは後悔(笑)。
    前情報なしで驚きたかった!

  • クローズドサークル好き、新本格好きとして手に取らずにはいられなかった。

    これは、面白い。
    典型的なクローズドサークルに、
    ○○○を組み合わせることがとにかく新しい。
    周囲と連絡がとれない、脱出できないだけでも恐怖なのに…もしかしたらこれ、最も恐ろしいクローズドサークルなのでは。

    設定も事件も犯人の動機もちゃんと本格。
    キャラクターはありきたりだが、謎解きがしっかりしている。
    ○○○を上手く使ったトリック。
    特に最初のは………と、これ以上書くのはやめとこう。

    欲を言えば後日談がもう少しほしかった。
    シリーズ化されるといいなぁ。

    面白さ100点。

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